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人事マネジメント研究所「進創アシスト」からの情報発信

■コラム■ド緊張部下に待避方法を伝授し力を引き出す

2020-11-16 00:00:39 | 人事マネジメントの視点
 
■ 緊張で思考停止
苦手なものが少なくとも一つや二つはある。逃げ場がないところで苦手なものに当たると頭が真っ白になって、思考停止する人もいる。
実は、私にもそういう一面があり、先日も経験した。受けている講座の中で、突然得意ではない課題が振られた。場合によっては、マイクを向けられそうな様子だ。緊張が二重三重にもなると、視野が狭くなり、柔軟性がなくなる。時間をかければ対応できるのだが、瞬時は苦手。

■ 自分のダメなところばかりにフォーカス
100 点を目指そう、素晴らしい内容で応えようとすればするほどパニックになる。そういう特徴をもつ部下もいるだろう。
失敗を恐れなくてもよい。完璧を目指さなくてもよいと伝えても、どの程度ならばよいのかわからない。他人は立派な答えが出せる(出せるだろう)。なのに自分は内容のないものしか準備できない、とつい勝手に想像して比べてしまいがちになる。「どうすればよいのか」と追い込めば追い込むほど、自分のダメなところばかりを考えてしまうので身動きができなくなる。
 
■ 待避場所
そんな部下には、待避場所を与えるようにする。例えば、会議のときに指名されて意見を求められたとき「私はあがり症で、今、頭が真っ白になっているので少し時間をください。後の順番にしてもらってもよいですか?」と言ってもよいと伝えておく。その一言が発言できれば落ち着けるようになってくる。発言が自由にできる人にとっては、そんなことかと思われるかもしれないがパニックになりやすい人は、自分の発言が否定、批判される、他と比べられるのではないかと(勝手に)思っている。
だから、一時的にでも待避できると助かる。安心できると徐々に、そこから力が発揮できるようになる。

■ コミュニケーション・スキルはロールプレイ
人の感性や思考はさまざま。同じタイプの者ばかりではない中で、一人ひとりのもっているパフォーマンスを最大限に発揮させるには、コミュニケーション・スキルが必要。上の例に書いた対応へのスキルを挙げてみる。
・思考タイプの理解 ・受容 ・安心の場の提供
・目標設定、スモールステップ
・アサーティブ・コミュニケーション ・承認
これを実践する場が必要。いきなりやってみるよりも練習から入る。研修でのロールプレイで、言葉に出して振り返る練習をお勧めする。
 
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