昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

鈴虫

2017-08-30 20:00:24 | 俳句

一昨日、教会の仕事がきついとぶーたれて頭にきて買った酒が、焼酎2ℓパック×1、バーボンウィスキー2ℓ瓶×1、ラム720ml瓶×1。
どう?凄いでしょ?
西友から自転車の荷台に乗せて押してきた。
従って酒には当分困らない。
従って呑むときにはしこたま吞めるということだ。
雨は降っていても、夜が更けてくると虫の音が高らかだ。
特に庭に面したリビングにいると、様々な虫が啼く声がすだくようだ。
ここで、バーボンのロックを傾けて虫の競演を聴く。
楽しげでもあり、物寂しげでもある。ただ台風が近づいているので、少し落ち着かない。
知らないうちに夏が終わる。知らないうちに秋がやってくる。知らないうちに秋が更ける。
そして60を過ぎた齢の身、確実に冥途に近づいていく。
2017年の秋である。

雨繁く軒下で啼く鈴虫や   素閑



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秋曇

2017-08-30 17:26:26 | 俳句

どうも今年は天候が安定しない。
関東地方では、8月の末近くまで長雨が続いて、猛暑の予報を見事に外れさせた。
台風5号が近づいているそうだ。
夏の長雨が止んだと思ったら、すぐに台風シーズンだ。
今日は、朝は日が顔をのぞかせていたが、昼から雲の多い空模様に。
ギラギラとした炎暑の日が少なかったのも、今年の夏の印象を薄めているのかもしれない。
梅雨時も不快なものだが、秋のジメジメした天候は清涼の陽気を期待していただけに更に不快に感じる。
初秋はこれに残暑が加わって、健康を損なう原因にもなる。オカブも今年はそんなに暑くもなかったのに夏バテ気味だ。
とにかく、すっきりした秋がくるまでの辛抱だ。

秋曇植え込み藪蚊の立てこもる   素閑


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2017-08-30 14:35:08 | 俳句

今日はエルさんはプール当番と二学期の授業の準備で学校に行った。
かーたんは午後からレッスンと、本番に向けての歌の練習。
仕事部屋にいるから、人は意識しないものの、大の男が家にいるというのはオカブとしては自らが粗大ゴミ化しているな、と思えてくる。
従って、宿六よろしく、自分の飲食も、自分で賄う。
どうも情けないが仕方がない。
しかし、こういう生活は昔から慣れている。
どうも人から珍重されるような人物ではオカブはないようだ。
外に出て遊ぶ金もないので、自然、家の中に引きこもっている。
月末最終日が過ぎたので、当面暇だ。従って、仕事に追い立てられることはない代わりに、なにやら仕事をしない罪悪感に追い立てられる。
椅子を立って、台所に行き茶を飲みながら、ボンヤリしている。

昼過ぎて虫の音ひとつ残りたり   素閑


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2017-08-30 13:10:50 | 俳句

オカブは梨と言う果物が好きなのか嫌いなのかよく分からない。
考えてみれば、特別美味いものでも、不味いものでもない。
特に特徴のない、自らを主張しない果物である。
しかし、オカブの人生の一時、オカブの母であるばーたんが、秋になると必ず朝、梨を食わせてくれた時期があった。
特に朝食らしい朝食を取らないオカブの朝ご飯は秋になると梨と牛乳とチーズと珈琲であった。
だから、いまでも梨と言うと好きと言うほどではないが一抹の懐かしさを感じる。
今日『きゃんどる』のママさんから貰った梨を食った。
ほんのりと程よく甘く郷愁のようなものを伴う味がした。

 

梨の実をかぶりつくやら刻むやら   素閑

 


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秋の田

2017-08-30 10:26:57 | 俳句

ブログに一句投句するのに鬼怒川温泉のことを書いたら、また旅行に行きたくなった。
金はない。でも行きたい。別に鬼怒川でなくてもパリでもウィーンでもいいのだがとにかく雑然とした日常から離れたい。
こんなもやもやした気持ちがオカブを覆う。
「仏蘭西に行きたしと思へど・・・」とのたまうたのは佐伯祐三だっけ?
日本を代表する画家でなくとも旅に出たい。
尤も、オカブが旅行に行っても酒を吞んで帰ってくるだけなんだけどね・・・・
まぁ、旅と酒の歌人、我が母校の先輩、若山牧水の足元にも及ばないオカブとしては東京の片隅で埋もれているしかないわね。

秋の田の浪花千栄子の鉄看板   素閑


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水澄む

2017-08-30 09:41:11 | 俳句

2~3年前は8月の最終週は、鬼怒川温泉に旅行に行っていた。
いつも暇なオカブ商会の中でも、この時期が最も暇であるからだ。
宿は定宿があって、いつもの『花の宿・松や』
けれども、今年は金がないのと、かーたんが久しぶりの本番のコンサートを控えている為、自粛した。
ただ、『花の宿・松や』は鬼怒川を見下ろす結構な露天風呂があるのと、鬼怒川温泉では唯一、宿から鬼怒川べりに降りられるという良さを持っている。
8月も30日だが、この時期になると、あの鬼怒川の清冽な流れが恋しくなる。

水澄めり村の旦那の道行きか   素閑


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