小椋佳 ＬＩＶＥ 市川

小椋佳「歌談の会」
京葉ガス　チャリティーコンサート
２０１１・５・２８（土）　　　　　　市川市文化会館

久し振りの小椋佳さん。
チャリティーということで、熱心なファンだけではないことも考えてなのか、
昔からの、よく耳に馴染んだ、代表曲が多い。
自分も、嬉しかった。

「愛の歌を」と紹介して歌ったのは、
『少しは私に愛をください』
それは愛の歌ではなくて、合併に歌でしょと思ったら、歌の後にその話もしてくれた。
第一銀行のシンボルマークは、薔薇の花だったとか。
窓口で、感謝の気持ちで薔薇の花を渡した時もあったとか。
銀行がそんなサービスが出来たのは、もう昔のことだ。

銀行の時の話やご両親の話、相変わらず話し上手。
最初の挨拶の時、よくコンサートが始まる前にあるアナウンスに対するコメントが可笑しかった。
「随分厳しいことを言っていましたね」と始まって、
自分のコンサートでは、聞きながら食べてもらっても構わない。
かえってそのくらいリラックスして聴いて欲しい。
隣の人と話したいことがあったら、話しても構わない。
携帯電話の電源も切らなくてもいい。
こんな時だから、大事な用事があるかも知れないから。
掛かって来たからって、ロビーに出なくて、そこで出でいいから。
写真撮影も禁止って、僕の場合それは嫌味でしょうか。なんてことも。
そう言えば前に、譜面台で顔が隠れて見えない席に対して、１番いい席ですよ。なんてことも言っていた。

楽器は何も弾けずに、って言っていたが前に琵琶を練習していたのはどうなったのかな。
それでも、あんなに素敵な曲をたくさん作っているのだから。

後半は、津軽三味線の演奏の高橋孝さんが加わる。
そして、物語と歌を組み合わせた、“歌綴り”も。
これはずっと続いている、小椋さんのコンサートの目玉。
今回は火消しの話で、タイトルは『轍』。
歌声も落ち着くけれど、語る声もいい。
ミュージシャンの方たちも台詞を言い歌うが、味がある。


落ち着いた、清々しい時間を過ごせた。