しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「敗者の嘘 アナザーフェイス2」  堂場瞬一 

2013年12月30日 | 読書
「敗者の嘘 アナザーフェイス2」  堂場瞬一   文春文庫  

神保町で、マンションの1室で火災があり、資産家の老夫婦が死体で発見される。
死体には刺し傷があり、強盗殺人事件として捜査が始まる。
2週間後、夫のキャッシュカードで金を引き出している男が防犯カメラ映る。
それが、盗犯の前科のあった渋谷にそっくりだった。
しかし、渋谷はなかなか自供せず、1週間に及ぶ任意取り調べ中に渋谷は自殺する。
その翌日、女性弁護士・篠崎優が「自分が犯人だ」と出頭する。
渋谷と篠崎は中・高校と同級生で、渋谷から相談を受けていた可能性がある。
特捜本部に、刑事総務課の大友鉄が加わる。
警察を混乱させる愉快犯という見方が強かったが、大友は篠崎を調べ始める。

「アナザーフェイス」シリーズ第2弾。






あまり可愛げのない、ツンツンした感じの人が多く登場する堂場さんの物語。
今回も篠崎優もそのタイプの典型。
そして、優の取った行動もこれが良かったのだろうかと疑問。
もっと違う方法があったような。
拉致事件も発生して謎は大きくなって行く。
どんな陰謀があるのだろうかと、わくわくしたのだが。
真相が、いまひとつな感じ。
実際にあるのかもしれないが、あって欲しくないし。
と言うか、それが真実だったのなら、それまでの捜査の過程でもっと違っただろうと思う。
日本の警察は優秀だと言われているのだから。
その後の対応もあまりに安易だ。
もっと知能戦であれば面白いと思う。


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