黒柴ひめちゃんの葛塚村だよりⅢ

葛塚城堀之内に住んでます。毎日歩いているひめちゃんとおかあさんの見て歩きです。時には遠くにも出かけます。

犯人はおまえだ!

2023-02-27 21:14:21 | 黒柴三四郎の独り言

ひめちゃんは、堀之内を西に出て、山上城跡公園(山上城三の丸)に回り込みました。

ロウバイの黄色い花も、少し色あせてきました。

 

帰り道、どうしてもケンくんちにの方に行きたがります。

逢えないけど、病気からの復活を祈って、通ります

 

夕方のお散歩で、ケンくんちのおばあちゃんに逢いました。

「ケンくん、どうですか?」

「亡くなったよ。2週間くらい前かな。」

「ええツ

ひめちゃんも・タバサねーちゃん大好きだったケンくん、もう逢えないんだね

 

 

 

2000年7月生まれの初代黒柴犬・三四郎が語ります

 

06.4.26(水)

 狂犬病の注射

今年は桐生市になったせいか、少し早めに狂犬病の注射の日がやってきた。

おとうたん&おかあたんは、なるべくこの日を僕らに知らせまいとしているが、ちょっとした会話から漏れてくる。

昨日は、まさにその日だった。

 

10時半に、僕とサマンサは、おとうたん&おかあたんと、車で出発した。

地区の集会所に着くと、顔見知りの女の子がもう来ていた。

間もなく獣医師と役所の人たちがやって来た。

準備をしているウチに、マロンちゃんが登場した。

久しぶりなので、後ろに回って軽く挨拶した

 

注射が始まった。

僕たちを見た係のおばさんは、「この色の犬は、珍しいよね! 親子ですか?」と言った。

「他人です。もう一匹いるんです。後で来ます

サマンサが、逃げ腰でさんざん暴れたけど、先に抱っこされて、おしりにブチュッと注射された。

おかあたんがリードを替わって、「さあ帰りましょ。」と、車に連れていった。

その間、僕は観念してじっとしていた。

僕もだっこされてブチュッ。

今年の大行事も完了

 

お家に帰って、ミニドッグランに入れてもらった。

 

おとうたん&おかあたんは、続いて七海を連れて行った。

車から降りてひょこひょこ歩く七海に、おばさんは「まあかわいい

キョロキョロしたけど、たいして暴れもせずブチュッ。

 

それにしても、ここの集会所はすいていて助かる

いつか紅ちゃんちの近くの集会所に行った時は、とても混んでいた

 

みんな戻って、おとうたんおかあたんが一休みしていると、雨の音がした。

本降りになったので、僕たちもお部屋に戻された。

何度か雷鳴がした。

このあとの予定地区の子達は、どうしたのかな。

雨が降ろうが槍が降ろうが、予定の時間に注射だろうな。

 

 

06.4.27(木)

 犯人はおまえだ!

僕は、ちょっとした隙に脱走した。

ことの顛末はこうだ。

 

朝、みんなでお散歩に行こうとしていた。

門を出ようとしたとき、おとうたんは僕の首輪がよじれていることに気づいた。

直そうとした時、七海が飛びついた。

僕はすっと身をかわした。

自由になった

家の周りではあきたらず、イイズカさんちの方まで出かけた。

いくら呼ばれても、戻らなかった。

おかあたんが車で来たけど、乗ってやらなかった。

おかあたんは、「一人で生きて行きなさい」と、車をもどした。

僕も、おかあたんの車を追いかけて、ミニドッグランに入った。

おとうたんがやってきて、僕は御用となった

おとうたんは、七海に言った。

「犯人はお前だ!」と。

 

この間見た、テレビドラマでの決めぜりふを、真似なのだ。

お散歩のやり直しが始まる直前、雨が降り出した

 

 

06.4.29(土)

 公園デビュー

七海だけ、フラワーパークに連れて行ってもらった

数日前、リニューアルオープンのチラシを見たおかあたんは、「犬も入園可なんだって」と、おとうたんに言った。

それで「では、ナナちゃんを連れて行ってみよう」ということになったのだ。

北ゲートに着いてみて、びっくり

車がいっぱいだったのだ。

昨夏には閑古鳥がないていて、「南ゲートにお廻りください。!」と閉まっていたのに。

ナナちゃんも入園料200円を払って、エチケットセットなるものを受け取り(ようするにウンチは持ち帰れ!ということらしい)、晴れて公園デビューした

チューリップの花盛りで、ほんとうにいろんな種類たくさんの花が咲いていた。

親ばかのおとうたんは、花を背景にナナちゃんを撮りまくった

あちこちで「かわいい

竹藪の前で、「かぐや姫になろう!」とハイポーズ

黒柴を飼っていたことがあるというおばさんに、「姫にそっくりだ。チューをして」とせまられたり。

 

 

06.5.2(火)

 ご飯がないよ

朝早くからの雨が、やむ気配がなかった

おかあたんは仕方なく、ご飯を先にしようとみんなに配った。

何故か食がすすみ、全員平らげた

雨はいっこうにおさまらない

 

お仕事に出かけるおとうたんの都合があるので、みんなで出かけた。

帰ってみると、ご飯がなかった

よく考えると、さっき食べたのだ。

サマンサと七海は、「ご飯がない」と怒っていた。

おかあたんが慌てて、ササミジャーキィを出してくれた

 

 

