しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「頬に哀しみを刻め」 S・A・コスビー

2024年10月09日 | 読書
「頬に哀しみを刻め」 S・A・コスビー  ハーパーBOOKS   RAZORBLADE TEARS         加賀山卓朗・訳黒人のアイザイア・ランドルフは、白人の夫のデレク・ジェンキンスと共に撃たれて死亡する。それは通りすがりではなく、プロの仕業だった。2人の父親、アイザック(アイク)・ランドルフとバディ・リー・ジェンキンスは2人の葬儀で初めて顔を合わせる。アイクとバディ・リーはともに息子の . . . 本文を読む
コメント

「魔女と過ごした七日間」 東野圭吾

2024年10月07日 | 読書
「魔女と過ごした七日間」 東野圭吾 角川書店  中学3年の月沢陸真は警備保障会社で働く父親、克司と2人暮らしだった。その克司が多摩川で遺体となって発見される。克司の前歴は刑事で、見当たり捜査員だったが、AIの導入で仕事を奪われた形で退職していた。そして、警備保障会社の仕事は、潜入監視員だった。イベントなどの会場で不特定多数の客をカメラで撮影し、それをAIで解析して不審者を発見する。AIに追い出され . . . 本文を読む
コメント

「暁の報復」 C・J・ボックス 

2024年10月05日 | 読書
「暁の報復」 C・J・ボックス  創元推理文庫   Vicious Circle            野口百合子・訳猟区管理官ジョー・ピケットの留守電に、知人のファーカスから伝言が残されていた。ダラス・ケイツとその仲間が、ジョーを襲う密談をしているのを盗み聴いたという。ジョーの娘の元恋人ダラスは、1年半前の事件で家族ともども破滅し、その一因となったジョーに強烈な恨みを抱いていた。ほどなくファーカ . . . 本文を読む
コメント

「シカゴの事件記者」 ジョナサン・ラティマー 

2024年10月01日 | 読書
「シカゴの事件記者」 ジョナサン・ラティマー  創元推理文庫   SINNERS AND SHROUDS     小西宏・訳新聞記者サム・クレイはベッドの中で目をさました。後頭部が痛み、麻痺したように手足が重い。突然電話がなり、慌てて出るが相手は何も言わずに切ってしまう。その後で、そこは自分の部屋ではなく、隣に眠っているのは女性がいる事に気が付く。しかし、女性に見覚えがなく昨夜の記憶もない。そして . . . 本文を読む
コメント

「鵼の碑」 京極夏彦 

2024年09月28日 | 読書
「鵼の碑」 京極夏彦  講談社   2024年7月27日(土)ホテルに滞在中の関口は散歩中に同じホテルに泊まる久住と出会う。久住は担当のメイドから聞いた話に心を乱されていた。それは、自分は父親を殺したというものだった。 中禅寺秋彦は輪王寺に委託され文書の整理をしている。一緒に仕事をしているのは僧籍の築山公宣と、史学で古文書に詳しい仁礼将雄。その仁礼が宿屋の亭主から、昔光る猿が出たという話を聞いて来 . . . 本文を読む
コメント

「レモンと殺人鬼」  くわがきあゆ

2024年09月24日 | 読書
「レモンと殺人鬼」  くわがきあゆ  宝島社文庫  2024年8月5日(月)十年前、洋食屋を営んでいた父親が通り魔に殺されて以来、母親も失踪、それぞれ別の親戚に引き取られ、不遇をかこつ日々を送っていた小林姉妹。 しかし、妹の妃奈が遺体で発見されたことから、運命の輪は再び回りだす。被害者であるはずの妃奈に、生前保険金殺人を行なっていたのではないかという疑惑がかけられるなか、妹の潔白を信じる . . . 本文を読む
コメント

「夜が終わる場所」 クレイグ・ホールデン

2024年09月19日 | 読書
「夜が終わる場所」 クレイグ・ホールデン  扶桑社ミステリー    Four Corners of Night     近藤純夫・訳アメリカ中西部の小都市の朝。警官のマックスとバンクがデニーズで変わりばえのしない朝食を待っていた。その時、警察無線が少女の失踪を報じた。夜勤明けの二人は招集に応じる義務はなかったが、バンクはマックスを引っ張るように少女の家に向かい、母親の前で号泣した。マックスには解っ . . . 本文を読む
コメント

「最終法廷」 マイケル・マローン

2024年09月17日 | 読書
「最終法廷」 マイケル・マローン  ハヤカワ文庫NV  上・下巻  TIME‘S WITNESS        高儀進・訳ノース・カロライナ州の小都市ヒルストンに衝撃が走った。警官を射殺、死刑を宣告された黒人青年ジョージ・ホールの刑執行が、執行前夜、突然、延期されたのだ。人種偏見が色濃く残る州では、この処置をめぐって右翼団体が不穏な動きを開始。市の安全をあずかる警察署長のマンガムは、厳 . . . 本文を読む
コメント

「連環宇宙」 ロバート・チャールズ・ウィルスン

2024年09月14日 | 読書
「連環宇宙」 ロバート・チャールズ・ウィルスン  創元SF文庫   VORTEX          茂木健・訳謎の超越存在“仮定体”による地球の時間封鎖という危機を乗り越えた人類は、新惑星の開拓がもたらす繁栄を謳歌していた。精神科医サンドラはある日、新たに患者となる少年が書いたという謎めいたノートを渡される。そこに綴られていたのは、1万年後の未来に復活した人々が残した手記だ . . . 本文を読む
コメント

「無限記憶」 ロバート・チャールズ・ウィルスン 

2024年09月12日 | 読書
「無限記憶」 ロバート・チャールズ・ウィルスン  創元SF文庫     AXIS         茂木健・訳 40年におよぶ地球の時間封鎖が解かれた。謎の超越存在“仮定体”は、封鎖を解除すると同時に、地上に巨大なアーチを出現させた。人間を乗せた船舶しか通り抜けられないそのアーチをくぐった先は、いずことも知れぬ惑星“新世界”。そこは生命体のいない、謎め . . . 本文を読む
コメント