2006.1.27(金)~2.24(金) 青山劇場
主人公・あかりはミシン掛けをしていて倒れる。
そこへ放送局から応募した海外旅行が当たったと電話が掛かって来る。夫がそんなものは知らないと言うのを聞いて、あかりは起き上がり、その旅行を受ける。あかりも覚えのなかった応募だったが、このチャンスを逃がす手はないと思った。
しかし、その旅行は仕組まれた罠だ。
旅行先で、夫が殺人事件の罪を着せられ、死刑判決を受け、あかりは国外追放になり、列車に乗せられる。
その列車が着いたのは、『本日を持って廃線になる』終着点の線路と駅だった。
途方にくれるあかりにホテルのフロントマンが現れ、そのホテルのキーを持っているからと、ホテルに案内する。そこは「ミラージュホテル」。
下に行く為には上がり、上に行く為には下る不思議なホテル。自分の部屋にはもうひとりの自分がいたりする。
気が付くと、そこは廃墟で、鮭達が彷徨いながら道を探していた。
塞き止められた河の向こうに帰る故郷があるという。しかし、そこに行く為には、違う線路で行かなければならない。隠された転轍機を見付け、切り替えると水が溢れ、鮭は先に進み、あかりは裁判の場に戻る。
そこでは、あかりと夫は、赤の他人になっていて、事件の起きた時に一緒にいたと証言し、夫は救われる。
次に気が付いた時、ミシンのある床に倒れていたのは、あかりではなかった。ここでもまた違う世界に来ていた。
この話のテーマは、最後にも歌われた「命のリレー」。
目的の場所にひとりで辿り着けなくても、命をバトンをリレーして、願いを引き継いで行けばいい。
銀河鉄道も出て来る。宮沢賢治さんの銀河鉄道は死んだ人の魂を運んでいくもの。
タイトルの『24時着00時発』は、ひとりでは乗り継げないけれど、他の人に託せばいいと言う意味なのか。
これは2年前に、vol.13と同じもの。2年前は、ひとつひとつのシーンを見て歌を聞いて楽しんだけれど、テーマとしては大きなハテナマークが頭に浮かんだ。ホテルに突然現れた鮭の存在も何を表しているのかよく分からなかった事もある。
今回は分かりやすくなっていると聞いた。
確かに、ビジュアル的に手助けになる事は多くなっていた。キーに書かれていた文字『980tiM』が鏡に写すと『Miroge(ミラージュ)』になる事が映像で写されたり、鮭に鱗が付いていたり。まだあったと思うが…。
しかし、基本的には同じ。2年前の『24時着 00時着』はDVDで出ているので、その解説などを読んで理解したこともある。しかし、解説を読んで分かったのは、ライブを見ていても分からない事もあるのは事実。
あかりが倒れた後の事は夢と言う事になっていたが、ライブを見ていて、夢とは思えなかったし。(今回見てもそう思った)
1回しか見ていないので理解しきれていないのかも知れない。
今回も1回しか見られないのだが、ストーリーとテーマが分かって見ているので、前回より分かって見ているつもりだが、それでも頭で一生懸命考えて、いまひとつ、どう理解したらいいのかと思う事もあった。
しかし、ストーリーと関係なく(関係なくはないのだけれど)ひとつの場面で、みゆきさんの歌ととてもマッチしていると、ぞくぞくするくらい感動する。
歌の力も倍増する感じで引き付けられる。コンサートでもなく、ミュージカルでもないみゆきさんの夜会の魅力はそんな所にあるのかとも思う。
「命のリレー」と言うと手塚治虫さんの『火の鳥』を連想する。テーマとしては同じ。
死んだ魂はいつか再生して行く。しかし、前世が次の生に関わって行く。
銀河鉄道で安らぎの地に運ばれた魂も、いつか再生していくのだろうか。
もうひとつ、SF的に考えると、世界はひとつではなく、同じ様な世界がいくつも平行に走っていて、時々間違えて違う世界に入ってしまう事もあると言う。だから、自分自身にも出会える。
今回のあかりの場合もそう。となると、あかりの夫が助かった世界に戻って来ても、その前にいた世界では、やっぱり夫は死罪のままかも知れない。
そして、倒れた世界に戻っても、違う世界。今まで影になっていた人物があかりになっていて…最後に銀河鉄道に乗り込んだのは、あかりだったのか…。少年の様にも見えたから、イメージなのか。
ドッペルゲンガーに会うと、どちらかは死ぬと言うから、ミラージュホテルでの出来事で入れ代わってしまったのか。
そして、鮭の願いは故郷に帰りたいだったけれど、あかりの願いはなんだったのだろう。
命をリレーをして、何を望み何を願って行くのか。
今、先進国の人間は道を間違えている気がする。生活の便利さに追われ、他の生物の命の事を考えていない。そんな思いをリレーして行っても、不幸になるだけ。間違えた線路を正す為に何をしていったらいいのか。
命のリレーをする為には、何か役立つ事をしていかなければならない。きっと大きな事でなくてもいいんだ。
銀河鉄道には、最近『WHITE』でも触れた。
三角君が言っていた様に、「自分が何かをして、何かを書いて、何かを言っていく事が大切」なんだ。
そんな事も考えてしまった。
主人公・あかりはミシン掛けをしていて倒れる。
