しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「犯罪小説集」  吉田修一

2019年08月29日 | 読書
「犯罪小説集」  吉田修一   角川書店
 
5編からなる短編集
 
「青田Y字路(あおたのわいじろ)」

「曼珠姫午睡(まんじゅひめごすい)」

「百家楽餓鬼(ばからがき)」

「万屋善次郎(よろずやぜんじろう)」

「白球白蛇伝(はっきゅうはくじゃでん)」





いくつかは、実際にあった事件を思い出させた。
どうやら全てがそうだったようだが。
実際に起こった事件を元にしているが、やはり物語。
「白球白蛇伝」はどの事件か分からなく、読み終わってから調べてみたら、何だか違う。
似ているからと言って、これが真相などとは思ってはいけない。
思わないかも知れないけど、頭には残る。
丁度読み終わった後に、「「万屋善次郎」のモデルとなった事件のドキュメントを見た。
その村の人たちが、事件後、マスコミの報道で苦しんだというもの。
犯罪者の心理は、やはり本人でないと分からないだろう。
犯罪の物語だから、読後感が良い訳はなく、そこから何を得るのかは人それぞれかも知れない。
自分としては、あまりのめり込めなかった。
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