”さわらの羽”

さわらのステッチ日記

中原淳一展

2013年06月23日 | Weblog

午前中「中原淳一展」に行ってきました。

生誕100周年記念 中原淳一展
そごう横浜店 7月15日まで

そのデザイン力やおしゃれ度はきっと誰もが
時代を超えて納得するところだと思いますが
実際原画を見て思ったのは、
とにかくすごく繊細できれいな線で描かれていると言うこと。
ひざこぞうのラインとか指先の表現までものすごくきれいです。
一輪のバラを描くにも、花は立体的に、葉は目立ちすぎないよう
ぼかしを入れて大人っぽく。
とにかくものすごく真面目で、きれいということにこだわっています。
もっと力強く迷いのない天才肌の人なのかと思っていたのに
ずいぶんと印象が違いました。
作品数も多くよかったです。

その後代官山まではがきをいただいた
「ヨーロッパ各国の伝統ある刺繍を刺す」を見に。
思っていたより色鮮やかな作品が多かったです。
ハーダンガーやドロンワークの入った作品のほかにも
アッシジのすてきな作品もあり、
すてきにハンドメイドのテキストや本も何冊か
家にあるのだから改めてやってみたいなぁと思いました。

帰りは「旧朝倉家住宅」へ寄りました。
都会にあるとは思えないほど緑の深い広いお庭を散策して、
ゆっくりとお屋敷の部屋を回ることが出来ました。
ほとんど人もいなくて、とても静かな気持ちになれます。
お勧めです。

 

 


あと少し

2013年06月18日 | Needleprint

もうちょっとのところまで来ました。
でもこの後の仕立てが思い浮かびません。
やっぱり普通に三つ折でヘムをかけるしかないか…。
布地に少し余裕があるので白糸とか周りにやりたい気もするのですが、
たぶん気持ちだけで終わるな…わたしのことだから…

週末次男の高校の文化祭に行ってきました。
帰りにちょっと鎌倉まで足を伸ばしたのですが、
あまりの激混み具合に夫婦そろって根をあげて帰ってきました。
東慶寺もおしゃれなカフェも素通りです。
帰りに海岸沿いの一風堂でラーメンは食べましたが…。
いつもながらハイソとかセレブとかは縁遠いままです

 


貴婦人と一角獣展

2013年06月12日 | Weblog

貴婦人と一角獣展行ってきました。
(会期2013年4月24日(水)~7月15日(月・祝)会場 国立新美術館 六本木
 2013年7月27日~10月20日 会場 国立国際美術館 大阪)

6枚全部一同で見られると言うことでとても楽しみにしていました。
作品保護のために会場は明るさがいまひとつですが、
作品自体が大きいので会場も大きくゆったりと見られます。
(日曜日に行きましたが、混み具合は普通ぐらいでした)
作品を見上げる形になるので、細かいところを見たい方は
可能ならオペラグラス等持参した方がよいかもしれません。

他の展示品は少なめですが、一角獣のタペストリーに登場する
小動物や、植物を種類別に分類して別の部屋で展示してあったり、
工夫があって楽しかったです。

写真左、カタログ表紙の「視覚」のタペストリーが有名で、
クロスステッチでもテアやvermillionからキットなども出ていたと思います。
でも正直、あまり美人ではない…(笑)。
タペストリーだし、人の顔の細かい部分は無理なのかと思っていたのですが、
他の5枚を見比べると、実は美人ぞろいで、この「視覚」のタペのみがなぜか
疲れて目の下にくまがある顔に見えると言うことがわかりました。

原画を拡大していく過程とか、タペストリーを織る人の技量などのせいでしょうか、
千花文様の図柄も小動物も微妙に違っていてそこが楽しいです。
貴婦人の顔もはっきりとした美人から大人しくやさしげな人までいろいろですし
衣装も微妙にみな違いがあってどれが好みかなどと
お友達と話し合ってあれこれ見て回るのもとても楽しかったです。
(ちなみにドレスは聴覚の貴婦人が一番と言うのは友人とも意見が一致。
全体のバランスは味覚、聴覚は聡明な美人、触覚は意思が強そうで姿勢がよくて好み、
嗅覚はしぐさややさしげなところがよい、というのが個人的意見)

写真右下はお土産に買ったチョコレートですが、
もちろんこの缶が狙いなので、チョコはあげるけど、缶は私のものです(笑)。

帰ったらきれいなはがきが届いていました。
「ヨーロッパ各国の伝統ある刺繍を刺す」堀越綾子デシラントの会
6月18-24日 渋谷 代官山ヒルサイドテラスE棟

詳しく知りたくてちょっと検索かけたら越前屋さんのページに当たりました。
ここって便利かも。


 


ファインバーグコレクションと龍村平蔵「時」を織る展

2013年06月02日 | Weblog

両国「江戸東京博物館」のファインバーグコレクションに行ってきました。

これが目玉!っていうものはありませんが、
江戸時代の名だたる作者の作品が一度に見られます。
粒がそろった感じで、また作者不詳の展示品も
見ごたえのあるものが飾ってありました。
あまり宣伝をしていないせいか、
週末でもそれほど混んでいないのも良いです。
会期は7月15日まで

もうひとつ横浜高島屋にて開催中の「龍村平蔵「時」を織る」展を
見てきました。思っていたよりずっとよかったです。
デパート内の展示ですし、それほど期待していなかったのですが、
ところ狭しと言うぐらいに飾ってあって見ごたえ十分でした。

展示の仕方がガラスケースに入ったものももちろんありましたが、
丸帯など、ケースに入れずに、
天井から下に置いた台に向けてたらして展示したものもあり、
実物を間近で、しかも覆いかぶさるようにしてみることも出来ます。
正直、髪の毛とか落ちたらどうしようと緊張するほど。
でも細かいところまで至近距離で見られて大満足。

日本古来の豪華絢爛なものから
少し代わった図柄(南蛮風のものはよく見たら羽の生えた天使の図柄も)から
地味な細かい織りのものまで。
その精巧なつくりを何メーターも続ける技術と根気。
また、展示の終盤では帯を作るための下織りが
何十枚と展示されていましたが、(デンマークなど北欧の織りの復元もあり)
「こういうものを織ってみよう」という挑戦の目の付け所や
色彩、織りの研究をたゆまず続けている様子が見て取れました。
気迫にがんがん押される感じですごかったです。
残念ながらもうすぐ終了で6月4日までですが、
力の入った作品ばかりでした。手仕事の好きな方はぜひ。

写真の図柄は「桐に向鳳凰丸文錦」