道路真ん中の物体、それは

昨日早朝散歩をしていたら、道路真ん中にある物体が目に入りました。
暗いので近づかないとよく分かりません。大きさとしたら７０～８０
センチほどあります。私が近づいていくとその物体は、かすかに動きま
した。さらに近づくとその物体は、私をじぃーと見つめているのです。
そして３ｍほどに近づいてようやくその物体が分かりました。
それは、このあたりを縄張りにしている親子の野良犬の母親犬でした。
それにしても、道路の真ん中に、でれーっと寝ていて車でも来ようもの
ならひかれてしまいます。連日の猛暑にこたえているのでしょうか。
夜中に冷えたアスファルト道路で、体を冷やして日中の体力消耗の回復
をしているようです。それにしてもだらしない格好をしています。
普通の野良犬であれば、人間が３ｍほどに近づくと逃げてしまいますが
、その犬は、寝そべったままで首を少しだけ上げて私に言いました。
野良犬「わたしを、間違って踏まないでね」
私「そんなとこで寝ていたら、間違って踏んでしまうよ」
野良犬「早く行ってちょうだい。もう一寝入りするんだから」
と言い、私が何もしないのを見透かしているようです。
この犬は、散歩の時たびたび会いますが、私との距離が１ｍほどに近づ
いても知らぬ顔をしています。人間を観察する能力が優れているのか、
私を小馬鹿にしているのかは定かではありませんが、野良犬でありなが
ら人間に対する処世術はすぐれていることには違いないようです。

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