しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「ビッグ・トラブル」 ローラ・リップマン 

2010年04月28日 | 読書
「ビッグ・トラブル」 ローラ・リップマン   ハヤカワ・ミステリ文庫
 IN BIG TROUBLE    吉澤康子・訳

ボルチモアで探偵をするテス・モナハンの元に、テキサス、バーニ消印の手紙が届く。
中には、新聞から切り取ったと思われる写真がカードに貼り付けられていた。
写真には元恋人クロウ・エドガー・A・ランサムの顔と“たいへんな窮地に陥っている”という見出し。
クロウは3週間前に両親に留守電で“心配しないで”とメッセージを残してから、連絡が取れなくなったと言う。
クロウの両親はテスにクロウを探して欲しいと依頼する。
テスはテキサスに赴き、クロウの跡を追う内に射殺死体を発見する。

テス・モナハン シリーズ第4弾。



『ボルチモア・ブルース』がいまひとつだったのだが、一緒に借りて来たので読む。
ボルチモアから離れ、舞台はテキサス州サンアントニオへ。
アラモの砦がある所で、テスと一緒に観光している気分になる。
あまりのんびりした気分ではないが、街を見て回るのでh風景は伝わって来る。
今回はあまりテスの性格にいらいらを感じることも少なく、物語に集中出来た。
クロウの問題ではなく、一緒にいたバンド仲間のエミー・スターンの問題。
昔に起きた殺人事件が解決されて行く。
エミーに振り回されて、何人もの登場人物が右往左往する感じ。
しかし、読む毎にテスには探偵の素質はあるのだろうかと、疑問に思うのだが。
それとも特に探偵の素質なんて要らないものなのか。
過去の殺人事件の真相は良く出来ている。
解決方法は向こうからやってくる感じ。
そして、現在の殺人事件の、犯人の意外さ。
あっと驚く意外ではなく、そんなところから犯人を持って来たのか、と言う意外。
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