 病院にて

今日は、フィラリァのお薬をもらいにいく予定になっていた。

雨だからすいているだろうと、みんな思っていた。

2回にわけて、朝には七海、夕方はサマンサと僕が行った。

 

七海が小雨の中病院に行くと、先客が3人ばかりいた。

七海は待合室で待てる子なので、おかあたんと中に入った

そしていすの上に、おかあたんの隣に陣取った。

その隣のおばちゃんが、「かわいいね 何歳だい?」

「この6月で2歳です。」

「ちゃんとしたブリーダーで買ったんだろ! うちのも柴なんだけど、いい加減な人でねえ。血統書代五千円もはらったのに、ついに届かなかったんだよ。」

「車の中で待っていた子ですか?」

「そうさ。今一週間にいっぺん注射に来ているんだよ。黒柴いいねえ!」

そんな話をしていると、さらに隣のおじさんが、「うちのはちゃんとしたブリーダーさんから買ったんですよ。おばあちゃんまで見て買ってきたんです。」と言う。

ミニチュアダックスの、なんとかという毛色で、めったにいないそうだ。

確かに焦げ茶なんだけど、お腹がグレーの斑点でいっぱいだ。

 

診察室から、ピンクの服を着たチワワが出てきた。

おじさんは、「コマーシャルの犬だね」と言った。

ついこの間、その会社は何か問題になったようだけど。

 

赤柴君の番が来て、おじさんと診察室に入っていった。

赤柴君が出てくると、おばさんは、「おとうさん、かわいい黒柴ちゃんだよ。七海ちゃんていうんだって。今度は黒柴にしようか!!」

 

夕方、僕とサマンサは、おかあたんとおとうたんをお迎えに行った。

その足で病院に廻った。

雨の日の夕暮れさぞやすいているだろうと思いきや、とんでもなかった

駐車場いっぱいだった。

外で待っているワンコもいた。

おかあたんには、肌寒かったけど外で待つことに。

30分ほど待って、「次です」。と言われた。

 

サマンサが逃げ回ったので、おかあたんは抱っこして中に、ついでに僕もおとうたんに抱っこ。

診察台には、僕が先に上げられた。

観念して抵抗しなかった。

ボディチェックして健康診断のあと採血、「フィラリア予防できてます。」と言われた。

後はお薬もらうだけだ。

サマンサはこの期に及んで往生際が悪い

看護婦さんまで応援にきて、押さえつけた

お医者さんにも、「七海もできた。三四郎もできた。サマンサがんばれ!」と言われ、やっとこさ終えた

 

 

06.5.6(土)

 犯人はお前だ2

七海の首輪が抜けた

初体験だ。

すれちがった茶色の犬の後を、追いかけていった

おかあたんが、「ナナちゃん、おいで。」と、腰を落として呼ぶと戻った

濃厚のキッスの嵐で、おかあたんを襲った

夕方のお散歩で、サマンサがすれちがった犬に吠えかかった。

飼い主はリードを短めに、しっかり引いていた。

ちょっとした拍子に、七海の首輪が抜けたのだ。

おとうたんは、サマンサに言った。

「犯人はお前だ

 

 

06.5.9(火)

 特等席

七海と僕は、おとうたんのお迎えに連れて行ってもらえることになった

車に乗り込むとき、ちょっと七海が先になってしまった。

さっそく特等席(後部座席のハッチバックのとこ)にすわって、満面の笑みを浮かべている

サマンサだって、一度も座らせてないのに。

もちろん彼女もかつては登りたがった。

でも、僕は許さなかった。

なぜか、七海には許してしまった。

「僕も登らせて!」と割り込んだら、狭いので、七海は後部座席に落ちてしまった。 

 

そうそう、今日からしばらくあの「アイフル」が営業停止だって。

 

 

06.5.20(土)

 夕立

今日は暑い日だった。

そして、午後早々と、空がおかしくなり始めた。

3時頃雷鳴がとどろいて、雨が降り始めた。

けっこう近くに落雷しているらしい

おかあたんは、昨年の夏の反省で、はやばやとパソコンの電源やテレビの電源を抜いた。

ゴロゴロドカンとなるたびに、ナナちゃんはピイピイ泣いた

「恐いよ恐いよ」と訴えて、家の中に収容された。

けっこう長く続いて、大輪のクレマチスはずたずたに傷ついた

雨の当たり方が悪かったらしい。

収まってから、みんなでお散歩に出かけた

 

 

 

桐生市に合併したのは、この頃だったんですね。

合併の賛否を問う、住民投票なんぞはありませんでした

まさか、40億もの持参金を持って行くとか、バス路線は廃止・役場から群銀のキャッシュコーナー廃止なんて

知りませんでした

おとうたんは、くも膜下出血から復活して、前年4月から職場復帰したはずですけど、まだ朝晩の送迎をしていたのです

 

 

 

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明日という時間

2023-02-26 13:56:21 | 黒柴三四郎の独り言

柴犬との生活も、22年半になります。

基本的に、みんなテラスに各自用のサークルを置いて、その中にハウスを入れて、それぞれのお部屋という形で生活しています。

狭いながらも、各自のお部屋です。

冬場は、ハウスに床暖マットを入れて、真冬にはさらに、ハウスに毛布を掛けます。

夜は湯たんぽも入りました。

でも、この冬は、厳冬です

11歳になったひめちゃんと14歳半のタバサねーちゃんは、夜は室内犬で室内用ベッドに湯たんぽを入れてもらってます。

昼間も、お部屋で湯たんぽを入れてもらってます。

 