そこへ放送局から応募した海外旅行が当たったと電話が掛かって来る。夫がそんなものは知らないと言うのを聞いて、あかりは起き上がり、その旅行を受ける。あかりも覚えのなかった応募だったが、このチャンスを逃がす手はないと思った。
しかし、その旅行は仕組まれた罠だ。
旅行先で、夫が殺人事件の罪を着せられ、死刑判決を受け、あかりは国外追放になり、列車に乗せられる。
その列車が着いたのは、『本日を持って廃線になる』終着点の線路と駅だった。
途方にくれるあかりにホテルのフロントマンが現れ、そのホテルのキーを持っているからと、ホテルに案内する。そこは「ミラージュホテル」。
下に行く為には上がり、上に行く為には下る不思議なホテル。自分の部屋にはもうひとりの自分がいたりする。
気が付くと、そこは廃墟で、鮭達が彷徨いながら道を探していた。
塞き止められた河の向こうに帰る故郷があるという。しかし、そこに行く為には、違う線路で行かなければならない。隠された転轍機を見付け、切り替えると水が溢れ、鮭は先に進み、あかりは裁判の場に戻る。
そこでは、あかりと夫は、赤の他人になっていて、事件の起きた時に一緒にいたと証言し、夫は救われる。
次に気が付いた時、ミシンのある床に倒れていたのは、あかりではなかった。ここでもまた違う世界に来ていた。
この話のテーマは、最後にも歌われた「命のリレー」。
目的の場所にひとりで辿り着けなくても、命をバトンをリレーして、願いを引き継いで行けばいい。
銀河鉄道も出て来る。宮沢賢治さんの銀河鉄道は死んだ人の魂を運んでいくもの。
タイトルの『24時着00時発』は、ひとりでは乗り継げないけれど、他の人に託せばいいと言う意味なのか。
これは2年前に、vol.13と同じもの。2年前は、ひとつひとつのシーンを見て歌を聞いて楽しんだけれど、テーマとしては大きなハテナマークが頭に浮かんだ。ホテルに突然現れた鮭の存在も何を表しているのかよく分からなかった事もある。
今回は分かりやすくなっていると聞いた。
確かに、ビジュアル的に手助けになる事は多くなっていた。キーに書かれていた文字『980tiM』が鏡に写すと『Miroge(ミラージュ)』になる事が映像で写されたり、鮭に鱗が付いていたり。まだあったと思うが…。
しかし、基本的には同じ。2年前の『24時着 00時着』はDVDで出ているので、その解説などを読んで理解したこともある。しかし、解説を読んで分かったのは、ライブを見ていても分からない事もあるのは事実。
あかりが倒れた後の事は夢と言う事になっていたが、ライブを見ていて、夢とは思えなかったし。(今回見てもそう思った)
1回しか見ていないので理解しきれていないのかも知れない。
今回も1回しか見られないのだが、ストーリーとテーマが分かって見ているので、前回より分かって見ているつもりだが、それでも頭で一生懸命考えて、いまひとつ、どう理解したらいいのかと思う事もあった。
しかし、ストーリーと関係なく(関係なくはないのだけれど)ひとつの場面で、みゆきさんの歌ととてもマッチしていると、ぞくぞくするくらい感動する。
歌の力も倍増する感じで引き付けられる。コンサートでもなく、ミュージカルでもないみゆきさんの夜会の魅力はそんな所にあるのかとも思う。
「命のリレー」と言うと手塚治虫さんの『火の鳥』を連想する。テーマとしては同じ。
死んだ魂はいつか再生して行く。しかし、前世が次の生に関わって行く。
銀河鉄道で安らぎの地に運ばれた魂も、いつか再生していくのだろうか。
もうひとつ、SF的に考えると、世界はひとつではなく、同じ様な世界がいくつも平行に走っていて、時々間違えて違う世界に入ってしまう事もあると言う。だから、自分自身にも出会える。
今回のあかりの場合もそう。となると、あかりの夫が助かった世界に戻って来ても、その前にいた世界では、やっぱり夫は死罪のままかも知れない。
そして、倒れた世界に戻っても、違う世界。今まで影になっていた人物があかりになっていて…最後に銀河鉄道に乗り込んだのは、あかりだったのか…。少年の様にも見えたから、イメージなのか。
ドッペルゲンガーに会うと、どちらかは死ぬと言うから、ミラージュホテルでの出来事で入れ代わってしまったのか。
そして、鮭の願いは故郷に帰りたいだったけれど、あかりの願いはなんだったのだろう。
命をリレーをして、何を望み何を願って行くのか。
今、先進国の人間は道を間違えている気がする。生活の便利さに追われ、他の生物の命の事を考えていない。そんな思いをリレーして行っても、不幸になるだけ。間違えた線路を正す為に何をしていったらいいのか。
命のリレーをする為には、何か役立つ事をしていかなければならない。きっと大きな事でなくてもいいんだ。
銀河鉄道には、最近『WHITE』でも触れた。
三角君が言っていた様に、「自分が何かをして、何かを書いて、何かを言っていく事が大切」なんだ。
そんな事も考えてしまった。
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