乗った後の景色

電車・気動車・バスに乗ることが好きな乗りマニアによる旅行雑ネタブログです。

ホープ軒前バス停

2015-08-14 | 東京都
 ちょっとだけ都バスに乗ろうと目黒駅を出ると旧都電目黒車庫・都バス目黒営業所の跡地が見えます。支所、分駐所と徐々に格下げされ廃止は2005年ですからもうひと昔になります。跡地は高層マンションになるとかで工事中でした。都電都バスと地べたを走る公共交通の衰退に足並みを揃えるかの如く地べたを歩く気になれない街が増え地べたというものがずいぶんゼイタクになってしまった気がします。


 目黒駅前で乗るのは千駄ヶ谷駅行きの黒77です。今回はモトがとれるギリギリ程度の予定ですがバスのみの一日乗車券を買いました。


 終点の千駄ヶ谷駅に近い明治公園停留所は合流する早81がなんだか鉄道の方向別同ホーム乗り換えに似ている気がして乗り換えたくなるものがあります。今回は「乗りバス」というよりここで「乗り換える」ことが主な目的です。この停留所は24時間ラーメンが立ち食いできる有名店ホープ軒の真ん前にあってなんだか駅構内の立ち食いそばのようにも見えいよいよ勝手な駅気分が盛り上がります。黒77も早81もこれが首都のバスかと思うくらいバスの便数が少な目なので乗り継ぎ時間をつぶす意味からも頼りになる存在です。


 バス通りの向かいを見ると取り壊された国立競技場と明治公園の間の道がふさがっていてさてどうなるやら状態になっていました。目黒営業所跡に続き虚しさばかりが感じられます。


 黒77と同ホーム(?)で早81をつかまえて四谷四丁目で降りると副名称の(大木戸)が見えました。ここは甲州街道の江戸の出入口にあたり江戸時代に大木戸があった場所です。


 新宿行きの品97に乗り換えるため道路を渡って向かい側の停留所を見ると新しくなっていて大木戸の文字はありませんでした。


 最後は品97で伊勢丹と丸井の前にある新宿追分に出ます。これも大木戸のように昔の甲州街道を思い起こさせる停留所名ですね。丸井には持参者が割引サービスを受けられる近隣諸国のカードが掲示されていました。最近はこの手の割引をする店が増えていますからそれだけ多くのお得意様が近隣諸国からやって来るのでしょう。


 中国の銀聯カードや韓国のロッテカードなどに混じって台湾の乗りバスでお世話になる悠遊卡も入っていました。交通カードの悠遊卡の図を東京で見る機会が増えているのはちょっと面白く感じます。もし日本がバブルの頃にスイカやパスモがあったら海外でこのように見ることがあったでしょうか。


 という具合に一日乗車券のモトがとれるギリギリ、それも近場しか乗らなかったのでちょっともったいない気がしました。こういう乗り方になるとゾーン制とか乗り継ぎ無料だったらいいのにと思ってしまいます。


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