こんなに寒い冬は初めてです

 

 

 

2000年7月生まれの初代黒柴犬・三四郎が語ります

 

明日という時間(サマンサは明日ね)

 

06.1.3(火)

 おとうたんダウンコートを焼く

おとといの元旦から、おとうたんは樫の木やその他いろいろやたら燃やした。

確かに片づいた。

ふと見ると大切な、冬にはなくてはならないダウンコートに飛び火の跡が

いつも着ていて、お散歩の時もお仕事の時も、お出かけの時も必需品だった

おかあたんにすれば、お出かけ用にしておいてほしかったのに。

 

2人は、仕方なく、昨日ユニクロに出かけた。

でも、もう好みの色・サイズはなかった

冬物バーゲンの時には、えり好みなんてしていられないのだ。

この真冬どう乗り切るのかな

 

 

06.1.7(土)

 七海のシャンプーにみんなで!         

おかあたんが車のエンジンをかけた。

「今日は誰かな。」とみんな神経を集中した。

 

「今日はナナちゃんシャンプーにいくのよ」と、おかあたん。

がっかりする僕たちに、「みんな連れていけばいいがな」とおとうたん。

僕が最初に後部座席に乗せてもらい、続いてサマンサが乗る。

サマンサは大喜びだった

そして、おとうたんがナナちゃんを抱いて、助手席に乗り込むと、「この子も行くの?」とちょっと不快な顔をした

僕はうれしかった

 

車で10分ほどのペット美容室に着いた。

建物の外の檻に、何頭かの犬がいて歓迎していた。

こいつらはずっとここにいて、来る人見てるのかな。

ちょっと緊張した

ナナちゃんは、おとうたんに抱っこされて店の中に入っていった。

「置いて行かないで」とも言わずに、お姉さんに抱かれてトリミングルームに消えた

 

家に戻って、ミニドッグランに入れてもらった。

サマンサはフケが出ていて、換毛が始まったらしい。

おとうたんはブラッシングを開始した。

かなりの抜け毛だった。

厳寒の中ではや春の気配を感じているのかな

 

いつかの春先、僕の抜け毛をカラスがとりに来たことがあった。

まだそんな季節ではないのか、カラスは抜け毛を運んでいかない。

 

 

06.1.9(月)

 サマンサVS七海の大げんか

今日は、久しぶりに暖かい日だった

僕とサマンサが、ミニドッグランに入った。

ナナちゃんは、「なんでサマンサが先に入るのよ、ブヒィブヒィ」と文句を言った。

後から、ナナちゃんも入れてもらった。

しばらくは、平和に過ぎた

 

ナナちゃんは、おとうたんが新しく入れてくれた藁(ワラ)で遊んでいた。

突然、サマンサが襲いかかった

ナナちゃんは、顔を食われているようにみえた

 

おとうたんが駆け寄り、サマンサの首輪を持って引っ張り上げた。

七海がシッポに食いついていた

 

おかあたんも駈け寄り、ナナちゃんを抱っこして、お部屋に引き上げた。

流血の惨事には至らなかった

 

でも、2人ともしばらく右の前足が地面につけなかった

サマンサの方が、ダメージが大きかった

お部屋に帰って、お昼になっても不機嫌で、隣のナナちゃんに吠え続けた

夕方のお散歩になっても機嫌は直らなかった

僕にも、ウゥーと威嚇した

クワバラ、クワバラ

 

 スドーブはバリアー

僕は、ストーブは嫌いだ

サマンサは平気だ。

冬の子で、暖房の中で育ったためらしい

ナナちゃんも嫌いだ。

この冬はキッチンと居間の間に、キッチンに向けて、ストーブがある。

中で過ごすことが多いナナちゃんも、ストーブがついていると、足が止まってしまう

 

おかあたんがテーブルで何かつまんでいても、ストーブの後ろから遠慮がちに顔を出す

ちょうどストーブが、バリアーのようになっているのだ。

 

僕は7月、ナナちゃんは6月の生まれ、夏の子だからかな

 

 

06.1.23(月)

 突然に朝の雪

朝のお散歩も終わり近くに、風花がたくさん降ってきた。

まもなく、本降りの雪となった

おとうたんがお出かけのころはすでにつもり始めていた

おかあたんは「もう滑りそうよ」と、注意して運転して出かけた。

明け方に、路面の温度が下がった所に降り始めたせいか、凍結も始まっていた

滑ってうまく走れない車もあった

どこまで降っているのかと思ったけど、赤堀も同じ、伊勢崎も同じだった

 

おかあたんはおとうたんを下ろして、いつもの帰路につく。

両毛線の高架橋を、のぼりあぐねている青いマーチがすぐ前にあった

引き返したくとも、後ろにキューブが来ていた

「ギブアップしてます」というように、停止灯がピコピコしていた

滑り落ちては、来なかった。

1~2cmずつ、ゆっくりゆっくり、超スローでなんとか登っていった

 

頂上過ぎると、まあ走り出した

いつもより朝の帰宅に時間がかかったけど、無事帰れて良かった

ほんとうに寒いので、僕もサマンサも小屋から首だけ出しておかえりをした

この後、思いがけず、明るくお日様が出て、ほとんどの雪が溶けた

 

 

06.1.25(水)

 今日はあたちの番よ

朝、サマンサはお座りして、出発を待っていた。

昨日は、七海がおとうたんの出勤に同行した。

サマンサも行きたがったけど、おかあたんは、「明日サマンサね」と諦めさせた。

おかあたん何何も言わなかったけど、車のエンジンがかかる前にお座りしていた

サマンサは静かに乗り込んだ。

「今日はあたちの番よ」と勝ち誇っていた

サマンサには、明日という時間がわかるのだ

 

 

 

若い頃の三四郎&サマンサの写真が出てきました

強そうな、サマンサねーさんです

サマンサねーさんがいたから、ちびでやせっぽちだった七海が、たくましく成長出来たのです。

サマンサ、ありがとう

 

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事件ですなあ!

