「アルモニカ・ディアボリカ」 皆川博子 早川書房
18世紀英国。
愛弟子エドらを失った解剖医ダニエルが失意の日々を送る一方、暇になった弟子のアルたちは盲目の判事の要請で犯罪防止のための新聞を作っていた。
ある日、正体不明の屍体の情報を求める広告依頼が舞い込む。
屍体の胸には〈ベツレヘムの子よ、よみがえれ!アルモニカ・ディアボリカ〉と謎の暗号が。
それは、彼らを過去へと繋ぐ恐るべき事件の幕開けだった。
『開かせていただき光栄です』続篇!
<カバー裏より>
まさに続編。
18世紀の英国にすぐに入っていける。
警察組織が遅れている英国は、正義の概念が今とは違っている。
人間、やはりある程度に縛りがないと悪に走ってしまうものなのか。
その中で、正しくあろうとする人もいる。
混沌とした感じが、よく伝わってくる。
よく、精神病院もこの時代の話しに出て来る。
サラ・ウォーターズの物語を思い出しているのだが。
金持ちの、権力者にとって都合のいい施設。
閉じ込められ、自由を奪われることの怖さ。
話題も多く、盛り沢山な感じさがテンポもよいので、物語の流れに乗って行ける。
それぞれがうまく絡み合い緊迫感があり、文句なく面白い。
気になっていた登場人物、エドワード・ターナーとナイジェル・ハートのその後が分かる。
しかし、こんなことになって、こんな結末になっているなんて。
ナイジェルの出生も詳しく書かれている。
そして、ナイジェルの気持ちが分かるが、切なくて悲しい。
残酷な結末で、残念。
残酷と言えば、この時代は理不尽なことがたくさんあって、多くの人が苦しんでいた。
「アルモニカ・ディアボリカ」とは何かと言う謎解きも、充分に楽しめる。
それにまつわる物語も、ドラマチック。だが悲惨。
ベンジャミン・フランクリンも登場する。
実在の人物が登場すると、物語に厚みが加わる気がする。
18世紀英国。
愛弟子エドらを失った解剖医ダニエルが失意の日々を送る一方、暇になった弟子のアルたちは盲目の判事の要請で犯罪防止のための新聞を作っていた。
ある日、正体不明の屍体の情報を求める広告依頼が舞い込む。
屍体の胸には〈ベツレヘムの子よ、よみがえれ!アルモニカ・ディアボリカ〉と謎の暗号が。
それは、彼らを過去へと繋ぐ恐るべき事件の幕開けだった。
『開かせていただき光栄です』続篇!
<カバー裏より>
まさに続編。
18世紀の英国にすぐに入っていける。
警察組織が遅れている英国は、正義の概念が今とは違っている。
人間、やはりある程度に縛りがないと悪に走ってしまうものなのか。
その中で、正しくあろうとする人もいる。
混沌とした感じが、よく伝わってくる。
よく、精神病院もこの時代の話しに出て来る。
サラ・ウォーターズの物語を思い出しているのだが。
金持ちの、権力者にとって都合のいい施設。
閉じ込められ、自由を奪われることの怖さ。
話題も多く、盛り沢山な感じさがテンポもよいので、物語の流れに乗って行ける。
それぞれがうまく絡み合い緊迫感があり、文句なく面白い。
気になっていた登場人物、エドワード・ターナーとナイジェル・ハートのその後が分かる。
しかし、こんなことになって、こんな結末になっているなんて。
ナイジェルの出生も詳しく書かれている。
そして、ナイジェルの気持ちが分かるが、切なくて悲しい。
残酷な結末で、残念。
残酷と言えば、この時代は理不尽なことがたくさんあって、多くの人が苦しんでいた。
「アルモニカ・ディアボリカ」とは何かと言う謎解きも、充分に楽しめる。
それにまつわる物語も、ドラマチック。だが悲惨。
ベンジャミン・フランクリンも登場する。
実在の人物が登場すると、物語に厚みが加わる気がする。
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