両国「江戸東京博物館」のファインバーグコレクションに行ってきました。
これが目玉!っていうものはありませんが、
江戸時代の名だたる作者の作品が一度に見られます。
粒がそろった感じで、また作者不詳の展示品も
見ごたえのあるものが飾ってありました。
あまり宣伝をしていないせいか、
週末でもそれほど混んでいないのも良いです。
会期は7月15日まで
もうひとつ横浜高島屋にて開催中の「龍村平蔵「時」を織る」展を
見てきました。思っていたよりずっとよかったです。
デパート内の展示ですし、それほど期待していなかったのですが、
ところ狭しと言うぐらいに飾ってあって見ごたえ十分でした。
展示の仕方がガラスケースに入ったものももちろんありましたが、
丸帯など、ケースに入れずに、
天井から下に置いた台に向けてたらして展示したものもあり、
実物を間近で、しかも覆いかぶさるようにしてみることも出来ます。
正直、髪の毛とか落ちたらどうしようと緊張するほど。
でも細かいところまで至近距離で見られて大満足。
日本古来の豪華絢爛なものから
少し代わった図柄(南蛮風のものはよく見たら羽の生えた天使の図柄も)から
地味な細かい織りのものまで。
その精巧なつくりを何メーターも続ける技術と根気。
また、展示の終盤では帯を作るための下織りが
何十枚と展示されていましたが、(デンマークなど北欧の織りの復元もあり)
「こういうものを織ってみよう」という挑戦の目の付け所や
色彩、織りの研究をたゆまず続けている様子が見て取れました。
気迫にがんがん押される感じですごかったです。
残念ながらもうすぐ終了で6月4日までですが、
力の入った作品ばかりでした。手仕事の好きな方はぜひ。
写真の図柄は「桐に向鳳凰丸文錦」