施川ユウキ『バーナード嬢曰く』が好きである。
ということで、
「このマンガに出てきた本を何冊読んだか数えてみよう」
との企画。前回の2巻に続いて、今回は3巻です。
■『人間臨終図鑑』山田風太郎(未読)
山田風太郎はホームズ・パスティーシュしか読んだことがないという偏りよう。あ、『戦後日記』シリーズも読んだかな。
■『イワン・イリイチの死』トルストイ(未読)
トルストイの『イワンの馬鹿』は、「本当にイワンがただの馬鹿」という話でコケそうになった。
あと、この人は性欲が超強いことで有名で、日記にはその遍歴が綴られており、読んだ婚約者がドン引きするくらいのものだったそうな。
トルストイ自身はマジメだったのか、そのことをずーっと悩んでいたそうだけど、別にいいじゃんねえ、エロいくらい。
■『あなたのための物語』長谷敏司(読了)
大傑作。「ただ人が死ぬだけの話」(『さよなら絶望先生』より)という、ある意味ハードルの高い設定で、ここまですごい話を書けるのに感動。
■『ホワイト・ノイズ』ドン・デリーロ(未読)
読んだことないなあ。
■『羅生門』芥川龍之介(読了)
私は改定前の「野暮ったい」ラストの方が好き。
北村薫先生の『六の宮の姫君』を読んだら、否定派の先生には申し訳ないが、よけいにそう思った。
だれか芥川が京の町で悪逆の限りをつくす、『世紀末ドラゴン伝説』を描いてくれないだろうか、ヒャッハー!
■『高い砦』デズモンド・バグリィ(未読)
冒険小説って、あんまり読まないなあ。
■『ゼンデギ』グレッグ・イーガン(未読)
イーガンは機会があれば、またチャレンジします。こんだけ、すすめられたらねえ。
■『ツノゼミ ありえない虫』丸山宗利(未読)
関係ないけど、町山智浩さんの映画『虫皇帝』解説は最高だった。絶対観ないけど。
■『火花』又吉直樹(未読)
すごい売れてましたねえ。
■『学研まんが 宇宙のひみつ』あいかわ一誠(未読)
「忍術・手品のひみつ」「できるできないのひみつ」「化石のひみつ」が好きだった。
「デキッコナイス」というネーミングは天才の仕事。
■『ジェイン・オースティンの読書会』カレン・ジョイ・ファウラー(未読)
ジェイン・オースティン読んでないっス。
■『闇の左手』アーシュラ・K・ル・グィン(未読)
ル・グィンは『ゲド戦記』の1、2巻だけ。
最初読んだときはピンと来なかったけど、再読したらおもしろかった。
他の作品も読みたいけど、なかなか重厚なので、体調を整えて挑まないと。
■『高慢と偏見』ジェイン・オースティン(未読)
ジェイン・オースティン読んでないっス。
■『高慢と偏見とゾンビ』セス・グレアム=スミス(未読)
タイトルの出オチ感がすごいが、読むとおもしろいらしい。でも、『高慢と偏見』読むのが、めんどいなあ……。
■『氷』アンナ・カヴァン(未読)
積読。早く読みたい。
■『シンドローム』佐藤哲也(未読)
内容紹介が超おもしろそう。滝本竜彦みたいな感じ?
■『タタール人の砂漠』ディーノ・ブッツァーティ(読了)
傑作。『星の王子様』が好きな人にも勧められる寂寥感。ブッツァーティは短編も独特の味わいでオススメ。
■『うろんな客』『ウェスト・ウィング』『まったき動物園』『ギャシュリークラムのちびっ子たち―または遠出のあとで』『蟲の神』『おぞましい二人』エドワード・ゴーリー(未読)
絵本にはくわしくないけど、柴田元幸さんがかかわってるなら読んでみようかな。
■『服従』ミシェル・ウェルベック(読了)
おもしろかったけど、イスラムへの偏見入ってない? あと主人公が村上春樹の登場人物っぽい。つまりは「ヤなやつ」
■『地図と領土』ミシェル・ウェルベック(未読)
電書で買って積読。読むのが楽しみ。
■『地下室の手記』ドストエフスキー(読了)
主人公のこじらせぶりに大爆笑。滝本竜彦『NHKにようこそ!』が好きな人はぜひ。
ドストエフスキーは『貧しき人々』が短いし、おもしろいのでオススメ。
■『堕落論』坂口安吾(読了)
安吾先生の『風博士』は読書人生オールタイムベスト候補。
■『いろいろな人たち チャペック・エッセイ集』カレル・チャペック(未読)
よく右の人から「ナチスは良いこともした」という意見を聞き、まあ言いたいこともわからんくないけど、この人を逮捕しようとしたという時点で、なに聞かされてもアウトだなあ。
■『潤一郎ラビリンス7 怪奇幻想倶楽部』谷崎潤一郎(未読)
「死んでも踏みつけられたいから、墓石に女の足型を掘ってくれ」
そうお願いした潤一郎はすばらしすぎる。
トルストイも、こう生きればよかったのに。
■『犬は勘定に入れません』コニー・ウィリス(読了)
大傑作。
『最後のウィネヴェーゴ』『リメイク』『混沌ホテル』『マーブル・アーチの風』と、どれもすばらしすぎる。コニー・ウィリスにハズレなし!
■『ボートの三人男』ジェローム・K・ジェローム(未読)
積読。読むのが楽しみ。
■『シリウス』オラフ・ステープルトン(未読)
未読です。
■『畜犬談』太宰治(未読)
太宰の本質は「ユーモア」にあるといわれるけど、ヒロシさんの自虐漫談を見ると、よくわかる。
あれ太宰だよね。
「オサムです。ワザフリのつもりだったのに、とうとう心中させられてしまいました……オサムです……」
■『エドウィン・マルハウス』スティーブン・ミルハウザー(未読)
『ナイフ投げ師』収録の「夜の訪問団」は傑作。
■『C.Dステレオグラム 脅威の3D』赤瀬川源平(未読)
未読です。
■『読んでない本について堂々と語る方法』ピエール・バイヤール(未読)
積読。ピエールの『アクロイドを殺したのはだれか』『シャーロック・ホームズの誤謬』はミスヲタらしい遊び心が満載で楽しい。
■『火の鳥』手塚治虫(読了)
手塚治虫は『アドルフに告ぐ』派かな。
■『熊嵐』吉村昭(読了)
山本弘さんも言ってたけど、
「ド嬢、それでいいんだよ!」
その熱さも、いやその熱さこそ、ビブリオバトルだ!