「ソロモンの偽証 第Ⅱ部決意」 宮部みゆき 新潮社
柏木卓也と浅井松子の2人を喪った城東第三中学校、元2年A組。
「卒業制作」のテーマをこの出来事にしたいと、藤野涼子は提案する。
柏木卓也はなぜ死んだのか、自殺したならその理由は何か、他殺なら殺したのは誰かをはっきりさせたいと。
その方法として、学校内裁判を行うことになる。
被告人は告発状で名指された、大出俊次。
藤野涼子は弁護人になるつもりでいたが、諸事情から検事となる。
弁護人には他校の生徒、神原和彦。
神原は、柏木卓也と同じ塾で面識があったと言う。
検事側、弁護士側はそれぞれ裁判に向けて準備を始める。
そんな中、柏木卓也が死んだ当日、柏木家に5本の電話が掛かって来た事が分かる。
それはすべて公衆電話からで、一定の間隔で掛かって来ていた。
真ん中の第Ⅱ部は裁判の準備の為の章。
早く裁判の様子が知りたい気持ちがあり、長い準備段階だと思ったが、意外と面白かった。
関係者に話しを聞いて証言を集めたり、それを元に考えて推測したり。
中学生の立場で、踏み込める部分は少ないのでは思ったが、色々出て来る。
弁護側はまず大出俊次と意志の疎通をしなければならず、その辺りの苦労も。
周りで係る、大人たちの反応も丁寧に書かれる。
それぞれの立場からの考えもわかるので、物語が立体的になる。
だからこれだけ長くなってしまうのだろう。
しかし、長さが気にならず読めてしまうので、納得。
神原和彦はちょっと素直に反応し過ぎ。
覚悟を持って係っているのだろうから、もっとポーカーフェイスで出来そうな気がするが。
読者に知らしめる為なのだろうか。
いよいよ裁判の最終章が楽しみになった。
柏木卓也と浅井松子の2人を喪った城東第三中学校、元2年A組。
「卒業制作」のテーマをこの出来事にしたいと、藤野涼子は提案する。
柏木卓也はなぜ死んだのか、自殺したならその理由は何か、他殺なら殺したのは誰かをはっきりさせたいと。
その方法として、学校内裁判を行うことになる。
被告人は告発状で名指された、大出俊次。
藤野涼子は弁護人になるつもりでいたが、諸事情から検事となる。
弁護人には他校の生徒、神原和彦。
神原は、柏木卓也と同じ塾で面識があったと言う。
検事側、弁護士側はそれぞれ裁判に向けて準備を始める。
そんな中、柏木卓也が死んだ当日、柏木家に5本の電話が掛かって来た事が分かる。
それはすべて公衆電話からで、一定の間隔で掛かって来ていた。
真ん中の第Ⅱ部は裁判の準備の為の章。
早く裁判の様子が知りたい気持ちがあり、長い準備段階だと思ったが、意外と面白かった。
関係者に話しを聞いて証言を集めたり、それを元に考えて推測したり。
中学生の立場で、踏み込める部分は少ないのでは思ったが、色々出て来る。
弁護側はまず大出俊次と意志の疎通をしなければならず、その辺りの苦労も。
周りで係る、大人たちの反応も丁寧に書かれる。
それぞれの立場からの考えもわかるので、物語が立体的になる。
だからこれだけ長くなってしまうのだろう。
しかし、長さが気にならず読めてしまうので、納得。
神原和彦はちょっと素直に反応し過ぎ。
覚悟を持って係っているのだろうから、もっとポーカーフェイスで出来そうな気がするが。
読者に知らしめる為なのだろうか。
いよいよ裁判の最終章が楽しみになった。
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