乗った後の景色

電車・気動車・バスに乗ることが好きな乗りマニアによる旅行雑ネタブログです。

江ノ電タダ乗り(2)もなかと江ノ島

2014-06-12 | 神奈川県
(前回のつづきです。)
 江ノ島駅を出て「江ノ電もなか」で有名な和菓子店「扇屋」に寄ります。改めて見るとやっぱりイイ場所に構えているお店ですね。


 唐突ですが以前ベルギーの「世界最長の路面電車」に乗りに行ったとき沿線のレストランを見てこの扇屋を思い出しました。


 海の近くを走るトラム沿いにある電車の顔の飲食関係つながりというわけです。ベルギーの方は簡易な装飾に過ぎないのでホンモノの顔とパンタがドーンと置かれた扇屋ほどの凄味はありませんけれども。ともあれ電車の走るすぐ脇に電車の顔なお店というのは見ていて楽しいものです。


 話を戻して江ノ電もなかの世界では1000形(柚子味)がまだ新車扱いなのでちょっとうれしくなります。


 せっかくなので江ノ島にも足をのばしました。江ノ島駅から江ノ島に歩いていくと紀州鉄道のホテルがありこれもつい目が行ってしまうところです。


 江ノ島に渡る橋を歩いていたらイヌが結構沖の方まで泳いでいてびっくりしました。江ノイヌは器用なのでしょうか。


 江ノ島に着くと無料の地図が置いてあり「中国語」と「台湾語」が別々になっています。「台湾語」と言っても台湾で言うところの台湾語(福建系の言葉)というわけではなく繁体字の中国語ながら中国語(簡体字)版と同じ解説文ではなく別立てというなかなか凝ったものです。


 周りを江ノネコがウロウロしている江の島エスカーすなわちエスカレータに乗りました。たいていもったいないと乗らずに歩いてしまうのですが江ノ電の一日乗車券を持っていると360円が320円に割引になるというのでつい魔が差したような塩梅です。そもそも一日乗車券がタダだと思うと財布の紐が緩みやすくなるものですし。これは国境を跨ぐ遠大な陰謀にやられたかもしれません。


 エスカーの終点近くにある「ゆうひ茶屋」で平渓線一日乗車券と引き換えの江ノ電一日乗車券についてくる台紙を提示するとソフトクリームが定価250円のところ100円になります。30元くらいと思うと台湾っぽい価格のような気がしたりです。


 という具合におなじみの江ノ島もタダの一日乗車券やら各種割引を使うとなんとなく台湾から江ノ島へ足を運んでいるような気分になれました。
(次回につづきます。)
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江ノ電タダ乗り(1)江ノ電VS平渓線

2014-06-11 | 神奈川県
 台湾北部を走る台鉄の支線「平渓線」はそれ自体も沿線も観光地として大変人気があり賑わっています。(列車は平渓駅・ネコは瑞芳駅)


 この平渓線は江ノ電と面白い協定を結んでいます。どちらか一方の使用済み一日乗車券を持ってもう一方を訪問するとタダで一日乗車券がもらえる、というものです。(画像は瑞芳駅の一角にあるその旨の展示。)


 平渓線の一日乗車券は52元、ざっくり1台湾元3.5円で換算して182円ですから江ノ電の初乗り運賃(190円)より安いことになります。これの使用済みを持って行くと江ノ電の一日乗車券(600円)がもらえるというのですから太っ腹な話でもらわないと損です。というわけで江ノ電に行くと使用済みの平渓線一日乗車券が江ノ電の一日乗車券「のりおりくん」に化けました。


 ところで江ノ電のゆるキャラ「えのんくん」の紹介によると平渓線の気動車は「かわいい電車なんだのん」だそうです。鉄道に興味ない人が気動車を指して電車と言った時「電車じゃなくて気動車」と突っ込んでウザったがられる、というのは鉄ちゃんのお約束というものなので不精せず突っ込みます。でもえのんくんは興味ないどころか業界のプロです。ひょっとすると平渓線の「冷房付気動車(冷気柴客)」の運賃はかつて「復興『電車』」という運賃区分だったのでそれを意識してあえて電車と言っているのかも、いやしかし今は区間車、などと勝手に話をややこしくしても何なのでこのくらいにします。また平渓線は「江ノ電バスっぽい色あい」というのでついでに並べてみますがさてどうでしょうか。


 藤沢のホームに入って乗ろうとしたら嵐電(京福電気鉄道)色の車両が来ました。江ノ電と嵐電は姉妹提携しているのでこの塗色なのだそうです。とすると「っぽい色あい」じゃなくてズバリの平渓線色電車も期待していいのでしょうか。


 乗り鉄するにあたりタダで一日乗車券もらった義理もある(?)ので平渓線と似たようなものを探してみます。まず軌道に入口が向いてる飲食店はちょっと平渓線っぽいかもしれません。


 こっちは平渓線です。軌道に向いた飲食店はもちろん軌道上で「天燈(縁起をかついで上げる使い捨ての紙製小型熱気球)」を上げさせる店たくさんあります。


 江ノ電は単線とは言え12分毎つまり上下で考えると12分に2回も列車が通るので軌道の周りでちょっとぼんやりしているだけでもシャレになりません。


 平渓線も単線ですが1時間1便程度つまり1時間に2回くらいです。なので逆に列車の存在を忘れかねずやはりよく注意しておかなければなりません。


 江ノ電は腰越駅のホーム長が3両分しかないので4両だと1両はみ出しその車両だけドアを締め切っています。平渓線も末端の菁桐駅は4両だとホーム長が足りずはみ出すのでドアは締め切、らずチェーンが掛けられていました。


 という辺りでネタが尽きたので江ノ電と平渓線の似たもの探しはおしまいです。ちなみに江ノ島駅1番ホーム(藤沢方面)の待合室には台鉄の旗など台湾にちなんだ展示があり300形のアタマ共々楽しめました。江ノ電で台湾を思い出すのも面白いものです。


(次回につづきます。)
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