2023-02-26 11:45:48 | 黒柴三四郎の独り言

寒い寒い朝です

でも、ひめちゃんとタバサねーちゃんは一緒に、堀之内を西に出ます。

タバサねーちゃんは、暮れにちょっと体調を崩しましたけど、今朝は元気です

諏訪神社の向こうの高台を歩いてきました。

赤城山も浅間山も、その姿を現しませんでした。

吹雪いているようです

 

 

 

 

2000年7月生まれの初代黒柴犬・三四郎が語ります

 

事件ですなあ!

 

 

05.11.19(土)

 怒りのお人形投げ 

木枯らしが吹いているけど暖かい昼間、ナナちゃんはおとうたんにブラッシングをしてもらった

僕のサークルにリードをひっかけて。

サマンサは怒りのお人形投げを繰り返し、お人形は、サークルの外にも飛び出した

そして、おかあたんに拾ってもらった。

サマンサの三代目のお人形だ。

僕のは初代がまだ健在、ナナちゃんのも初代だ。

 

 

05.11.21(月)

 七海の大脱走

昼間のお散歩の時、ナナちゃんはトオル君ちの菜園(春になれば、なの花畑になる予定で、苗がいっぱいはえている)に、しきりに入りたがった。

おかあたんはやむをえず、リードを離した。

すぐ用をたして帰ると思っていたけど、七海はぴょんぴょんと菜園をどんどん走り去った

しかたなく、「ナナちゃん、バイバイ。」と、手を振った。

七海ははっとして、おかあたんの方を向き、菜畑をぴょんぴょん満足そうに、天真爛漫に、子供のように帰ってきた

 

 

05.11.30(水)

 サマンサ、狐になる

風の強い午後のお散歩だった

すさまじい風なので、あまり遠出はしたくなかった。

 

県道の途中から、いつもの南下する道に出た。

少し早めのせいか、小学生が何人も通る。

静かに「こんにちは! 」と言ってくれればいいけど、はやし立てる男の子達もいる。

 

ちょうどターンニングポイントを通過して、北上はじめたとこで、こんな子達に会ってしまった

ふと見ると、サマンサが変だ。

シッポが下がっている

僕は元気出せよとおしりに挨拶したけど、上がらず。

おかあたんもシッポの付け根をさすったけど、効果なし。

狐になってしまった

 

少し行くとまた一年生らしい三人組、わあと言って近づいてきた

おかあたんは、「手を出さないでね。初めてでびっくりして噛んでしまうといけないから。」と注意した。

 

バイバイと足早に通過して、さっき通った道に戻った。

いつの間にかサマンサのシッポは上がっていた

 

 

05.12.20(火)

 特大のバンドエイド 

サマンサはここのところ風邪でも引いたのか、下痢をしたり、珍しく何も口にしない。

 

今日はいくらか寒さがゆるんだけど、昨日まではこの冬一番の寒気に覆われていた。

今年は寒い冬になるらしい。

もう2回も雪が降っている。

 

初雪はちょうど一週間前、朝目が覚めると一面の銀世界だった

 

次は日曜日の朝、雪はみんなのお部屋に吹き込んだ。

たいした積雪にはならなかったけど、おかあたんは側溝にはまっている車を見たそうだ。

 

そうそう雪がほぼ溶けた夜、おとうたんも側溝にはまった

腹痛のサマンサに付き合って夜のお散歩中、レオ君ちのそばで、側溝がある事を忘れて踏み外したのだ。

サマンサはどんどん行ってしまい、一瞬気をうしなったりしたそうだ。

足と腕に大きな擦り傷をつくった。特大のバンドエイドが必要だった。

 

 

05.12.24(土)

 凍った雪道のお散歩、帰りは車で

一昨日は午後から雪だった

おかあたんは、おとうたんをお迎えに行って帰る時、本当に大変だったそうだ。

 

今朝もまだ日陰には雪が残り、さらに凍っていた

おかあたんは、ちょっと御用で出かけた。

 

「僕とサマンサ・ナナちゃん+おとうたん」のお散歩になった。

南に下り、途中が車の少ない西寄のコースをたどった。

 

そのうちに、おかあたんの車が見えた

おかあたんが、探しに来たのだ。

 

ちょっと荒れた道だったけど、おかあたんは分け入った。

途中、倒れた竹が邪魔で、おかあたんは車から降りた。

僕たちは駆け寄った

後で、おかあたんは、「僕の顔が本当にうれしそうだった」と言った。

おとうたんは、サマンサのリードを離した。

続いて、僕のリードは渡された。

ナナちゃんは抱っこされて、助手席に乗り込んだ。

途中見知った犬たちに逢ったけど、彼らはあっけに取られていた。

 

 

05.12.28(水)

 事件ですなあ!

