「THREEMEN IN A BOAT + ワン」 Studio Life
The Other Life Vol.8
2010.5.20(木)~5.30(日) ウェストエンドスタジオ
原作 ジェローム・K・ジェローム
脚本・演出 倉田淳
<ストーリー>
すっかり病気だと思い込んだ三人の男たち。
健康を取り戻すために新鮮な風景と水と空気と運動と静寂を求めて、
テムズ河の旅へと出発します。
人一倍、口は動かすが働くことは大嫌いな男たちと、
本能に忠実な愛犬一匹を乗せたボート・・・
果たして無事に目的地へと辿り着けるのでしょうか?
― Studio Life HPより ―
この公演は、観客参加型。
四角い劇場で、ステージはひとつの角になるが、真中が空いていて、取り囲むように300度位に客席がある。
小さいスタジオなので、席も3列。
入場した時にすでにハリスとジェイとワンがいる。
カフェでジョージを待っているらしい。
その待ち時間で、観客も相手にしながら、ワンと遊んだりする。
ボールを転がしたり、トランプをしたり、ツイスターゲームも。
ジョージが来て、3人とワンはボートに乗り、テムズ川に乗り出す。
ボートが進むのに必要な、波と流れと風の音を、観客が出す。
楽器は、小さなプラスチックのバケツと、木のスプーンと木の?(棒が数本付いる物)と、スプーン2本。
リズムをそれぞれが、覚えやすい言葉と一緒に教えてくれる。
ボートが岸に着いて上陸したい場所が、客席なので、観客は移動してその場所を空ける。
観る視線やステージの位置が変るのが面白い。
指名して、ボートから見える景色や、レストランのウェートレス役をやってもらう。
ライフの役者さんが観客にいると選ばれる可能性が大。
そう、同じ場所で観ているので、自分の前や隣に役者さんがいることもあり、ちょっと不思議な気持ち。
歌詞カードが配られ、みんなで歌う。
ビスケットを食べるシーンでは、観客にも1枚ずつ配られる。
なるほど、参加したし、ノリもかなり盛り上がりに影響しそうだ。
まさか、ビスケットまで食べられるとは思わなかった。
台詞として決まっている所と、アドリブと、観客に説明するところと、パターンが3つ。
そこがはっきりと別物に感じられる時をスムーズに流れる時があった。
結構観客に説明するのが難しそう。
それで滞ってしまう感じもある。
そんなに丁寧でなくても分かるから、と思う所もあった。
台詞とアドリブは、やはり台詞を話す口調は独特なのだと感じた。
台詞だけだと気が付かないのだが。
あっ演技に入った、と思ってしまった。
本当はひとつの流れで行けるといいのだろう。
そんな所は、回を重ねる毎に、良くなって行く所だと思う。
カフェのテーブルをひっくり返してボートになる。
その時に3人が色々な荷物を持って来て積み込むが、その荷物が楽しい。
可愛いぬいぐるみ類もたくさんで、とてもにぎやかなボートになる。
その小物がその後使われることが多いけど、見た目も楽しいのでかなり工夫され選らばれていると思う。
それが、ラストでは手際良く綺麗に片付いて、またテーブルに戻るのが凄い。
その荷物をまとめるシーンも楽しいのだから。
空想の世界で遊ぶ3人は、まるでごっこ遊びをしている子どものよう。
自然が1番と言いつつ、文明の力がないと生きて行けない男達。
可笑しくて、楽しい演目。
Wキャストだが、地方公演に漕ぎ出すのは、Aleチームだけ。
貴重なLagerチームなのだ。
<Lagerチーム>
ハリス 深山洋貴
ジェイ 関戸博一
ジョージ 冨士亮太
モンモラシ―(犬・ワン) 三上俊
Lagerチームは、三上モンモが可愛いく、台詞もないのに何故か目立つ。
衣装もあまり犬らしくなく、髪型も前髪をリボンで結んだだけなのだが、動作が犬。
手を使うこともなく、四足で移動。
表情も犬に見えてしまうが、とっても可愛い。
3人もとても可愛がっていて、1番存在感があった。
開演前の遊びも、ボール投げをして、とても可愛くて面白かった。
