有名人が、将棋ファンであることをアピールしてくれるのはうれしい。
昨今、藤井聡太七段の活躍や、羽生善治永世七冠誕生。
また、高見泰地叡王をはじめ佐々木勇気六段や永瀬拓矢七段といった個性派棋士の人気もあいまって、すっかり将棋ブームも定着した感がある。
となると、当然のこと各所で
「将棋はじめました」
「実はファンでした」
という人も増えるもので、棋士とも親交の深い元サッカー選手の波戸康広さん。
NHKでおなじみの乃木坂46伊藤かりんさん、SKE48の鎌田菜月さんなどなど、今をときめくアイドルなんかもいたりして、棋界を盛り上げてくれている。
そんな綺羅星のごとき面々の中、先日に紹介した悪の組織「ゲルショッカー」で活躍するブラック将軍までもが、将棋をはじめたというのだからすごいもの。
「藤井猛九段のファンなので、好きな戦法は四間飛車。ニコ生やAbemaの解説が楽しい」
という将軍は、《hiru-kamereon》というハンドルネームで、ネット将棋を楽しんでいるという。
昼食休憩に出題される詰将棋を考えるブラック将軍
その耽溺ぶりは「命令に従わないものは殺す」など、きびしく非情なことで有名な「ゲルショッカーの掟」を将棋用に書き換えるほどで、その内容というのが、
1.飛車をふらないものはころす。
2.急戦をしてこないものは、ころす。
3.筋ちがい角にまけるものは、ころす。
4.王手ほうちした玉を取るものは、ころす。
5.大山将棋をならべないものは、ころす。
6.ファミレスの鰻を出すものは、ころす。
7.芸術的な逆転まけを期待するものは、ころす。
8.「だいたい詰み」の手順をきくものはころす。
9.連れションをするものは、ころす。
アメトーーク!の「将棋たのしい芸人」にも出演し、
「我が偉大なる首領に栄光あれ!」
と爆死するギャグで、10代女子への人気を不動のものにした将軍の最近の悩みは、
「わが組織には《敵に負けたものは殺す》という掟があるため、一緒に将棋を楽しんでくれる人が少ない」
というものらしく、
「ゲルショッカーでは、死んでも再生怪人としてよみがえることも可能なので、気軽に挑戦してみてください」
そう『将棋世界』誌の中で語っている。