茶器が欠けてしまったので先日渡台した際陶器で有名な鶯歌に行ってみることにしました。台北駅の地下ホームに降り客車列車の莒光号と高速鉄道の並びを見たらそういえば敵(?)ながらどっちもオレンジ色なんだなあと今さらながら感心しつつ莒光号の方に乗ります。
リクライニングシートに腰掛けて揺られていると30分少々で鶯歌に着いてしまい降りるのがちょっともったいなくなるところです。鶯歌に停まる優等列車は少なく通勤電車の区間車がほとんどなのでゆったりできる莒光号で行くとちょっと豪勢な気分になりました。こういう台北近郊の駅で手動扉を開けてホームに降りるというのもまたイイものです。
駅から台鉄沿いを高雄方向へと歩いていくと陶器の店が並ぶ陶瓷老街があります。悪天候の平日だからか全然人が歩いていませんけれども。数軒物色してみると鶯歌産あるいは台湾産に限らず安いものから高いものまでいろいろあって便利ですが気がつくと身体も荷物も濡れ寒さも加わりくたびれて買い物する気力がなくなってしまいました。
陶瓷老街から台鉄を渡る歩行者用の大きな跨線橋があり、その先にはさらに鶯歌陶瓷博物館へと続く歩道が整備されています。買い物はやめにして登ってみると台鉄がよく眺められ列車の一本も待ちたいところですが傘が裏返るような風に雨で長居できません。
跨線橋を降りたところに屋根付きの廟があったのでひと息つきました。日本の寺社のように寄附の掲示があるのでなんとなく見ると現物に米苔目や冬瓜茶の字があり台湾らしさがうれしくなるところです。
廟の先に続く歩道は街の中をぬって通っています。
鶯歌に着く前はせっかくなので陶瓷博物館をちょっと覗こうかという気もあったのですが徐々にめんどくさくなり歩道から博物館前のバス通りが見えた瞬間三峡方面に向かうとおぼしきバスが来たので飛び乗ってしまいました。雨の日に目の前に現れるバスというのは救助隊とか救世主の類に近いというかとりあえずありがたい乗らなくてはと反射的に動くことになってしまうもののようです。行先と番号を見ずに乗ったためまず運転士さんに三峡に行くか聞いたところ「三峡のどこに行くの?」と返って来てとっさに「三峡一站」と言ったら着いたら教えてあげるとのことでホッとします。車内で路線図を見たら乗ったのは台北客運981番でした。5、6分で統聯客運の三峡停留所と同位置にある台北大学三峡校区停留所に着くと「そこの道の先が三峡一站だよ」と知らせて下さったので降ります。
教えてもらった道を進むと三峡一站はすぐ近くでした。ここは台北客運と首都客運の車庫・停留所なので少し見物しようと思っていたのですが相変わらず雨と風が続き立って見ているとどんどん濡れてしまうので横目に見るだけにして先に進みます。
三峡一站の隣にあたる三峡国小停留所までくるとバス通りになんとなく露店が集まり市のような雰囲気が気に入りました。
さらに進むとよく整備された古い街並みがのびる三峡老街でここは休日大変混雑するところです。ただ悪天候の平日だからか全然人が歩いていません、とこれは鶯歌と同じことの繰り返しになりますけれども。いよいよ濡れて寒くなって来たのでどこか落ち着けるところはないかと見回したところ割と新しい様子の三峡公有市場のビルが目についたので入ることにします。
1階はまさしく市場であまり居場所もなさそうだったのでエスカレータに乗って2階に上がると目の前に蚵仔麺線(牡蠣入りとろみ素麺スープ)の店があらわれました。牡蠣とモツの入った綜合麺線を頼んですすったら身体が温まってきてほっとします。台湾でごくありふれた料理ですがこうしみじみ美味しく感じたのは初めてでこれは雨風と寒さのおかげもあるのかもしれません。この市場のビルは上に行くほど空いていて小さい喫茶店やフリースペース、トイレもあり私のような観光客にとっても助かるありがたいものです。
というわけで観光名所というのは一般に空いている方がいいとは思うものの「老街」の類となるとそれなりには混んでいないと寂しくまたわびしいものだとしみじみ思った雨の日でした。