よく「アゥ」と声を出して、話しているようだった。
年を聞かれ関戸ジェイが「もう直ぐ三十路」と言うと、怒って噛み付いていたけど。
人間3人は、みんな、ちょっとのんびりした感じ。
夢を見て楽しんでいるところもあるような。
だから、本当はボートで乗り出してはいなくて、全部空想だったと言われても違和感がない感じ。
<Aleチーム>
ハリス 船戸慎二
ジェイ 緒方和也
ジョージ 篠田仁志
モンモラシ― 神野明人
こちらは熱血漢の集まり。
身体を使った演技が多く、熱演。
船戸さんのハリスは素に近いのかも。
素朴で純粋な熱血漢という感じ。
シルベスター・スタローンのランボーに憧れ、ジャッキー・チェーンにも影響されている。
酔拳も披露してくれるが、酔拳はあまり知られていないのかも。
緒方ジェイは、精神力で勝負、みたいな。
篠田さんも、素が張り切りボーイという感じだから。
台詞の中で、演劇を始めたけれど、演出家が怖いと言って、
「それは演じているんじゃなくて、憑依しているだけよ!」って言われてとしょんぼりするが、きっと本当に言われたのだろうな。
神野モンモラシーは、存在が3人のまとわり付く子犬と言う感じで、ちょっと邪魔にされたりもする。
衣装がまさに犬。フワフワのフリースだろうか。
本当の子犬のように可愛いけれど、とても暑そう。
帽子もあって、それが耳になっていた。
でも、姿は犬だけれど、動作はちょっと人間の動きが多く2本足で歩いたり、手で蓋を開けたりしていた。
犬としての立場がLagerチームとはちょっと違って、ちょっと邪険にされたりしてしまう。
ジェイとの関係も主人と飼い犬という感じ。
Aleは緒方ジェイが実際には若手だけれど、観客とのコミュニケーションを取る場面では
その時の雰囲気を読んで、しっかりまとめて、リーダーシップを取っていた。
ジェイがリーダー的な存在だから、当然かも知れないが。
たくさん笑って、笑って本当に楽しかった。
The Other Life Vol.8
2010.5.20(木)~5.30(日) ウェストエンドスタジオ
原作 ジェローム・K・ジェローム
脚本・演出 倉田淳
<ストーリー>
すっかり病気だと思い込んだ三人の男たち。
健康を取り戻すために新鮮な風景と水と空気と運動と静寂を求めて、
テムズ河の旅へと出発します。
人一倍、口は動かすが働くことは大嫌いな男たちと、
本能に忠実な愛犬一匹を乗せたボート・・・
果たして無事に目的地へと辿り着けるのでしょうか?
― Studio Life HPより ―
この公演は、観客参加型。
四角い劇場で、ステージはひとつの角になるが、真中が空いていて、取り囲むように300度位に客席がある。
小さいスタジオなので、席も3列。
入場した時にすでにハリスとジェイとワンがいる。
カフェでジョージを待っているらしい。
その待ち時間で、観客も相手にしながら、ワンと遊んだりする。
ボールを転がしたり、トランプをしたり、ツイスターゲームも。
ジョージが来て、3人とワンはボートに乗り、テムズ川に乗り出す。
ボートが進むのに必要な、波と流れと風の音を、観客が出す。
楽器は、小さなプラスチックのバケツと、木のスプーンと木の?(棒が数本付いる物)と、スプーン2本。
リズムをそれぞれが、覚えやすい言葉と一緒に教えてくれる。
ボートが岸に着いて上陸したい場所が、客席なので、観客は移動してその場所を空ける。
観る視線やステージの位置が変るのが面白い。
指名して、ボートから見える景色や、レストランのウェートレス役をやってもらう。
ライフの役者さんが観客にいると選ばれる可能性が大。
そう、同じ場所で観ているので、自分の前や隣に役者さんがいることもあり、ちょっと不思議な気持ち。
歌詞カードが配られ、みんなで歌う。
ビスケットを食べるシーンでは、観客にも1枚ずつ配られる。
なるほど、参加したし、ノリもかなり盛り上がりに影響しそうだ。
まさか、ビスケットまで食べられるとは思わなかった。
