街歩きの続き。
普段はせわしなく行き交って見過ごしてしまう路傍の花も、秋の訪れのセンチメンタルで抒情的な季節には何物にも代えがたく映る。
「夕べには炉で燃やされてしまう野の草でさえ、こんなにも神は装ってくださるのだ。ましてやあなた方にはどんなに良くしてくれることだろう」とは福音書にあるイエスの言葉。
しかし、こんな自分よりも路傍に咲く花の方が貴いのではないかと疑ってかかるオカブの不信仰。
秋は、いろいろな観想をもたらしてくれる。
丁度、家には昨日買ってきたバーボンもある。
ロック片手に、徒然なるままのパンセに浸ってみるのもいいかもしれない。
日日草今生別れの劇の果て 素閑