夕方、イイズカさんちのそばまで帰ったとき、僕たちはとんでもない光景を目にした。

太郎の末裔の親子が、ニワトリの慎之介のお部屋に侵入しようと群がっていたのだ

きぃきぃ泣く声がした。

みんな慌てて戻った。

 

おとうたんが確認すると、なんと子犬が一匹中に入っていたのだ。

入り口を開けて出してやると、そいつは信じられない行動をした。

仰向けになりお腹をなでてくれというポーズをしたのだ

 

親兄弟達も、逃げずにそばにいた

「子犬たちがナナちゃんと同じくらいの大きさなので、興味をもってやってくるのだろう」と、おとうたんは言う。

「おうちに帰れ」と言われて、彼等は我が家の門扉から出て行った。

そして怒る僕に、おとうたんは、「子犬のしたことだから許してやれ。」と言う。

 

おとうたんおかあたんは、安心してコーヒーなんぞを飲み始めたけど、あいつらは帰らなかった

そこいらをうろうろして、ついにはイイズカさんちに入っていったりもしていた。

実は、お散歩の出発前もうろうろしていた。

さすがに、僕んちには来なかったけど、午後からそこいらをうろついていた。

 

お散歩に出る時なんかは、裏の道に出ると、親子でシッポを振って待っていた。

白いママと子供4匹、茶色の子供とちょっと胡麻気味の子供もいるけどみんなで裏で待っていたのだ。

少し離れた畑に、もう1つの茶色もいた。

おとうたんおかあたんは、「おうちに帰りなさい。バイバイ。」と言って、僕らを連れて通り抜けた。

道路工事のお兄さんもいて、犬がいっぱい集合していることに戸惑っていたみたい。

 

夜になって、おかあたんは、「これは事件ですなあ!」と言った。

おとうたんも、「大事件でふ。」と言った。

慎之介の猪網でかこったお部屋に、太郎の末裔が侵入していたのだから。

どこからか不思議だけど、南側にかみ切られたとこがあった。     

 

 

05.12.29(木)

 今日もあの親子が!

あの親子は今日も出現した

朝から、裏の道をうろうろしていた。

 

おかあたんが用事を済ませて帰った時、あいつらは、おかあたんの車の後を付いて入ってきた。

おかあたんが、「おうちに帰りなさい!」と追い立てると、裏の道に出たけど、まだうろうろしていた。

 

お昼過ぎ、あの鶏小屋に入り込んだやつが、1人で遊びにきた

おとうたんが抱っこして、裏の道まで送っていった。

 

僕は、夕方のお散歩は、西の畑方面に行ってみた。

やっぱり、向こうの方からシッポを振って、親子でやって来た

ひとつかふたつ足りない気もしたけど。

どういう風に扱ったらいいかものか、みんな悩んでいる

サマンサとナナちゃんは、うなっている

 

 

まだ2005年ころには、葛塚の要害の地を自由に闊歩している犬たちがいたのです。

かれらは、野良犬ではなく、一応飼い主がいました。

まだまだ、おおらかな時代でした。

 

今、彼らがいた辺りは、ミニカーのサーキット場になってます。

昨今の事情に関係なく、休日には県外ナンバーの車もやって来ます。

 

 

 

 

 

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さようなら、ムーちゃん

2023-02-22 20:24:09 | 黒柴三四郎の独り言

寒い寒い朝です。

でも、タバサねーちゃんも、行く気満々です

ひめちゃんとタバサねーちゃんは、堀之内を北に出ようとしていました。

前方に犬の黒い影発見、デナちゃんかな?

彼女とは、何故か良く行き会います。

あれ、デナちゃんは方向転換して行ってしまいます

ひめちゃん、嫌われたかな?

2人は、岩神沼まで行ってきました

沼には薄氷が張っていて、誰もいませんでした。

 

 

 

2000年7月生まれの初代黒柴犬・三四郎が語ります

 さようなら、ムーちゃん

 

 

05.9.1(木)

 ムーちゃんが死んだ

夜、おかあたんは、裏で何かの声を聞いたような気がした。

おかあたんは懐中電灯を持って裏の道に出て、倒れているムーちゃんを発見した

おかあたんは、ムーちゃんを抱えて帰ってきた。

顔がつぶれていた

ブレーキの音もぶつかる音も、しなかったのに。

まだ暖かかった。

おとうたんは、「ムー」と何度も、目を開けないムーちゃんを揺すって呼んだ。

おとうたんもおかあたんも、「ムーは老衰で死ぬものと思っていたのに 暖かいウチに発見出来たのは、せめてもだね」と涙ぐんだ。

13才、まだまだ生きるとみんな思っていた。

 

 

05.9.2(金)

 ムーちゃんのお葬式

翌朝、おとうたんとおかあたんは、ミニドッグランの南側の南天の木の根本に、彼女を埋めた。

キャットフードと煮干しとちぎったササミジャーキィと一緒に。

2人の目には、大粒の涙が自然にあふれた

おかあたんは、「生まれ変わっておいで! また一緒に暮らそうね」と言った。

ムーちゃんが生まれ変わって来るまで、MUUHOUSEの主人は空席だって。

ひまわりを飾り、墓標をたてた。

 

 

05.9.3(土)

 サンチロウは、強いんだぞ

夕方、僕たちはお散歩に出かけた。

中学校の西の方で、1人歩きのビークルっぽいのと出会った。

この瞬間は、もったらのサマンサより、僕とナナちゃんが先にいた。

ビーは、ナナちゃんに興味を持った

僕がいることなどお構いなしに、ナナちゃんに近づいた

僕は戦った

ナナちゃんを守るために全力で。

大きく牙をむき出しにして、もつれあった。

おとうたんも、リードを離してくれたので、思う存分戦えた。

 

