乗った後の景色

電車・気動車・バスに乗ることが好きな乗りマニアによる旅行雑ネタブログです。

バスで大井川鉄道へ

2014-06-22 | 静岡県
 ふと大井川鉄道に乗りたくなりました。じゃどうやって行こうかと考えたとき、新幹線は高いし東海道線で長々とロングシートに乗るのもイヤだし、というわけで高速バスで行くことにします。
 と言っても東京から金谷駅に直行する高速バスはないので東名ハイウェイバスに乗って東名高速道路のどこかで降りるというのが無難そうです。金谷駅へ路線バス1本で出られるのは東名牧の原停留所ですが、残念なことに停車する高速バスが少なく都合のいい時間の便がありません。そこで停まる便の多い東名吉田停留所(牧の原の東京寄りの隣)にまず向かうことにしました。

 東名高速を走るバスに乗る時は東急田園都市線あざみ野駅から歩ける東名江田停留所をよく使います。駅前などの繁華街ではなく静かな住宅地の中で中・長距離の高速バスが多数発着している様子は隠れたターミナルとでも言いたくなるような感じです。数台バスを見送ったあとJRバス関東の名古屋行きに乗りました。それほど広くはないものの3列席なので少なくともロングシートよりはずっとくつろげます。


 途中足柄SAと日本坂PAでの休憩で買い食いしつつ大井川を渡り、東名吉田まで所定2時間35分のところ十数分の遅延で到着しました。運賃は2730円と東海道線の横浜~島田3020円よりやや安いのがうれしいところです。東名吉田停留所は吉田IC内にあり付近にはタクシー乗り場のほかバス利用者用の自転車置き場が作られています。


 東名吉田に近い路線バスの停留所はしずてつジャストラインの「吉田インター入口」です。ここで島田駅に行くバス(下・右の画像)を待っていたら静岡に行くバス(同左)が先に来ました。お客を乗せ出発したバスは吉田ICへと向かいます。つまり東名高速経由の路線です。


 時刻表を見ると近くの島田駅に行くバス(島田静波線)よりも離れた静岡に行くバス(特急静岡相良線)の方が圧倒的に便数が多く運行時間帯も5時台から22時台(休日は21時台まで)と長いので存在感があります。なお時刻表脇に設置される押して点けるライトはしずてつジャストラインの停留所でよく見られるワザです。親切な工夫ですね。


 島田静波線に乗りせっかく東名高速で西側(右岸)に渡った大井川をまた渡って東側に戻ります。この「谷口橋」という橋は古めかしく「越すに越されぬ」大井川にはなんだか頼りない感じもする一方そのために悪くない味がある気もしました。河原が広いせいかなんだか台湾辺りで乗りバスしているような気分になったりもするところです。


 橋を渡ると大井川に沿って上流に進みます。結構人が集まって何かしているのをよく見たらゲートボール場でした。河原を借景にしていると大変広大に見えます。


 というわけで島田駅前に到着しました。やや閑散とした雰囲気なのはさておきバス乗り場がキレイに整備されています。


 駅舎を後ろにして何やらありがたそうな像が立っているので寄って見たら栄西でした。へー栄西って島田で茶を広めたのか、と勝手に感心したらそういうわけではなく、島田は茶産地なので茶の普及に功績のある人物を讃えよう、ということであって直接の関係はないようです。掲げている金色のものは当然のことながら茶で、まさに現金収入の源という感じがし頼もしく見えます。


 島田では同じ飲み物でも茶ではなく、近くにある大村屋酒造場で酒を買いました。夏向けのお酒が入ったカラフルな壜は涼しげでちょっと清涼飲料水のようです。


 改めて島田駅前から大井川を越えて金谷駅に向かう金谷島田病院線に乗りました。大井川を渡るのはこれで3度目になり川幅が広いだけになんだかバカバカしい気もしますがこのバスが渡る橋(大井川橋)はごついトラス橋(1928年製)で趣があり楽しめます。


 島田駅前から10分くらいで着く新金谷入口停留所で降りました。その名の通り新金谷駅の近くです。つまりこれで東海道新幹線と東海道線に乗らずに大井川鉄道に来たというわけでちょっとうれしくなりました。


(次回に続きます。)

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