「夜行観覧車」 湊かなえ 双葉社
高台にある高級住宅地、ひばりヶ丘。
3年前に、小さな区画を買って引っ越してきた遠藤家。
工務店で働く啓介と妻の真弓と中学3年の彩花の3人家族。
彩花は家庭ではよく癇癪を爆発させるが、どこでスイッチが入るのか真弓には少しも分からない。
啓介は係りを避けて、何も言わない。
隣家の高橋家は、医師の夫と有名私立校に通う子ども達で幸せな家庭に見えた。
その高橋家で、妻が夫を殺す事件が起きる。
その時、高校生の比奈子は友達の家に泊まりに、中3の慎司はコンビニに行っていて不在だった。
真弓はそのコンビニで慎司と出会っていたが、その後慎司は行方をくらます。
本当に淳子が殺したのか、慎司はどこへ行ったのか。
そして、その事件を喜んでいるように見える彩花に、真弓と啓介はそれぞれ不安を覚える。
幸せそうな家庭で起こっていた問題。
不満を爆発させる娘を持つ家庭。
表面は違っても、誰もが同じ問題を持っている、と言うことか。
家族でも、お互いが理解出来なく、得体の知れない物に見えてしまう。
それは、何でも自分の気持ちを1番大事に考えてしまうからなのか。
相手の事を考えているつもりでも、物差しは自分。
コミュニケーションが取れていないし、お互いを知ろうともしないのだ。
殺伐とした物語。
これが、現在の家庭の姿なのだろうか。
理解出来ない人たちが、たくさん出て来る。
彩花の言う通り、坂道病でもよかった。
ラストは、他人とは分かり合えないが、家族とは分かり合えるということだろうか。
終わり方は、まあよかった気もするが、殺伐とした感じは消えない。
高台にある高級住宅地、ひばりヶ丘。
3年前に、小さな区画を買って引っ越してきた遠藤家。
工務店で働く啓介と妻の真弓と中学3年の彩花の3人家族。
彩花は家庭ではよく癇癪を爆発させるが、どこでスイッチが入るのか真弓には少しも分からない。
啓介は係りを避けて、何も言わない。
隣家の高橋家は、医師の夫と有名私立校に通う子ども達で幸せな家庭に見えた。
その高橋家で、妻が夫を殺す事件が起きる。
その時、高校生の比奈子は友達の家に泊まりに、中3の慎司はコンビニに行っていて不在だった。
真弓はそのコンビニで慎司と出会っていたが、その後慎司は行方をくらます。
本当に淳子が殺したのか、慎司はどこへ行ったのか。
そして、その事件を喜んでいるように見える彩花に、真弓と啓介はそれぞれ不安を覚える。
幸せそうな家庭で起こっていた問題。
不満を爆発させる娘を持つ家庭。
表面は違っても、誰もが同じ問題を持っている、と言うことか。
家族でも、お互いが理解出来なく、得体の知れない物に見えてしまう。
それは、何でも自分の気持ちを1番大事に考えてしまうからなのか。
相手の事を考えているつもりでも、物差しは自分。
コミュニケーションが取れていないし、お互いを知ろうともしないのだ。
殺伐とした物語。
これが、現在の家庭の姿なのだろうか。
理解出来ない人たちが、たくさん出て来る。
彩花の言う通り、坂道病でもよかった。
ラストは、他人とは分かり合えないが、家族とは分かり合えるということだろうか。
終わり方は、まあよかった気もするが、殺伐とした感じは消えない。
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