もつれ合いながら県道を走り抜け、中学生の脇を抜けた。

おとうたんが、ナナちゃんを抱いて、追いかけてきた。

 

中学生達は状況を理解した

「あのかわいい子に、あいつがちょっかいを出した。あの子のおとうさんが怒っているんだ。」と。

「がんばれぇ!」「がんばれぇ!」と声援が飛んだ

 

おかあたんは、僕が交通事故に逢ったら大変だと心配した。

そして、「ムーちゃんが守ってくれたんだね

ほどほどで、僕は引き上げた。

ナナちゃん、サンチロウは強いんだぞ

 

 

05.9.6(火)

犬捕獲用の檻

ゆうべ一晩中、しつこく、あいつが来ていた

時には、なんとよしずのすぐ向こうまで。

よしずがなければ、サマンサのサークルに飛び込むことも可能だったろう

 

困り果てたおかあたんは、役場(正しくは新里支所)にした。

市民生活課とかが出た。

「放し飼いの犬がいて、一週間ずっとつきまとわれていました 昨夜は、一晩中家の周りを徘徊し、困っています 見回りしてもらえませんか?」

「それはできません。代わりに、捕獲用の檻を貸し出しています。」

「じゃ、それ貸してください。」

 

到着したのは、熊の捕獲用の檻を、ちっちゃくしたものだった。

ドラム缶部分はなかったけど、この春、熊が出没するといってあちこちに仕掛けられ、たびたびテレビで紹介されたのの小型版だ。

エサとして、今回は砂肝をいれ、おまけに七海の汚れ物も入れておいた。

 

期待して待ったけど、この後あいつは姿をみせなかった。

次の晩も来なかった。

そして木曜日の晩、ガタンと音がして、何かがかかった

すわっと、みんな注目した。

 

残念ながら、猫だった。

おとうたんが、出してやった。

金曜日、次に必要な人がいるかもしれないと返した。

僕がナナちゃんを守るために、売られたけんかを買って、痛めつけておいたのに、あの晩はほんにしつこかった。

 

 

05.9.12(月)

 ナナちゃん、皮膚病になる 

おかあたんが、気が付いた。

ナナちゃんは、右脇腹をなめて自分で毛を抜いている

一晩すると、大きなハゲみたくなっていた

でも、彼女は真のお姫様状態、動物病院で迷惑をかけてはと遠慮していて、やや生理の収まった月曜日にお医者さんにみてもらった。

「皮膚炎です。皮膚の傷に細菌が入ってあっという間にひろがります ほっと置くと全身に広がり死に至る事もあります

2本注射を打たれ、お薬を5日分もらい、「また5日後来てください。」と言われた。

「3丁目のたま」の絵の、かわいいお薬の袋だった

 

 ええ年して抱っこ 

ナナちゃんはお散歩の時、抱っこをねだる。

出てすぐに歩かなくなり、ターニングポイントまで抱っこ、帰り道に入ると歩き始める。

ナナちゃんがてこでも動けかなくなると、サマンサも動かなくなる。

仕方なく、おとうたんが抱っこする。

しばしの間抱っこしてもらって、「いいだろう。うらやましいだろう。」と、僕を見下ろす

おかあたんは、「ええ年して、抱っこだなんてね。」

 

 

05.10.12(水)

 こんなとこで遊んでたんだ!

今日はサマンサだけ、早々と夕方のお散歩を済ませた。

僕とナナちゃんはお散歩後回しで、おとうたんのお迎えに同行することになった

 

時間的にお散歩タイムだったので、いろんな子が歩いていた。

 

おかあたんは、おとうたんの職場に着くと、「着きましたでふ 子供たちも来ていまふ」とメールを入れた。

「少し待って。」と、返事が帰ってきた。

 

おかあたんは、ナナちゃんを車から出そうとした。

僕も一緒に降りてしまった。

つい、植え込みにマーキングをしてしまった

おかあたんは僕をなんとか車に押し込むと、ナナちゃんと植え込みのあたりを歩いていた。

 

突然、ナナちゃんが、ダッシュで駆けだした

誰かに、飛びついた

おとうたんだった。

はち切れんばかりに、全身で喜びを表現していた

ちょうどやって来た、どこかのおばさんが、「かわいいね!」と言ってくれた

 

ナナちゃんは、「おとうたんは、こんなとこで遊んでたんだ!」と理解した

 

 

 

グレーのペルシャ猫・ムーちゃんは、13歳で、不慮の事故で逝きました

でも、犬たちとうまく共存していたのでしょう

写真に出現回数が少ないです。

 

この夜も、お家の中で遊ぶ犬たちに遠慮して、裏の垣根の辺りをウロウロしていたのでしょう。

 

数少ないムーちゃんの写真のアーカイブです。

 

珍しい毛色の猫なので、伝説の大陸・ムー大陸の猫のようということで、「ムー」と命名されました

 

 

 

 

 

 

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戦う七海ちゃん

2023-02-20 13:19:09 | 黒柴三四郎の独り言

昨日の朝、ひめちゃんは久しぶりに東の牧場の方へ行きました

ヤギさん家族のハウスは、雑草に覆われていました

1年ちょっと前まで、みんないたのに。

本日は、ヤギさん家族のアーカイブです

 

2021年1月です。

 

2021年2月です。

 

2021年4月です。

そして、次の年の春、誰もいなくなりました

 

 

 

