「ゆるパッカー」アジアの涅槃仏に感動 タイの首都バンコクにある寝釈迦について

2019年11月14日 | 海外旅行
 タイの涅槃仏が大好きである。
 
 先日、海外のおススメ観光地に、
 
 
 「魔改造によってプラモ魔神に変形しそう」
 
 
 という、われながら気の狂ったような理由でトルコブルーモスクをあげたが、それに負けず良い物件がこれだ。
 
 来ましたよ、涅槃仏。
 
 「ゆるキャン△」ならぬ「ゆるパッカー」を自認する私は、この涅槃仏が大好きで、何度鑑賞しても飽きないほどだ。
 
 タイ観光の目玉は首都バンコクにある王宮ワットポーだが、まず目を引くのがその絢爛豪華なところ。
 
 アジアの人はが好きだが、このワット・ポーも御多分に漏れず、ゴルドンキングギドラというくらいのまっキンキン。
 
 「わびさび」「陰翳礼讃」な日本人からすると、こんな派手でええんやろか。
 
 なんて、よけいなお世話で心配したくなるが、タイはかなり敬虔な仏教国であり、宗教アバウト民族の我々よりも、よほどまじめに信仰しているのだ。
 
 マナーにしたがってを脱ぎ、寺の中に入る。
 
 私は神妙な気持ちになって、目を閉じ、手を合わせた。そこには巨大な涅槃仏があるのだ。これが、バンコク観光のハイライトである。
 
 さすがは仏教国タイの仏像。それはなんともすごいものだった。
 
 全長49メートル、高さ12メートル
 
 ほとんど怪獣というか、ふつうにウルトラマン(身長40メートル)よりもでかいわけで、その巨大仏がこちらを圧倒するようにどーんと……。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 寝ていた。
 
 寝ていたのである。
 
 おい待て、寝てていいのか。
 
 ヨーロッパの教会などに行くと、イエス・キリストなど手にを打ちつけられて、十字架に張り付けられている。
 
 エジプトの王家の墓では、ツタンカーメンのミイラが鎮座されている。
 
 神殿や教会というのは、本来そういった重々しい場所のはずではないのか。
 
 そこを寝ている。
 
 しかも右手のヒジをつき、手のひらを頭に添え、完全にくつろぎモード。
 
 ビール瓶とコップ、それに阪神巨人戦を映しているテレビがあれば、完全無欠に仕事帰り、家で晩酌してくつろいでいる昭和のお父さんである。
 
 やはり、ゆるゆるだ。
 
 今なら左手にうちわ、右手にスマホを持っていれば、より完璧なビジュアルであろう。きっと、ムチャクチャどうでもいいユーチューバーの動画とか見ているにちがいない。
 
 涅槃仏はまたの名を「寝釈迦」というが、そのまんまである。
 
 「いい塩梅」
 
 という言葉がこれほど似合ういで立ちもなく、これが
 
 
 「悟りを開いた、もっともエライ人」
 
 
 なのだから、仏教というのはステキな宗教ではないか。
 
 
 (『ロンリー・プラネット編に続く→こちら
 
 
 
 
コメント
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