「流麗」という言葉がある。
自分では一度も使ったことがない。
今、生まれて初めて書いた(キーボードで打ったわけだが・・・)
言葉があるのは知っていた。
どこかで読んだのであろう。
多分、フィギュアスケートかなんかの試合の新聞記事か、書道家に対する批評かなんかだろうと推測している。
かつて使ったことがないのは自分とは縁がないからであろう。
「ながれるようにうるわしい」とは、何ともきざな語句であろうか?
こんな言葉を作った人は確かにセンスはあるが、地に足をつけて生きていないような気がする。
しかし、この言葉は語呂が良くないし漢語調なので、言葉の意味とは裏腹に、文章に入れると文が硬くなる。
どうも好きになれない。
いやはや日本語の難しさとオカブのへそ曲がり具合は付き合うのは難しかろうと自分でも思っている。
納豆の鉢の底なる苦界かな 素閑
金襴の宮居に遠き納豆や 素閑
納豆や苦渋の顔した農夫なり 素閑
そそくさと納豆に汁ととのへり 素閑
横恋慕納豆にてのおちどころ 素閑
やすけれや納豆の腹甲斐の宿 素閑
山裾に納豆の客北の路 素閑
納豆のあしたを過ぎて陽なき日や 素閑
納豆や都会に嫁した慕し姉 素閑
貴しや納豆に汁白き飯 素閑
納豆や煤けた梁の土間の家 素閑
浪漫の詩を読みあきて納豆や 素閑
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