昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

朝ビール

2016-01-11 09:00:13 | 日記・エッセイ・コラム

久しぶりの三連休(除正月休み)
最終日にはだらだらし倒そうと思う。
そこで思いついた素敵なプラン。即ち朝ビール。
空きっ腹の朝食も何も食べていないところで、ビールをキューっと行く。もちろん一杯である。(500ml缶一缶)二缶行きたかったが、ちょうどかーたんがキッチンに降りてきて、さすがにそれは叶わなかった。
しかし、朝酒は美味いものである。
ヨーロッパの四つ星以上のホテルに泊まると、朝食にシャンパーニュかスパークリングワインが付くことが多い。
これをソーセージやハムやチーズやオムレツを肴に二・三杯やるのが海外旅行の一つの楽しみである。
また、早朝のパリのカフェの立ち飲みのコントワールで通勤の労働者の群れに交じって「ルージュ!」と注文して、赤葡萄酒を一杯キューっとやるのもなかなかおつなものだ。
しかし、ビールはフランスのカフェで飲むのが一番好きだ。 
確かに、ミュンヘンやプラハのビア・ホールでワイワイやりながらクリューゲルでビールを飲むのも楽しいが、これは仲間との会話や交際が主体になり、ビールは脇役となってしまう。
カフェのテラスに一人座って「アン・ドゥミ・スゥイルヴープレ」と一杯のピルスナーに入念に注がれたプレッションを沈思黙考しながら、ビールの味に集中して飲むのが最もビールに対して正当な扱いだと思う。ときどき街の人どおりに目をやって佳人の通り過ぎるのを目で追う。そしてまたビールを一口飲む。これほど美味いビールの飲み方があろうか?
しかし、フランスはビールの本場ではないのでビールの銘柄としては『クローノンブール』くらいしかない。しかもこれが馬の小便のように不味い。カフェで出すのは大抵、オランダの『ハイネッケン』だ。ビア・カフェのようなものもないから、多種の銘柄から、色々飲んでみるということもできない。
しかしオカブはそれでもパリで飲むビールが好きだ。
今日は遊びの予定がない。中間決算の会計処理をしなければならないのと、明日税務署に提出する、源泉徴収の書類を作成する仕事が残っている。ビールのあとは世知辛い日常である。

成人の日娘と疎くなりつあり   素閑 



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