2000年7月生まれの初代黒柴犬・三四郎が語ります

戦う七海ちゃん

 

 

05.6.25(土)

 戦う七海ちゃん

朝から、梅雨のまっただ中のはずなのに、真夏のように暑かった

 

サマンサと僕は、久々にシャンプーしてもらった。

おかあたんも真冬から気にしていたけど、日本犬の成犬をペットの美容室につれていくのはためらわれた。

初めて七海を美容院に連れて行って、爪切りをしてもらったとき、「日本犬はお断りすることがあります。小さいうちから我々に任せておいてもらえば。」と言われた。

ナナちゃんでも、電話して予約するとき「柴です。」と言うと、一瞬相手がひるむ。

「2ヶ月前にお世話になったんです。」というと安心する。

 

担当はおとうたん。

サマンサが最初だった。

いつになくごきげんで、シャンプーしてもらっていた

お風呂場が毛だらけになるほど、抜け毛がでた。

抱っこされてそのままミニドッグランに行って、走り回って水気を飛ばしていた。

 

次に僕、僕も気持ちよくシャンプーしてもらって、同じくミニドッグランで水滴をとばした。

 

僕たちがほぼ乾いた頃、七海がやって来た。

サマンサは、「あんた何で来るの」と威嚇した。

「あたちのミニドッグランに、なんでいるの」と、七海も負けていない

 

おとうたんが、ブラッシングをしに入るのに、七海も入った。

僕に少しからんだあと、サマンサに「あたちのランになんでサマンサがいるのさ 」と牙をむいて、戦いを挑んだ

 

仲裁にはいったおとうたんは、そばにいたサマンサを抱き上げた。

七海はしつこく、けとばされても牙をむいて来た

その牙はおとうたの足に刺さった

僕のより痛かったそうだ

 

 

5.6.29(水)

 もてもてナナちゃん

雨が降りそうだったので、おとうたんのお迎え前のお散歩になった。

中学校のところで信号待ちをしていると、「わあ、かわいい」 と歓声が上がった。

ちょうど下校時刻と重なってしまったようだ

 

信号を渡ると、黄色い帽子をかぶった小学校低学年の女の子が五人ばかり、こちらに駆け寄ってきた。

今にも手を出して、僕たち(特にナナちゃん)を触りそうになった。

おかあたんは、「初めてでびっくりしているから、手を出さないでね。」と注意した。

中学校の坂を下ってしばらく一緒に歩いた。

ナナちゃんは抱っこされたり、自分で歩いたりでもおかあたんの陰に隠れてしまったり。

「この子いくつ?」

「この間お誕生日が来て、1歳になったばかりよ。」

「そっちのでっかいのはいくつ?」

「4歳よ。」

そうだ、もうじき僕はお誕生日が来て、5歳になるんだ。

分かれ道で子供たちは直進、僕たちは右折して、それぞれ帰路を急いだ

 

 

05.6.30(木)

 メロンに襲われる

空が今にも泣きそうな夕方、帰宅したおとうたん・おかあたんと、僕と七海はお散歩に出かけた。

たんぼ道を南下していくと、前方にワンコのかげ、メロンちゃんだ。

 

最近は、何回か離れている

今日も1人だった。

冬の間は、中学生がサッカーボールを転がして北上するのに、同行してお散歩していた。

今日は、リードもなくて放してある状態だ。

僕の前におしりをむけ、ニオイをかがした。

僕は愛想でしっぽを振った。

すかさず彼女は牙をむいて襲いかかった

しばらくやり合った。

 

ナナちゃんは、おかあたんが用心して抱き上げていたけど、「ワンワン、ブフィブフィ」戦おうとしていた。

「あんた、最近ちっとも寄っていかないじゃないのよ」と、文句を言いにきたらしい。

 

 

05.7.11(月)

 七海の首くくり事件

夕方のお散歩は、いつもどおり僕とナナちゃんだった。

おかあたんにおまけで、帰宅後のおとうたんも同行した。

おとうたんは、もったらもったらのおかあたんと僕らのお散歩に反対だ。

僕のリードを持って、さっさとしたお散歩をしようとする。

 

朝よく行く神社方面に出かけた。

階段を僕が駆け上がると、ナナちゃんも短い足で勢いよく駆け上がった。

そして、リードを離してもらって僕に突進した。

疾走する馬のように、両足をそろえてパカパカと僕に襲いかかり、離れて体勢を立て直してまた襲いかかる。

普段は、サマンサがするのを、離れたところで見ているだけなのだ。

今はサマンサがいないので、階段を上るときから「あたちの番よ」と思っていたのだ。

 

何度目かのとき、ナナちゃんは突然倒れ、けたたましい悲鳴をあげた

おとうたんの足がリードの持ち手にはまってしまったのだ

おとうたんも転倒の危機をかろうじて回避した。

 

ナナちゃんの首は絞められてしまったのだ

おとうたんはしばらく首をさすり続けた。

 

 

05.7.26(火)

 サマンサは後ろに耳を持つ

今朝は台風の激しい雨で、やみそうもなかった

おかあたんは、サマンサと出かけた。

ずぶぬれになって帰ってくるのと入れ違いに、僕とナナちゃんはおとうたんと出かけた。

サマンサはしばらくしてから、中に入れてもらった。

 

おかあたんは朝ご飯の支度に忙しいかったけど、サマンサの吠える声で僕達の帰宅に気づいた。

中に入ろうとするナナちゃんに、「あたちがいるんだから。」と警告したのだ。

もちろん、雨のお散歩でもサマンサのジャーキィの催促はあった。

 

