昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

フルートを買った。J.マイケル

2016-05-22 18:34:36 | フルート

フルートを買った。
大した買い物ではない。
4万7千円ほど。中国製である。いろいろ譜面台とかメトロノームとかおまけがついてこの値段である。
通販で買った。つーかこのメーカーのものは通販でしか手に入らない。もちろん試奏はしていない。中国製の『J.マイケル』である。
洋銀製銀メッキ、リッププレート銀製、フレンチモデル、Eメカ付き、B足部管である。
ちなみにフルートという楽器をご存じない方のために、楽器の値段の大体の相場をお知らせしよう。
国内一流メーカー製の初心者用の楽器が15万円前後。銀製の最高級モデルで100万前後。14金のパーツが銀のものが200万円超。総24金製の最高級モデルが700万円超。
まあ、余程のお金持ちでなければ、プロも含めて大体70万円前後の楽器を使っているのではないか?
そこで初心者用の楽器・15万円というところに注目していただいて、このオカブが買った楽器がいかに安いかがご理解いただけたかと思う。
見かけはいかにも粗雑だ。キーの造りなどから見て、楽器=工芸品というよりもいかにも工業製品という感じ。管体も旋盤をかけてそのまま出荷しましたと言わんばかり。
吹いてみた。最近の標準モデルの響きの良さに比べると、やや音が出しにくい。しかし4万円の楽器である。文句は言えまい。
いろいろと曲を演奏してみる。反応は悪くない。音程もまあまあ。しかし微妙な表現をしようとするとさすがに雑になる。4万円の楽器である。4万円にしてはよく鳴る。
今手持ちの14金と総銀製の楽器がオーバーホールの時期に来ているのだが、それに出すと2本で20万はかかる。金製は三響、銀は宮澤である。両方とも悪い楽器ではないのだが、古い昔の造りの楽器なので、いい音を鳴らすのがとても難しい。
なら、安物でも買っちゃったほうが安いと手を出した次第。
しかし読者にこれからフルートを始めようというビギナーがいたら、清水の舞台から飛び降りたつもりで60万円以上の楽器を買うことをお薦めする。最近の作りの中級以上のレベルの楽器は音の出しやすさが全然違う。初心者であっても良い楽器を持っていて悪い理由はどこにもない。美しい音が鳴らしやすければ、それだけテクニックや指の上達も早いという物だ。騙されたと思って、そうしてみなさい。
この楽器は、かーたんの7月の発表会に使う予定である。オカブはモーツァルトのフルートのためのアンダンテを練習中。デリケートな曲なのでこの楽器で表現がついていくかは多少不安が残る。
その前に、かーたんは6月3日に大腸癌の手術を控えている。無事を祈る。

陽を避けて通りを歩く薄暑時   素閑



 



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