1960年に販売されたランドクルーザー40が、今何と800万円もするそうだ。
私は1985年に15年落ちの営林署払い下げのランクル40を手に入れた。後ろ対面4人乗りで定員6名の幌タイプのものだった。鉄ホイールのノーマルのタイヤをアルミに変え最大限太いタイヤを着けていた。3200CCのディーゼルエンジンは始動に余熱が必要で、まだ余熱ランプのないタイプでニクロム線みたいのが赤くなったらエンジンをかけるものだった。エアコンもなく、足下にある三角窓を足で開けると足下から風が入るものだった。
夏など熱風が入ってくるので、あってもなくてもいいもののような気がした。パワーステアリングなど付いているわけもなく、駐車するにはとんでもない力が必要だった。エンジンをかけると黒煙が吹きだし、軽油の独特の匂いが充満した。サスペンションは、板バネで悪路には強いが、跳ね返りはとんでもなく、シートベルトをしていないと弾き飛ばされるような衝撃が常にあった。エンジン音は凄まじく、普通の声の大きさでの会話は無理だった。
カーステレオをつけていたが、常に最大音量だった。
幌をとることができたが、着脱は結構面倒で力がいった。一度外すと面倒なので、少々の小雨でも夏はオープンで走った。山に魚釣りをしていて大雨になった時は助手席の友人に傘をさしてもらった。
5年間乗ったがこのランクルが20歳の時マフラーが穴ぼこになって交換をしなければならなくなった、17万かかると言われ、ほしいという友人に酒2升で譲った。
最近はコロナもあってアウトドアーブームであるため、古いランクルを直して高額で売っているのだろうが、アウトドアーで利用するには、スペック的に明らかに今の車からはかけ離れている。
外観はランクル40でも中身は違うのかもしれないが、それにしてもどうなのだろう。かっこいいので乗りたい人がいるのは分かるが、もうあの時代には戻れない。
当時かみさんはフォルクスワーゲンのパサートに乗っていた。ゴルフのセダンタイプがパサートだった。今ではパサートは車格が上がって、ゴルフの2段ほど高級車だ。
長男が2歳なりたてなのでもう30年前だ!
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