前回の続き
周明に逃げろと言われ戸惑うまひろ。
寛仁三(1019)年
頼通のところへ、大宰府から刀伊の盗賊が、対馬壱岐を襲うという散らせが届きます。
多くの民が殺されているかも。
都では、きっと驚いたことでしょう。
実資にも文。
朝廷が何をすべきか、もめます。
「守りを固めるべし。」と実資。
「このまましばし様子をみよう。」と頼通。
「この一大事に何をやっておるのだ。」と道長は、頼通に。
頼通は、道長の言うことを聞こうとせず。
まひろのところへ訪ねる隆家。
「俺もいろいろあったが、悲しくとも、辛くとも、人生は続いてゆくゆえ仕方ないな。」
隆家は、いつの間にか、いい人になりました。苦労したからでしょうか。
実資が道長に、「敵は対馬まで追い払った、隆家も無事だ。」と報告します。
道長は、「武力に頼るようになっては、ならん。」。
しかし、いずれは、武士の世になります。武力が必要になるというのが、歴史の流れではあります。
実資は、「前例にこだわっておっては、政はできぬ。」。
実資という人、きれものだったのですね。先をみています。
隆家たちの褒賞について陣定が、行われます。
褒賞は無用と決定。
怒る実資。「あってはならぬ。」
実資が道長に、「褒賞は、ひとりのみ。無念の極みであります。」と報告。
入れ替わりやってきた公任は、「隆家は、おまえの敵では、なかったのか。」
公任は、実資に嫉妬していたのかもしれません。
その後やってきた斉信は、「何があっても、俺は道長の味方だから。」と言います。
4人衆それぞれですね。年月を経て、いろいろなことがありました。
隆家は、「このたびのことは許せ。」と褒賞がなかったことを謝ります。
平為賢を肥前守に推挙することにしました。
双寿丸は、為賢の従者ですから、肥前に行くことになります。
「殺さなければ殺される。敵を殺すことで民を守るのが武者なのだ。」とまひろに言って別れを告げます。
道長が、賢子に声をかけます。「籐式部からたよりはあったか?」
「文がまいりました。」「そうか。」と賢子を見つめる道長。
我が子と知って見方が変わったのでしょうか。
都に戻ることになった隆家。
まひろに、「そなたは、どうする?」
乙丸が、「きぬに会いとうございます。」と切に願います。
寛仁四(1020)年
乙丸に背中を押されて、都に帰るまひろ。
まひろと賢子。
すっかり仲良し親子になりました。
「光る女君となって、生きようかしら。」
まひろは彰子のところへ。
彰子は、まひろを歓迎。「再び女房として私に仕えておくれ。」
「考えるときを賜りたく存じます。」
まひろは、即答しませんでしたね。
大宰府での出来事から、立ち直れないのかもしれません。
まひろ、道長と会います。
倫子がまひろに、「あなたと殿は、いつからなの?私が気づいてないとでも思っていた?」
で、つづく。
恐ろしや、女性の怨念のようなものを感じました。
気づいていながら、今まで、黙ってみていただけなのですよね。
ただ、倫子の地位が変わることはないですし。
ここで、最終回につづくですか。
まひろは、なんと答えるのでしょうか。