夕方は、少し小降りになった時をねらって、みんなで出発した。

途中、何度かサマンサは催促した。

おとうたんは、「しょうがないなあ。」と言いながら 、僕たちに1つずつ分けてくれようとした。

サマンサはさっさと食べてしまい、「アタチはまだもらってない。」という風にお座りした。

いつもながら、僕やナナちゃんの2倍から3倍もらっている

 

地獄耳も持っている

ナナちゃんは、後ろにいすぎてもらい損ねたとき、おかあたんにそっとおねだりする。

そっともらうんだけど、サマンサも振り向く

おかあたんに、駆け寄ろうとする。

「サマンサは後ろに耳を持っているんだね」と、おとうたんは言う。

 

 

05.7.27(水)

 かかっておいで

台風一過の朝だった

暑くなる前に、と急いで出かけた。

 

なぜか南に行きたかった。

町組の集会所を過ぎて、かつてけんかして、おかあたんが足をかじられた五右衛門の前を過ぎた。

おとうたんは、子供病院の角をどうしても左に行くときかなかった。

仕方なくついて行った。

 

県道を渡り中学校の辺りに出た。

グラウンドの西駐車場で、僕はへたへたと座り込んだ。

こういう状態になると、ナナちゃんがかかってくる。

いわゆるナナちゃん攻撃が始まるのだ。

へばるほどの暑さではなかったけど、彼女と遊びたかった

少し歩いて、またへたへたと座り込む。

おとうたんは気が付いた。

僕が誘っているのを

 

何度か繰り返した。

朝の通勤ラッシュが始まりそうだったので、あんまりたっぷり遊べなかったけど。

 

夕方も、みんなで北の方から神社に行った。

順位が上のサマンサがいるときは、僕は彼女と遊び、ナナちゃんは離れて見ている。

 

サマンサは、何度か僕に突進して遊んだ後、ご褒美をもらった。

今日は僕はへたへたと座り込み、「ナナちゃんおいで」と呼んだ。

リードを離してもらい僕に何度か突進した後、サマンサの方に行きかけた

単純に考えると遊んでもらいたくて、難しく考えると順位の逆転をねらってだろう。

 

もちろん、おかあたんが慌てて止めた。

流血の惨事は避けなければならないと。

はたしてどうなるかは僕にもわからない。

 

ナナちゃんも、上手に神社の階段を降りた。

鳥居の所に、見慣れない洋犬がひとりでいた

大きさは僕たちくらい。

グレーでフレンチブルドックに似ているけど耳が大きい。

よく見ると、子供のようにも思える

ワンコのくせに1人でいるのは許せないけど、子供に吠えるのはどうか

サマンサも、どうしようか迷っていた。

おかあたんは、ナナちゃんを抱っこした。

そのうちに飼い主らしいおじさんが現れた。

この人も見たことない

引っ越し組かな。

 

 

05.7.31(日)

 既得権は手放さない

昨日の午前中、僕とナナちゃんは家の中で遊んで、ついでにお昼寝までした

おとうたんおかあたんも、一緒にお昼寝した

みんなが眠くなるような、気象条件だった。

サマンサも、お部屋で寝ていた。

そんなわけで、夜はサマンサが中に入れてもらった。

座布団の上で、静かにいい子で寝入った

ナナちゃんは、「アタチが中に入るんだ!」と、1時間おきに叫んだ

みんな、眠れなかった

ついに夜中の2時頃、おかあたんは、「サマンサ交代してね」と、サマンサをお部屋に戻し、七海を入れた。

おとうたんいわく、「既得権は、なかなか手放さないよなあ それにしても、サマンサは大人だね

 

 シュミレーション・ダンス 

ナナちゃんとサマンサは、熊さんのぬいぐるみを振り回す。

ものの本によると、獲物の息の根を止めるまで振り回した、名残だという

向かい合ったサークルで、よく同じ動作で、熊さんを銜えて振り回している

お互いに、「こんなふうにしちゃうわよ」という警告を、発している面もあるみたいだ

 

ちなみにサマンサの熊さんは3代目か4代目、ナナちゃんはまだ初代だけど。

僕は振り回すということはあんまりしないので、5年前の熊さんが健在だ。

2代目のシロクマも一緒にいる。

 

 

05.8.19(金)

 案山子

昨日一昨日と、ナナちゃん見慣れない物を目にした。

田圃に、人の格好をしたお人形がいるのだ

低い声で「ウゥ~、ワンワン。」と吠えた。

おかあたんが、「大丈夫よ。」と言っても、なかなかやめなかった。

お散歩コースに、何カ所かある。

けっこうリアルに出来ている

まるで、おじさんが田圃の中にいるみたいだ

僕やサマンサは、人間ではないとあっさり判断してしまったけど、ナナちゃんには見慣れない怪しいものなのだ。

さすがに今日は、慣れてきて吠えなかった。

おかあたんは、「近頃は、案山子なんていなかったのよ。効果が見直されたのかな」だって。

実を付け始めた稲穂を、雀から守るのが、案山子のお仕事なのだそうだ

 

 

 

忙しく、にぎやかな夏でした。

やせっぽちでちっちゃな、生きられるかどうかもおぼつかなかった七海は、たくましく成長しました。

ちょっと怖いサマンサがいたから、たくましい七海ちゃんに成長できたのです。

怖いママの存在は必要なのです。

サマンサ、ありがとう

 

 

 

 

 

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