しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「ハリー・ポッターと死の秘宝」 J.K.ローリング 

2008年07月29日 | 読書
「ハリー・ポッターと死の秘宝」 J.K.ローリング  上・下巻  静山社
 HARRY POTTER AND THE DEATHLY HALLOWS

ハリー・ポッターの17歳の誕生日に母親の血の護りが消える。
「不死鳥の騎士団」に守られてハリーはプリベット通り四番地のダーズリーの家から『隠れ穴』に移動する。
しかし、極秘に行われるはずの移動は、ヴォルデモートに追われることになる。
ハリーの、分霊箱を探して破壊する旅に、ロンとハーマイオニーは一緒に付いて行く決意を固めていた。
出発を予定していた日より前に、魔法省が乗っ取られ、ハリーたちは逃げ出すように『隠れ穴』を後にする。
困難な分霊箱探しと、ダンブルドアの醜聞がハリーたちを追い詰める。
そして、死の秘宝なるものがあることが伝わって来る。
死の秘宝を所持しるものは『死を制する者』になれるという。
分霊箱を探すべきか、死の秘宝を求めるべきか迷うハリー。
何も言ってくれなかったダンブルドアにハリーは不審感を持ち始める。



ハリー・ポッターシリーズ第7弾、最終巻。
発売が待ち遠しかったシリーズ。そして期待通りに面白かった。
ただ、今までの伏線が繋がっていくのだが、明確に覚えていないこともあり、もやもやしたものも残っている。
もう一度、1巻から読みたくなる。
映画のハリーはかなり優等生に感じるが、本のハリーは年相応の子どもだと思う。
かなりぼろぼろになるハリーが可哀想だが、ハリーの若さが呼び寄せてしまっている困難もある。
等身大のところに好感が持て、かなり荷が重い使命を子どもなりに頑張るハリーを応援しながら読んでいる感じ。
ハリーも友達もみんな成長しているのもいい。
ネビルがあんなになるなんて、凄いと感動した。
もしかしたら、ハリーの運命だったかも知れないネビルだけれど、そうなったら、ネビルも同じ様になんとか切り抜けて、同じ結末を迎えたかも知れない。と思ったりして。

全巻を通して敵か味方か話題の人物でもあった、セブルス・スネイプ。
結構興味深い人物で、自分は感情移入出来る。
だからなのか希望なのか、自分はずっと味方だと思っていた。
生い立ちが書かれた章を読んだら、ジェームズもシリウスも嫌いになった。
どうしてリリーはジェームズと結婚したのだろう。もっと他にもいい人はいなかったのだろうか。
スネイプのことにも結末をしっかり付けてくれた最終巻。
そして、読み終わって、一番印象に残ったのはやはりスネイプだった。
訳者の、松岡佑子さんの最後の言葉にもあるが、みんな同じなのかも知れない。
さあ、なるべく早く始めから読み直そう。
もうひとつのハリー・ポッターの物語に出会いに。

でも、手元にはないのだ。文庫本で出ないかな。
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