しましましっぽ

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「切り裂きジャックの告白 刑事犬養隼人」  中山七里

2020年10月06日 | 読書
「切り裂きジャックの告白 刑事犬養隼人」  中山七里  角川文庫   

東京都内の公園で臓器をすべてくり抜かれた若い女性の死体が発見された。
やがてテレビ局に“ジャック”と名乗る犯人から声明文が送りつけられる。
その直後、今度は川越で会社帰りのOLが同じ手口で殺害された。
被害者2人に接点は見当たらない。
怨恨か、無差別殺人か。
捜査一課のエース犬養刑事が捜査を進めると、被害者の共通点としてある人物の名前が浮上した――。
ジャックと警察の息もつかせぬ熾烈な攻防がはじまる!
                 <文庫本裏カバーより>







タイトルに『切り裂きジャック』とあるだけで、想像するものがある。
それが臓器移植と関連付けられると、社会的な問題も浮かんで興味が沸く。
世の中には、はっきりと結論が出ない事がいくつもある。
臓器移植に伴う脳死を死とするのかとか死刑問題も。
立場が変われば意見も違って来る。
担当する刑事が、娘の臓器移植を希望している事も、考えを深くする。
犯人を追うのと同時に、臓器移植に付いて考える物語。
犯人についてはかなり範囲が絞られる。
それらしく書かれる人物は、まず違うもの。
何となく犯人は分かるが、その動機は分からなかった。
分かってから思うのは、そこまでしなければならなかったのか、と言うこと。
犬養刑事は魅力を感じなかったが、古手川刑事が面白い人物だった。
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