三十番神堂
三十番神堂は、日替わりの守護神である三十番神を祀る建物で、文明4年(1472)五世日暹
の代の創建。現在の建物は文政4年(1821)二十九世日壇の代に再建されたものです。
建物は前舎・後舎にわかれ、前舎は桁行三間・梁間三間の入母屋造りで、前方に一間の向拝があります。前舎の背面に接続する後舎は切妻造りで、三十番神を安置した客殿があります。
前舎、後舎とも桟瓦葺きでしたが、平成25年度の保存修理工事により、瓦葺き型銅板葺きに変更されました。改修前の屋根は、中央に二つの峰を持つ特殊な瓦を配置し、左右逆方向に瓦を葺くという特徴的なものでした。
鐘楼
宝永2年(1674)17世日観の代、上総国佐貫藩主松平山城守重治夫人の発願により建立されました。入母屋造りの袴腰付き鐘楼で、組物など細部の意匠に技巧的な特徴が見られます。
文政5年(1822)二十九世日壇の代に再建、大正4年(1915)三十八世日受の代に修復されました。
昭和17年(1942)、太平洋戦争に伴い梵鐘は供出されましたが、昭和34年(1959)四十三世日猷の代に口径二尺七寸の大梵鐘が再鋳され落慶法要が営まれました。
ブログランキングの応援よろしくお願いします😄