台詞として決まっている所と、アドリブと、観客に説明するところと、パターンが3つ。
そこがはっきりと別物に感じられる時をスムーズに流れる時があった。
結構観客に説明するのが難しそう。
それで滞ってしまう感じもある。
そんなに丁寧でなくても分かるから、と思う所もあった。
台詞とアドリブは、やはり台詞を話す口調は独特なのだと感じた。
台詞だけだと気が付かないのだが。
あっ演技に入った、と思ってしまった。
本当はひとつの流れで行けるといいのだろう。
そんな所は、回を重ねる毎に、良くなって行く所だと思う。
カフェのテーブルをひっくり返してボートになる。
その時に3人が色々な荷物を持って来て積み込むが、その荷物が楽しい。
可愛いぬいぐるみ類もたくさんで、とてもにぎやかなボートになる。
その小物がその後使われることが多いけど、見た目も楽しいのでかなり工夫され選らばれていると思う。
それが、ラストでは手際良く綺麗に片付いて、またテーブルに戻るのが凄い。
その荷物をまとめるシーンも楽しいのだから。
空想の世界で遊ぶ3人は、まるでごっこ遊びをしている子どものよう。
自然が1番と言いつつ、文明の力がないと生きて行けない男達。
可笑しくて、楽しい演目。
Wキャストだが、地方公演に漕ぎ出すのは、Aleチームだけ。
貴重なLagerチームなのだ。
<Lagerチーム>
ハリス 深山洋貴
ジェイ 関戸博一
ジョージ 冨士亮太
モンモラシ―(犬・ワン) 三上俊
Lagerチームは、三上モンモが可愛いく、台詞もないのに何故か目立つ。
衣装もあまり犬らしくなく、髪型も前髪をリボンで結んだだけなのだが、動作が犬。
手を使うこともなく、四足で移動。
表情も犬に見えてしまうが、とっても可愛い。
3人もとても可愛がっていて、1番存在感があった。
開演前の遊びも、ボール投げをして、とても可愛くて面白かった。
よく「アゥ」と声を出して、話しているようだった。
年を聞かれ関戸ジェイが「もう直ぐ三十路」と言うと、怒って噛み付いていたけど。
人間3人は、みんな、ちょっとのんびりした感じ。
夢を見て楽しんでいるところもあるような。
だから、本当はボートで乗り出してはいなくて、全部空想だったと言われても違和感がない感じ。
<Aleチーム>
ハリス 船戸慎二
ジェイ 緒方和也
ジョージ 篠田仁志
モンモラシ― 神野明人
こちらは熱血漢の集まり。
身体を使った演技が多く、熱演。
船戸さんのハリスは素に近いのかも。
素朴で純粋な熱血漢という感じ。
シルベスター・スタローンのランボーに憧れ、ジャッキー・チェーンにも影響されている。
酔拳も披露してくれるが、酔拳はあまり知られていないのかも。
緒方ジェイは、精神力で勝負、みたいな。
篠田さんも、素が張り切りボーイという感じだから。
台詞の中で、演劇を始めたけれど、演出家が怖いと言って、
「それは演じているんじゃなくて、憑依しているだけよ!」って言われてとしょんぼりするが、きっと本当に言われたのだろうな。
神野モンモラシーは、存在が3人のまとわり付く子犬と言う感じで、ちょっと邪魔にされたりもする。
衣装がまさに犬。フワフワのフリースだろうか。
本当の子犬のように可愛いけれど、とても暑そう。
帽子もあって、それが耳になっていた。
でも、姿は犬だけれど、動作はちょっと人間の動きが多く2本足で歩いたり、手で蓋を開けたりしていた。
犬としての立場がLagerチームとはちょっと違って、ちょっと邪険にされたりしてしまう。
ジェイとの関係も主人と飼い犬という感じ。
Aleは緒方ジェイが実際には若手だけれど、観客とのコミュニケーションを取る場面では
その時の雰囲気を読んで、しっかりまとめて、リーダーシップを取っていた。
ジェイがリーダー的な存在だから、当然かも知れないが。
たくさん笑って、笑って本当に楽しかった。
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