吉祥寺で開かれている佐藤ちひろさんの個展に行ってきました。
エスカが主ですが、テレビで放映された刺繍や
本に載った刺繍も同時に見られるということで
楽しみにしていました。
本で見るとおり、それ以上に繊細な刺繍で
サテンステッチやロングアンドショートステッチがめちゃくちゃ細かくて
今までの自分の認識とぜんぜん違うのでびっくりです。
(どうやったらあんな小さな面積に針目がそろうんでしょう???)
私は箱を作らないので、エスカについてはよくわからないのですが、
箱の表側と裏側に関連する別の刺繍が刺されていたり、
(表はいちごの一粒、裏は縦に切った一度の表面とか。)
タッセルの巻いてある首の部分の糸が
わざわざ2色づかいでボタンホールステッチになっていたり、
箱のふたとみの間にリックラックが挟み込まれていたり
とにかく細部にまでとことんこだわった作りはすごかったです。
帰り際、ちょうど佐藤さんご本人がいらして、
生徒さんに、実際に箱を手に取られて説明をされていたのを
遠目で拝見することができました。
表面にはさみの刺繍のある携帯用の薄い針箱のようなものでしたが
中にマグネットが入っていて、中にはさみや針を入れて持ち歩いても
大丈夫なようになっているとか…。
見た目の美しさだけでなく、実用まで考えてあるんだぁ、と
改めてため息ものでした。
ご本人はテレビで拝見したときはきゃしゃではかなげな印象だったのですが
(アップになった指先に絆創膏が巻かれていたせいかも)
ほっそりとして可愛らしくきれいな方でした。
白糸は少しだけ(たぶん2点)展示がありました。
それほど広くはない展示場でしたが
やはり実物をゆっくり見ることができてよかったです。
余談ですが、会場の地下が最近できた有名な「ダンディゾン」というパン屋さんだそうで、
とてもいいにおいがしていました。
(ものすごく大きな一枚板の扉がついたスタイリッシュなパン屋さんでした。)
どれを買えばいいのか目移りして、結局買わずに帰ってしまいましたが…。
すぐちかくに北欧の木のおもちゃのお店とかもあってお散歩するにはとてもいいところでした。
出不精の私にしては「行ってきました。」が続きましたが
これでいったん終了。
年末にかけて、掃除と刺繍がんばります。