九月大歌舞伎 新橋演舞場
2013.9.1(日)~9.25(日) 夜の部
『不知火検校』
神をも畏れず、欲望のままに悪の道をひた走る
江戸末期、盲人の中での最上位の階級にいる不知火検校の元に弟子入りした富之助は、父親の死をきっかけに、忠実な弟子を装いながら、隠れて悪行に手を染めていきます。
10年が経ち、富之助は富の市という按摩として一人前となりましたが、悪行の勢いは留まらず、人殺し、盗み、騙し…など極悪非道の日々を送りながら、ついには師匠を手にかけ、二代目不知火検校の座につきます。
権力と大金を手に入れ、すべてが思いのままになった富の市は、今度は意中の女を巡って、殺人を企みますが…。
不気味なほどに極悪な按摩を主人公に、宇野信夫が書き下ろした世話物。
昭和35年に初演、その後映画化もされ、大きな反響を呼びました。そしてこの度、歌舞伎としては、昭和52年以来、実に36年ぶりの復活上演となります。
型破りに生きる一人の男を、幸四郎が憎々しく、そして悪の持つ輝きを魅力的に演じます。どうぞご期待ください。
<チラシより>
富之助の誕生から、悪事が発覚して捕えられるまでの物語。
10歳の富之助は子役で、可愛いく、手癖が悪いようには見えない。
幸四郎さんは20歳の時から。
目が見えない人の動きが、とてもよく表されている。
杖を使ってすり足で探るような歩き方、時に大げさにして、周りの人の気を引く。
人の好さを表に出しながら、悪事を働いた時に気が付かれない様にほくそ笑む。
床屋さんも人殺しには適した職業だが(スウィーニートッドとか)、按摩さんも針治療と称して、適した職業だったと気付かされる。
段々と悪者として迫力を増す幸四郎さんの怖さは見事。
笑い声も不気味で迫力がある。
人がたくさん、いとも簡単に殺されてしまう。
そんな物語だが、幸四郎さんの演技もあり引き込まれる。
最後、血だらけになって、見得を切るフィナーレも印象的。
そう言えば、幸四郎さんを舞台で始めてみたのが、その『スウィーニートッド』だった。
『馬盗人』
おかしみ溢れる賑やかな舞踊劇
富士の山を仰ぐ峠の道。馬をひいて千鳥足でやってきた百姓の六兵衛は、馬を木につなぐと清水を飲みに崖を下っていきます。
六兵衛を付け狙うならず者の悪太とすね三は、馬を盗もうと企みます。
そこで悪太は、つながれていた馬の荒縄を自分の首にかけ、すね三に馬を麓までひかせていきます。戻った六兵衛は、馬が人間に化けたとびっくり仰天し…。
お伽噺を芝居仕立てにした巌谷小波の原作で、擬人化された馬が曲に合わせて踊ったり、飛六方を踏んだりと大活躍する、ほのぼのとした舞踊劇をごゆっくりとお楽しみください。
<チラシより>
きっとその前が、重い物語だったので、楽しい気持ちになれるようにと選ばれたのだと思う。
打って変わって、明るく楽しい民話舞踏劇。
主役は黒い馬。
2人が立って馬になっているから、大きくて堂々としている。
人をちょっと小馬鹿にしたような目付きもいい。
踊りも、ちょっとした動きも、目が離せない面白さ。
悪太の顔も黒丸が3つある剽軽さ。
すね三の着物の柄は足跡で、色々な所で遊んでいる。
舞台上に、お囃子が勢揃いするが、その雛壇もお花畑で、里に下りると稲に早変わり。
歌舞伎にも色々ある。
その両極端を楽しめた。
2013.9.1(日)~9.25(日) 夜の部
『不知火検校』
神をも畏れず、欲望のままに悪の道をひた走る
江戸末期、盲人の中での最上位の階級にいる不知火検校の元に弟子入りした富之助は、父親の死をきっかけに、忠実な弟子を装いながら、隠れて悪行に手を染めていきます。
10年が経ち、富之助は富の市という按摩として一人前となりましたが、悪行の勢いは留まらず、人殺し、盗み、騙し…など極悪非道の日々を送りながら、ついには師匠を手にかけ、二代目不知火検校の座につきます。
権力と大金を手に入れ、すべてが思いのままになった富の市は、今度は意中の女を巡って、殺人を企みますが…。
不気味なほどに極悪な按摩を主人公に、宇野信夫が書き下ろした世話物。
昭和35年に初演、その後映画化もされ、大きな反響を呼びました。そしてこの度、歌舞伎としては、昭和52年以来、実に36年ぶりの復活上演となります。
型破りに生きる一人の男を、幸四郎が憎々しく、そして悪の持つ輝きを魅力的に演じます。どうぞご期待ください。
<チラシより>
富之助の誕生から、悪事が発覚して捕えられるまでの物語。
10歳の富之助は子役で、可愛いく、手癖が悪いようには見えない。
幸四郎さんは20歳の時から。
目が見えない人の動きが、とてもよく表されている。
杖を使ってすり足で探るような歩き方、時に大げさにして、周りの人の気を引く。
人の好さを表に出しながら、悪事を働いた時に気が付かれない様にほくそ笑む。
床屋さんも人殺しには適した職業だが(スウィーニートッドとか)、按摩さんも針治療と称して、適した職業だったと気付かされる。
段々と悪者として迫力を増す幸四郎さんの怖さは見事。
笑い声も不気味で迫力がある。
人がたくさん、いとも簡単に殺されてしまう。
そんな物語だが、幸四郎さんの演技もあり引き込まれる。
最後、血だらけになって、見得を切るフィナーレも印象的。
そう言えば、幸四郎さんを舞台で始めてみたのが、その『スウィーニートッド』だった。
『馬盗人』
おかしみ溢れる賑やかな舞踊劇
富士の山を仰ぐ峠の道。馬をひいて千鳥足でやってきた百姓の六兵衛は、馬を木につなぐと清水を飲みに崖を下っていきます。
六兵衛を付け狙うならず者の悪太とすね三は、馬を盗もうと企みます。
そこで悪太は、つながれていた馬の荒縄を自分の首にかけ、すね三に馬を麓までひかせていきます。戻った六兵衛は、馬が人間に化けたとびっくり仰天し…。
お伽噺を芝居仕立てにした巌谷小波の原作で、擬人化された馬が曲に合わせて踊ったり、飛六方を踏んだりと大活躍する、ほのぼのとした舞踊劇をごゆっくりとお楽しみください。
<チラシより>
きっとその前が、重い物語だったので、楽しい気持ちになれるようにと選ばれたのだと思う。
打って変わって、明るく楽しい民話舞踏劇。
主役は黒い馬。
2人が立って馬になっているから、大きくて堂々としている。
人をちょっと小馬鹿にしたような目付きもいい。
踊りも、ちょっとした動きも、目が離せない面白さ。
悪太の顔も黒丸が3つある剽軽さ。
すね三の着物の柄は足跡で、色々な所で遊んでいる。
舞台上に、お囃子が勢揃いするが、その雛壇もお花畑で、里に下りると稲に早変わり。
歌舞伎にも色々ある。
その両極端を楽しめた。
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