しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「時間封鎖」  ロバート・チャールズ・ウィルスン

2024年09月11日 | 読書
「時間封鎖」  ロバート・チャールズ・ウィルスン  創元SF文庫 上・下巻 SPIN                      茂木健・訳それが起ったとき、ぼくたち3人はまだ十代はじめだった。その夜、ぼくらは見たのだ―地球から星々が消えるのを。さらに、月も。翌日、太陽だけが昇ってきたが、それは贋者の太陽だった・・・・・・。地球周回軌道上にあったロシアの宇宙船が強引に再突入して帰還した。飛行士は証言 . . . 本文を読む
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「ファラオの密室」 白川尚史

2024年09月07日 | 読書
「ファラオの密室」 白川尚史  宝島社   紀元前1300年代後半、古代エジプト。死んでミイラにされた神官のセティは、心臓に欠けがあるため冥界の審判を受けることができない。 欠けた心臓を取り戻すために地上に舞い戻ったが、期限は3日。セティは、自分が死んだ事件の捜査を進めるなかで、やがてもうひとつの大きな謎に直面する。 棺に収められた先王のミイラが、密室状態であるピラミッドの玄室 . . . 本文を読む
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「悪い男」 アーナルデュル・インドリダソン

2024年09月05日 | 読書
「悪い男」 アーナルデュル・インドリダソン  東京創元社    MYRKA      柳沢由美子・訳レイキャヴィクのアパートで喉を切られて殺害された男の死体が発見される。このアパートに住民で、電気通信会社の技師ルノルフル、30歳。10年ほど前にレイキャヴィクに移り住んでいた。ルノルフルがレイプドラックと言われる、ロヒプノールを持っていた事から、レイプ被害者による復讐が考えられた。部屋のベッドの下か . . . 本文を読む
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「友情よここで終われ」 レネ・ノイハウス

2024年09月03日 | 読書
「友情よここで終われ」 レネ・ノイハウス  創元推理文庫    IN EWIGER FREUNDSCHAFT     酒寄進一・訳ピア・サンダーの元夫で法医学研究所の所長、ヘニング・キルヒホフが取り組んだ事件を基に小説を書き、ベストセラーになる。登場人物が誰か分かる書き方で、ピアはちょっと困っていた。そんなヘニングから、自分のエージェント、マリア・ハウシルトが友人のハイケ・ヴェルシュと連絡が取れな . . . 本文を読む
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「朽ちないサクラ」 柚木裕子

2024年08月31日 | 読書
「朽ちないサクラ」 柚木裕子   徳間書店   森口泉は米崎県警広報公聴課に勤める28歳。その米崎県警で問題が発生する。ストーカー被害を訴えていた女子大生、長岡愛梨がストーカーに殺される。両親が心配して、所轄の平井中央警察署に被害届を出そうとするが、なかなか受理して貰えず、弁護士をたてると言われやっと受理を決めるが受理期間を1週間引き延ばす。1週間後、受理した2日後に愛梨は殺害され、1週間早く受理 . . . 本文を読む
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「鏡の国」 岡崎琢磨 

2024年08月30日 | 読書
「鏡の国」 岡崎琢磨  PHP研究所  2063年8月。桜庭怜は叔母のミステリ作家、室見響子の担当編集者、勅使河原篤と叔母の遺作『鏡の国』に出版ついて、鎌倉の叔母の自宅で会っていた。65歳で亡くなった叔母の最後の2年、世話をしたのが桜庭で、資産や著作権を相続していたからだ。『鏡の国』は室見響子が小説家になる前に書いた習作で、ほぼノンフィクションだと言う。勅使河原は、この小説には違和感があり、削除さ . . . 本文を読む
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「蜘蛛の巣の罠」 ラーシュ・ケプレル

2024年08月28日 | 読書
「蜘蛛の巣の罠」 ラーシュ・ケプレル  扶桑社ミステリー   上・下巻  Spindeln                  品川亮・訳ユレック・ヴァルテルという凶悪な殺人鬼との闘いは、ヨーナ・リンナとサーガ・バウエルの捜査によって終止符が打たれた──はずだった。心に深い傷を負って療養するサーガのもとに、連続殺人をほのめかす絵葉書が届くまでは。「ヨーナを救えるのはきみしかいない」。その葉書をサーガ . . . 本文を読む
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「サドンデス」 相葉英雄

2024年08月24日 | 読書
「サドンデス」 相葉英雄  幻冬舎  大学生の高梨理子は母親と2人暮らしで金銭的に厳しく、ガールズバーでアルバイトをしていた。そんなある日、お客として来た女性ミカコから上を目指す為の転職を勧められる。ミカコはあるゲームのリクルーターで、理子はそのゲームが何か分からないまま、参加する。今の生活から脱出する為に。ラウンジに勤め、客から奢られる高級な食事や酒などをSNSにアップロードする。フォロワーも徐 . . . 本文を読む
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「可燃物」 米澤穂信 

2024年08月22日 | 読書
「可燃物」 米澤穂信  文藝春秋   群馬県警捜査一課葛警部が主人公の短編集。「崖の下」スキー場にスノーボードに来ていた30代の5人の仲間が遭難する。捜索隊が2人を転落したらしい崖の下に見つけた時、後東陵太は死亡して水野正は重傷だった。後東は頸動脈を刺されたことによる、失血死だった。犯人は一緒にいた水野だと思われたが、凶器が見つからなかった。重症の水野はその場を離れることは出来ず、第三者が現場に来 . . . 本文を読む
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「あなたが誰かを殺した」 東野圭吾

2024年08月21日 | 読書
「あなたが誰かを殺した」 東野圭吾  講談社  別荘が5軒が集まるある地で殺人事件が起こる。深夜に起きた事件で、15名の滞在者のうち、5人が亡くなり1人が怪我をする。その次の夜、ホテルで豪華な食事を終えた男が、従業員に自分が犯人だと言いテーブルに血の付いたナイフを置く。駆け付けた警官に逮捕された男は、桧川大志。東京在住で無職、28歳。生きている意味を感じないので死刑になりたい。殺す相手は誰でもよか . . . 本文を読む
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