乗った後の景色

電車・気動車・バスに乗ることが好きな乗りマニアによる旅行雑ネタブログです。

パリでの乗り雑談

2013-08-02 | フランス
 近郊電車に乗るためパリに行った際ちょっとだけ乗り歩いてみることにしました。以下あまり脈絡のない話になりますがしばらくお付き合いください。

★トラム
 パリのトラムは全くない時代が長く続いたあと1992年に改めて建設され、今や6つの系統を数え総延長は70kmを突破しています。都心のど真ん中を走るわけではなく近郊路線主体ではあるもののその勢いに驚くばかりです。T1・T2系統は以前乗ったことがあったので今回はT3a系統に乗ってみることにしました。
 やって来た電車を見ると7車体も連接し42mにも及ぶ長さながらあまりくどくないデザインで好感が持てます。なんとなくイモムシが這ってくるように見えたりもしますが。数分間隔で次々とやってきても騒音・見た目の両面から「うるさく」なく、それどころか芝生軌道が多いこともあって単なる交通機関を超えて景観をより美しくする役割さえあるように感じました。


 編成全体が低床なので車内がよく見通せ大変広く感じられます。この空間に、低く簡素な電停すなわち「地べた」に近いところから直にアクセスできると街との連続性が感覚的な意味からも高まるので、やはり現代の路面電車は低床かつ自己改札がイイなあと改めて思いました。


 ここのトラムは前後両方に運転台があります。ヨーロッパのトラムはループ折り返しにして運転台を先頭だけに設ける例が多いのでちょっと珍しい気もしました。


 遊び乗りならやっぱり古い車両でないとというところはあるのですが、新しいものでもトラムが走る街は好きなのでパリのような大都市に新しくトラムが敷かれた様子を見るのはうれしくまた頼もしく感じます。

★近郊電車RER・A線
 都心から東西の郊外に延びるA線に乗ってみました。ぼんやり見ていると結構日本の私鉄っぽい感じもしてきます。


 アナログ感のある「次の列車の行先」案内もいい味を出しています。A線は都心部で地下を走り、地上に出る東西の郊外では枝分かれしているので案内は重要です。


 やけに区分がしっかりしているホームの椅子にちょっとびっくりしました。


 A線の新車は3扉で2階建てというスゴイものです。もともとパリの地下鉄やRERの扉付近には補助椅子があって少しでも多く座れるようにする配慮が見えますが、3扉2階建て車両まで持ち出されてはもう参りましたというしかありません。一方対照的というのかどこぞの6扉椅子無し電車を思い浮かべてしまいました。


★路線図
 沿線に著名な観光名所の多いRER・C線の路線図は最寄駅に名所の名前とともにシンボル化した小さなマークを添えています。親切な工夫ですね。

 路線図を眺めていたら特にどこか観光するという気もなかったのにつられてノートルダム大聖堂の見物に降りてしまいましたから思う壺という感じです。