しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「びっくり館の殺人」 綾辻行人  

2006年06月15日 | 読書
僕、大学生の永沢三知也は古書店で手に取った「迷路館の殺人」から、昔、小学6年の時にあった事件を思い出す。
それは、兵庫県A**市に住んでいた時、「びっくり館」と呼ばれた屋敷で起こった殺人事件。
僕はその殺人事件の第一発見者だった。
殺されたのはその屋敷の主人、古屋敷龍平。
僕は父親と二人暮らしをしていて、「びっくり館」に住む同じ年の、古屋敷俊生と出会い友達になる。
俊生は祖父の古屋敷龍平とふたりで暮らしていた。
身体の弱い俊生は学校に行かず、家庭教師がきていた。
俊生の友人は僕と友人の湖山あおいと、そして家庭教師の新名努。
屋敷には「リリカの部屋」といい、亡くなった俊夫の姉、梨里香とそっくりな腹話術人形が置かれた部屋があった。
そして、びっくり館の設計をしたのも中村青司、だった。


講談社の、「かつて子どもだったあなたと少年少女のためのミステリーランド」の1冊。
「びっくりしました、面白かったですよ、綾辻さん」と、後書きに答えて言います。
やはり子どもも読めるという事で、おどろおどろしくはないが、結構ゾクゾクする。
人物が魅力的なのがいい。きっと、俊生は誰もが好きになってしまうだろう。
そういうキャラクターでなければ成り立たない話でもある。
それも、ひとつの魔性かもしれない。
でも、ラストのラストは意外と在りきたり。もう少し捻りがあるかと思っていたのでこれで終わりなの?という感じもあった。
 
後。「大急ぎで、先にしなければならないことをしたあと」の文章から、何を読者に隠しているのだろうと気にして読んでいたのだが、分からなかった。びっくり、びっくり。

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