ノンフィクション作家、五十嵐友也は自身が第一被害者を発見した事件、
『連続女性暴行殺人事件』の追いながら記事を雑誌に連載していた。
事件は犠牲者が7名出た所で、犯人逮捕となる。犯人は容疑者として浮かんでいた、河原輝夫。
その7番目の犠牲者は、五十嵐の婚約者、水沢舞だった。
五十嵐はアシスタントでもあった、舞を連れて河原に取材した事が、舞が狙われた原因に
なったとして、悔やむ。
検察は遺留品のあった、水沢舞の事件にしぼり、容疑者、河原輝夫を追求、別件逮捕で
拘留時期を延ばして自白を引き出し、無期懲役刑にする。
その12年後、拘留中の河原輝夫が、冤罪を主張して五十嵐に助けを求めてくる。
五十嵐は河原に会い、冤罪の可能性を感じ、新たに記事を書く。それが効をそうして
新しい証言者が現れ、河原は無罪を勝ち取る。
しかし、河原が自由の身になってから、河原をめぐり、記事にした五十嵐、支援者の会、
被害者の会、取り調べをした刑事などが絡んで新たな事件が発生していく。
果たして、河原は本当に無罪だったのか。真犯人は他にいるのか。
事件が、女性暴行殺人事件だし、河原も、水沢舞の事件は否定しているが、窃盗や婦人暴行の罪は認めている嫌な人間で、読んでいても辛いしおぞましさを感じる。
文庫本の解説者、千街晶之さんが書いてあるとおり、「登場する人物はみんな怪しげで、感情移入が容易なキャラクターがいない」。五十嵐さえも感情移入できない。
それでも、ストーリーの面白さで、どんどん読ませる。
ラストに向かってその力は加速していき、結末は驚きだった。
犯人が全然わからなかった事と、途中で、「そんなに上手くいくはず無いじゃないか」
「上手すぎる偶然」と思った事が、パズルがピタリと嵌る様に収まって行く。
偶然ではなくきちんと納得の行く、説明のできるものだった。
この二つの意味で、驚愕の結末だった。
『連続女性暴行殺人事件』の追いながら記事を雑誌に連載していた。
事件は犠牲者が7名出た所で、犯人逮捕となる。犯人は容疑者として浮かんでいた、河原輝夫。
その7番目の犠牲者は、五十嵐の婚約者、水沢舞だった。
五十嵐はアシスタントでもあった、舞を連れて河原に取材した事が、舞が狙われた原因に
なったとして、悔やむ。
検察は遺留品のあった、水沢舞の事件にしぼり、容疑者、河原輝夫を追求、別件逮捕で
拘留時期を延ばして自白を引き出し、無期懲役刑にする。
その12年後、拘留中の河原輝夫が、冤罪を主張して五十嵐に助けを求めてくる。
五十嵐は河原に会い、冤罪の可能性を感じ、新たに記事を書く。それが効をそうして
新しい証言者が現れ、河原は無罪を勝ち取る。
しかし、河原が自由の身になってから、河原をめぐり、記事にした五十嵐、支援者の会、
被害者の会、取り調べをした刑事などが絡んで新たな事件が発生していく。
果たして、河原は本当に無罪だったのか。真犯人は他にいるのか。
事件が、女性暴行殺人事件だし、河原も、水沢舞の事件は否定しているが、窃盗や婦人暴行の罪は認めている嫌な人間で、読んでいても辛いしおぞましさを感じる。
文庫本の解説者、千街晶之さんが書いてあるとおり、「登場する人物はみんな怪しげで、感情移入が容易なキャラクターがいない」。五十嵐さえも感情移入できない。
それでも、ストーリーの面白さで、どんどん読ませる。
ラストに向かってその力は加速していき、結末は驚きだった。
犯人が全然わからなかった事と、途中で、「そんなに上手くいくはず無いじゃないか」
「上手すぎる偶然」と思った事が、パズルがピタリと嵌る様に収まって行く。
偶然ではなくきちんと納得の行く、説明のできるものだった。
この二つの意味で、驚愕の結末だった。
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