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人事マネジメント研究所「進創アシスト」からの情報発信

■コラム■モチベーションを単なるやる気で済ませない

2022-09-16 07:39:00 | 人事マネジメントの視点
行動に結びつけなければ
モチベーションという言葉をよく使うようになったが、果たしてこれは何だろうか。モチベーションとは、動機を与えること、動機づけ(デジタル大辞泉、小学館)とある。動機づけ、やる気を高めるときに使われることが多いが、気持ちだけあっても、それが行動に結びつかなければ意味がない。周囲にはわからず、反応や評価をもらうことはできない。それがもらえなければ、やる気を続けるのは難しい。逆に、周囲の反応や評価などが、人のモチベーションを高め、維持させることができると言え、この表裏の関係が大事である。
 
励まし、褒め、感謝の言葉
◇「困ったときはサポートするから、安心してやってみて」という励ましの言葉
自分で考えて行動でき、力がついてきて(成長して)いることがわかること。自信がもて、自分の存在意義をつかめる。そのために上の言葉とともに行動をとる。
 
◇「ステキです。いいですね」という褒めの言葉
これは一般的に、モチベーションアップにつながるとよくいわれている言葉。ただ、これだけでは十分ではない。モチベーションを高めていくには、本人自身の中に納得できるものが必要。上司から指示されたことを言われた通りにやるだけでは、やりがいが感じられない。何のためにこの仕事をしているのかがわかっているか否かで納得に大きな違いがあるので、説明を尽くす。
 
◇「ありがとう、助かりました」感謝の言葉
自分は感謝され、頼りにされていることは、マズローの欲求5段階説の「承認欲求」を満たす。承認されていると感じると、自分を認めてくれた人や組織に応えたいという気持ちが生まれ、モチベーションを高める。また、承認してくれた相手への信頼にもつながっていくので、感謝表現を出し惜しみしない。
 
同僚や仲間の存在
別の観点からも一つ。質問や真似、相談できる同僚や仲間がいることも欠かせない。「同僚の〇〇さんにスキルを教えてもらったら上手くできた」「なるほどね、私もやれた」「失敗をしたとき悩みを聴いてくれて、アドバイスももらえた」
上手くいくときばかりではない。わからないことやミス・失敗もある。そのときにへこたれない、しなやかにこなせれば、下がったモチベーションを上げるコツもわかる。これが長い目でみたときにモチベーションを維持し高めるので、仲間づくりをサポートする。
 
モチベーションに対しては、上のようなさまざまな視点からの取り組みが必要である。気持ちから行動に移っているか確認しているだろうか、一度振り返ってみて欲しい。
 
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