日々史跡めぐり

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小野小町双紙洗水遺跡

2023-11-25 | 史跡

一条戻り橋から東へ90m。南北に伸びる道を小町通といいます。

一条通堀川東入二筋目西北角に「小野小町双紙洗水遺跡」の石碑があります。

かなり背の低い石碑な上、植木に隠れていたので、場所がわからず、何度も通り過ぎてしまいまました(..;)

正面には「小町通」、側面に「小野小町双紙洗水遺跡」の文字が刻まれています。

かつてこの地で、小野小町大伴黒主との歌合せが行われました。


狩野探幽『三十六歌仙額』


対戦相手の大友黒主は、小町相手には勝ち目がないと思い、前日小町の邸に忍び込んで、小町が和歌を詠じているのを盗み聞きします。


そして、小町が歌を記した草紙に加筆し、『万葉集』を盗作したように見せかけました。
しかし、小町が庭の井戸水で草子を洗うと、後から書き加えた歌の文字が流れ消えたといいます。

小町が草紙を洗った井戸がこの辺りというので、「小町通」と名づけられ、昭和初期までは井戸も残っていたといいます。

 

Wikipediaによると

草子洗小町』は、能の演目の一つで、三番目物、現在鬘物、大小物に分類される。歌合を舞台に小野小町が、大伴黒主の奸策を機知によって退ける様を描く。


大伴黒主(ワキ)は、歌合で小野小町(シテ)を相手にすることとなった。しかしとても勝ち目がないと考えた黒主は、歌合の前日、小町の邸に忍び込み、小町が明日のために詠んだ歌を盗み聞きする。

歌合当日、紀貫之(ツレ)を初め歌人たちが居並ぶ中で小町の歌が詠み上げられるが、黒主は「その歌は既存の古歌である」と難ずる。証拠として黒主が取り出した『万葉集』の草子には、確かにその歌が書き込まれていた。前日小町の歌を盗み聞いた黒主が、予め書き足しておいたのである。

窮地に立たされる小町だが、黒主の入れ筆と見破り、許しを得て水を以ってその草子を洗う。するとたちまち黒主の書き足した歌は消え失せ、彼の悪事が明らかとなる。全てが露見した黒主は自害しようとするが、小町はそれをとりなして、祝言の舞を舞う。

 
 
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