「水の柩」 道尾秀介 講談社
中学2年の吉川逸夫は、普通な毎日に嫌気を感じていた。
逸夫は志野川沿いにある老舗旅館「河音屋」の長男で、両親と年の離れた弟と祖母と暮らしていた。
普段はクラスの女子とはあまり話すことがないが、文化祭の準備で、木内敦子と話す機会があり、敦子から頼まれ事をする。
それは、小学校6年の時に埋めたタイムカプセルを掘り返すことだった。
敦子は小6の時に転校して来たが、その時から虐められていたと言う。
その事をタイムカプセルに埋めた手紙に書いたので、取り換えたいと言う。
虐めは今はなくなったと言うが、それは逸夫が気が付かないだけだった。
敦子の、本当の目的に疑いを持ちながらも、逸夫は協力することにする。
気持ちがざわざわする物語。
“本当にそれでいいの”と問い掛けたくなる。
でも、解決策なんてないどうしようもないのかも知れないが。
その場から逃げることを考えてもいい。
そして、自分の過去を抹殺したい時、嘘を付いたら最後まで突き通してもいいのでは。
もし秘密を持ったまま結婚しても、最後まで言わなくてもいいのでは。
忘れることも大事だ。
過去は変えられないなら、自分の気持ちや過去を変えてしまってもいい。
そう考えるのは、ずるいのだろうか。
でも、結局何かを葬り去ることで、気持ちが変化したのだ。
他人のことを全部知ろうとすることも、おこがましい気がする。
でも、最後が優しい明るさがあってよかった。
ずっと、作者の思惑通りに考えていたから。
中学2年の吉川逸夫は、普通な毎日に嫌気を感じていた。
逸夫は志野川沿いにある老舗旅館「河音屋」の長男で、両親と年の離れた弟と祖母と暮らしていた。
普段はクラスの女子とはあまり話すことがないが、文化祭の準備で、木内敦子と話す機会があり、敦子から頼まれ事をする。
それは、小学校6年の時に埋めたタイムカプセルを掘り返すことだった。
敦子は小6の時に転校して来たが、その時から虐められていたと言う。
その事をタイムカプセルに埋めた手紙に書いたので、取り換えたいと言う。
虐めは今はなくなったと言うが、それは逸夫が気が付かないだけだった。
敦子の、本当の目的に疑いを持ちながらも、逸夫は協力することにする。
気持ちがざわざわする物語。
“本当にそれでいいの”と問い掛けたくなる。
でも、解決策なんてないどうしようもないのかも知れないが。
その場から逃げることを考えてもいい。
そして、自分の過去を抹殺したい時、嘘を付いたら最後まで突き通してもいいのでは。
もし秘密を持ったまま結婚しても、最後まで言わなくてもいいのでは。
忘れることも大事だ。
過去は変えられないなら、自分の気持ちや過去を変えてしまってもいい。
そう考えるのは、ずるいのだろうか。
でも、結局何かを葬り去ることで、気持ちが変化したのだ。
他人のことを全部知ろうとすることも、おこがましい気がする。
でも、最後が優しい明るさがあってよかった。
ずっと、作者の思惑通りに考えていたから。
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