乗った後の景色

電車・気動車・バスに乗ることが好きな乗りマニアによる旅行雑ネタブログです。

白鶏行修宮でバス乗り継ぎ

2016-04-11 | 台湾
 どういうわけか一般的な路線バスにくらべコミュニティバスはいまひとつそそられないものがあります。乗る分にはそう変わらないはずで我ながら不思議なのですが。もっとも路線バスの衰退とともに存在するだけで大変ありがたく感じるようになりあまり贅沢なことを考えなくなってきてはいます。
 このコミュニティバスの存在が最もありがたいときというと一般的な路線バスで行き止まりになるところが抜けられるようになる場合、特に峠越えできる乗り継ぎになるときなど最高です。例えば台湾の苗栗県仙山に乗り入れる獅潭郷のコミュニティバスなど大変助かりました。

 同様に一般の路線バスで上がってコミュニティバスに乗り継いで下れるところが新北市三峡区にあったので先月乗って来ました。白鶏行修宮という廟があるところです。まず三峡の街中から台北客運のバスで20分くらい登ると終点の白鶏に着きました。(乗った話はこちらをご覧下さい。)


 すぐ近くが白鶏行修宮です。廟自体も立派ですが門前に飲み食いの店や土産屋、茶葉の店(三峡は茶の産地として有名です。)がいくつも並びなかなか人気がありそうな雰囲気でした。ただ訪問した日が平日で雨が結構降っていたせいか参拝客は少なく開けている店も少なめでしたが。


 ここの名物は肉や魚を使わず大豆や小麦で作った練り物のタネやタケノコに大根、エリンギ、トウモロコシなどを黒い漢方薬剤の香りのする汁で煮込んだおでん的なもの(滷味)で数軒が競っていました。ちょうど昼時だったのでそのうちの一軒で食べていくことにします。好きなものを自分でとって店の人に渡すと食べやすい大きさに切って皿に盛りタレや香菜(コリアンダー)を掛けてくれる、という手順ののち食べると肌寒い雨の日だったので体が温まりホッとしました。


 油っ気の少ないものを食べたあとは別の店の山芋揚げの香りにつられてしまいこれもつまんだところで新北市コミュニティバスの停留所へと向かいました。白鶏から15分ほど下った榕樹下というところで降ります。


 さてこの榕樹下の近く、竹崙渓をはさんだ対岸は九鬮という集落です。


 九鬮には香腸(中華風の腸詰)が名物の豚肉の店が数軒あります。焼いた香腸も売っているのでニンニクをかじりながら数本買い食いしたところまずはなかなかの美味しさでした。脇を台北客運のバスが通るのもうれしい点です。


 とまあこんな感じに乗り継げるとコミュニティバスもいいものだなあと改めて思います。


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