昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

蓮舫個人より制度の不備を叩け

2017-07-18 13:10:24 | 政治

民進党党首蓮舫に、二重国籍問題が持ち上がっている。
要は台湾人の父親と日本人の母親との間に生まれた蓮舫が、もちろん日本国籍を持ってはいるが、台湾国籍(実は、台湾は日本は国家と認めていないので中華人民共和国国籍)の離脱の手続きをしないまま、参院選に立候補・当選し、民進党の党首にまで上り詰めたという問題である。
テレビ、新聞などでは、連日、森友・加計と稲田問題で持ち切りだが、ネットでは、目下、蓮舫問題がトップニュースだ。
多くの読者は、これが、なにが問題かはご理解の上だろうが、一旦、政権交代すれば、自衛隊最高指揮官になる野党第一党の党首が二重国籍(台湾とならまだ許容範囲だが、中華人民共和国?!)では、安全保障上の大問題であろうというのが一つ。
ここで、蓮舫問題に火をつけた八幡和朗という官僚上がりの評論家がいる。
このお方は、蓮舫がよほどお嫌いらしく、当初のとっかかりに蓮舫に目を付けたのはいいが、その後も蓮舫の個人攻撃を続け、案の定、左翼からは、なぜか問題まで持ち出されて「差別問題」、「民族問題」に焦点をすり替えられてしまったお粗末を仕出かしたという一席である。
もちろん、問題の目下の焦点は確かに野党第一党の党首の蓮舫が中心になることは自然なのだが、現実的に考えて、蓮舫を祭り上げている民進党、神輿になっている蓮舫など、横山ノックと大阪、青島幸男と東京みたいなものだから、具体的対象として、こんなカスを集中攻撃することもないだろうと思う。(それでも横山ノックは首長として冗費のカットを実現した実績があり蓮舫よりマシ)。まあ、どう転んでも、今の情勢で民進党が政権与党になることはあり得ないのだから、蓮舫の責任を追及しても、それは、民進党というゾンビ政党に引導を渡すことにはなっても、問題の本質からはどんどん離れていく。
八幡和朗には、まるで泥船の蓮舫・民進党体制にダメ押しの一撃を与えた功績は認めるが、政治家の二重国籍問題の本当の危険性の問題を喚起したとは思えない。むしろ、現状の議論はどんどん明後日の方へ行ってしまっている。
逆に、蓮舫を個人攻撃することにより、その代償として、差別主義者、レイシストなどとレッテルを貼られては堪らない。
だから、八幡のおっさんをはじめ、ネットの「保守」諸氏は、蓮舫の個人攻撃を止めて、一般の問題として「外国籍」の人間が、日本の首相にもなりうる、その時点で、国防の最高指揮官にもなりうるという、現行制度の抜け穴の不備を徹底的に叩けばよいのである。問題の本質は蓮舫個人よりもそちらのほうにあり、主権在民の精神に照らしても大問題なのだからである。
まあ、政治の本質論などはどうでもいい、日本のマスコミの手で、この問題も適当に葬り去られるのだろうが、国籍制度・国籍法・公職選挙法の不備はネット上でもよいから、継続的に徹底的に叩いてほしいものである。

夕立や孤独と自責と悔恨と   素閑





最新の画像もっと見る

コメントを投稿