このところ炎暑というほどの暑さでもなく、どちらかというと涼しい凌ぎやすい日が続いたが、今日から少しづつ暑さが盛り返してきたようだ。
どうもオカブは暑さが苦手で、夏は嫌いだ。
だが夏にしか味わえない日本の情趣というものもあるので、なんだかんだとは言いながら、なんとか暑い夏の日々を過ごしている。
もう8月である。
あっという間に秋がくる。
最近の秋は残暑が厳しいとはいえ、やはり夏が過ぎるというのは一種の感傷が伴うものだ。
『余りにも短かった夏の光・・・』ボードレールは『秋の歌』でこう詠んだ。
快適で、冬には陰鬱な天候に包まれているヨーロッパなら自然な感情であろう。
エルさんも今は夏休みを満喫していて今日も茨城県までライヴ・コンサートを聞きに行っているが、この子が羽を伸ばせる夏休みもとても短い。
学生の頃は夏期休暇があって夏という季節はなんとなく嬉しいものだったが今は暑いだけである。
しかし過ぎていく夏にはそこはかとない哀れを感じるものである。
梧桐の葉の揺れるなき原爆忌 素閑
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます