”さわらの羽”

さわらのステッチ日記

ファインバーグコレクションと龍村平蔵「時」を織る展

2013年06月02日 | Weblog

両国「江戸東京博物館」のファインバーグコレクションに行ってきました。

これが目玉!っていうものはありませんが、
江戸時代の名だたる作者の作品が一度に見られます。
粒がそろった感じで、また作者不詳の展示品も
見ごたえのあるものが飾ってありました。
あまり宣伝をしていないせいか、
週末でもそれほど混んでいないのも良いです。
会期は7月15日まで

もうひとつ横浜高島屋にて開催中の「龍村平蔵「時」を織る」展を
見てきました。思っていたよりずっとよかったです。
デパート内の展示ですし、それほど期待していなかったのですが、
ところ狭しと言うぐらいに飾ってあって見ごたえ十分でした。

展示の仕方がガラスケースに入ったものももちろんありましたが、
丸帯など、ケースに入れずに、
天井から下に置いた台に向けてたらして展示したものもあり、
実物を間近で、しかも覆いかぶさるようにしてみることも出来ます。
正直、髪の毛とか落ちたらどうしようと緊張するほど。
でも細かいところまで至近距離で見られて大満足。

日本古来の豪華絢爛なものから
少し代わった図柄(南蛮風のものはよく見たら羽の生えた天使の図柄も)から
地味な細かい織りのものまで。
その精巧なつくりを何メーターも続ける技術と根気。
また、展示の終盤では帯を作るための下織りが
何十枚と展示されていましたが、(デンマークなど北欧の織りの復元もあり)
「こういうものを織ってみよう」という挑戦の目の付け所や
色彩、織りの研究をたゆまず続けている様子が見て取れました。
気迫にがんがん押される感じですごかったです。
残念ながらもうすぐ終了で6月4日までですが、
力の入った作品ばかりでした。手仕事の好きな方はぜひ。

写真の図柄は「桐に向鳳凰丸文錦」