しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「暁の報復」 C・J・ボックス 

2024年10月05日 | 読書
「暁の報復」 C・J・ボックス  創元推理文庫  
 Vicious Circle            野口百合子・訳

猟区管理官ジョー・ピケットの留守電に、知人のファーカスから伝言が残されていた。
ダラス・ケイツとその仲間が、ジョーを襲う密談をしているのを盗み聴いたという。
ジョーの娘の元恋人ダラスは、1年半前の事件で家族ともども破滅し、その一因となったジョーに強烈な恨みを抱いていた。
ほどなくファーカスが行方不明になり、空から捜査に同行したジョーは、ファーカスらしき男が3人に発砲された場面を赤外線装置で目撃する。
その後遺体が発見され、捜査が始まるが、ピケット一家にも次々と危機が襲いかかる。   
          <文庫本1頁目より>





『嵐の地平』から繋がる物語。
あれで解決かと思ったら、ダラス・ケイツが出所して、報復が始まる。
ただ、ダラスが一歩先を行っている感じ。
裁判に持ち込まれても、動じなかった。
計画を立てて動いているダラスと違って、ジョーの娘、シェリダンやエイプリルを襲う人物は感情的な感じ。
あっという間に襲いかかる災難に立ち向かうジョー。
テンポもよく、いつもより緊迫感もある。
そんな中でも正義感の人。しっかり自分を保っているジョーに好感が持てる。
最後は思わぬ黒幕が発覚、そんな事が出来るのだ。
結局は金があれば何でも出来るのが今の社会と言う事か。
しかし、助けを求めたネイトには別の正義があるから、あんな事になる。
ジョーも多分、分かっていると思うが、それでも頼まざるを得ない現状。
ずっと付き合っているシリーズだから、すんなり世界に入って行けて、楽しめる。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「シカゴの事件記者」 ジョ... | トップ | 「魔女と過ごした七日間」 ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

読書」カテゴリの最新記事