「メフィストの誘い」１９９５ 仏・ポルトガル

パリに暮らす米人文学研究者のマイケルは、フランス人の妻ヘレンを連れ、シェークスピアはスペイン系ユダヤ人だったという自説を裏付けるため、今は図書館になっているアラビダの古い僧院を訪れた。
彼らを迎え入れた管理人はヘレンの美しさに惹かれ、不安定な彼らの仲を試すように、
マイケルの助手に若い純真な女性研究員をあてがう。

『ゲーテの『ファウスト』を下敷きに、神の僕を偽る誘惑者＝悪魔が生身の女性に溺れていく姿を、皮肉を効かせて描く傑作』（らしい）。


古い教会はちょっと妖しげで、近くの森は霧に包まれて幻想的。
時間もゆっくりと流れて行くような空間。
映像の美しさが語られる映画で、テレビの小さい場面で見ていても、そうかなと思う。
ストーリーは単純。だと思うのだが、よく理解していないからかも知れない．
タイトルから、悪魔が誘惑する話だから、誰が悪魔なのかと見ていた。始めはその雰囲気や言動から管理人かと思ったが、話が進むとヘレンが１番悪魔的になっていった様に思う。
ヘレン役の、カトリーヌ・ドヌーブが綺麗で、余計にそんな雰囲気を醸し出しているからかも知れない。