リクライニングシートに腰掛けて揺られていると30分少々で鶯歌に着いてしまい降りるのがちょっともったいなくなるところです。鶯歌に停まる優等列車は少なく通勤電車の区間車がほとんどなのでゆったりできる莒光号で行くとちょっと豪勢な気分になりました。こういう台北近郊の駅で手動扉を開けてホームに降りるというのもまたイイものです。
駅から台鉄沿いを高雄方向へと歩いていくと陶器の店が並ぶ陶瓷老街があります。悪天候の平日だからか全然人が歩いていませんけれども。数軒物色してみると鶯歌産あるいは台湾産に限らず安いものから高いものまでいろいろあって便利ですが気がつくと身体も荷物も濡れ寒さも加わりくたびれて買い物する気力がなくなってしまいました。
陶瓷老街から台鉄を渡る歩行者用の大きな跨線橋があり、その先にはさらに鶯歌陶瓷博物館へと続く歩道が整備されています。買い物はやめにして登ってみると台鉄がよく眺められ列車の一本も待ちたいところですが傘が裏返るような風に雨で長居できません。
跨線橋を降りたところに屋根付きの廟があったのでひと息つきました。日本の寺社のように寄附の掲示があるのでなんとなく見ると現物に米苔目や冬瓜茶の字があり台湾らしさがうれしくなるところです。
廟の先に続く歩道は街の中をぬって通っています。
鶯歌に着く前はせっかくなので陶瓷博物館をちょっと覗こうかという気もあったのですが徐々にめんどくさくなり歩道から博物館前のバス通りが見えた瞬間三峡方面に向かうとおぼしきバスが来たので飛び乗ってしまいました。雨の日に目の前に現れるバスというのは救助隊とか救世主の類に近いというかとりあえずありがたい乗らなくてはと反射的に動くことになってしまうもののようです。行先と番号を見ずに乗ったためまず運転士さんに三峡に行くか聞いたところ「三峡のどこに行くの?」と返って来てとっさに「三峡一站」と言ったら着いたら教えてあげるとのことでホッとします。車内で路線図を見たら乗ったのは台北客運981番でした。5、6分で統聯客運の三峡停留所と同位置にある台北大学三峡校区停留所に着くと「そこの道の先が三峡一站だよ」と知らせて下さったので降ります。
教えてもらった道を進むと三峡一站はすぐ近くでした。ここは台北客運と首都客運の車庫・停留所なので少し見物しようと思っていたのですが相変わらず雨と風が続き立って見ているとどんどん濡れてしまうので横目に見るだけにして先に進みます。
三峡一站の隣にあたる三峡国小停留所までくるとバス通りになんとなく露店が集まり市のような雰囲気が気に入りました。
さらに進むとよく整備された古い街並みがのびる三峡老街でここは休日大変混雑するところです。ただ悪天候の平日だからか全然人が歩いていません、とこれは鶯歌と同じことの繰り返しになりますけれども。いよいよ濡れて寒くなって来たのでどこか落ち着けるところはないかと見回したところ割と新しい様子の三峡公有市場のビルが目についたので入ることにします。
1階はまさしく市場であまり居場所もなさそうだったのでエスカレータに乗って2階に上がると目の前に蚵仔麺線(牡蠣入りとろみ素麺スープ)の店があらわれました。牡蠣とモツの入った綜合麺線を頼んですすったら身体が温まってきてほっとします。台湾でごくありふれた料理ですがこうしみじみ美味しく感じたのは初めてでこれは雨風と寒さのおかげもあるのかもしれません。この市場のビルは上に行くほど空いていて小さい喫茶店やフリースペース、トイレもあり私のような観光客にとっても助かるありがたいものです。
というわけで観光名所というのは一般に空いている方がいいとは思うものの「老街」の類となるとそれなりには混んでいないと寂しくまたわびしいものだとしみじみ思った雨の日でした。
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