日々史跡めぐり

日本のあちこちの史跡、神社仏閣を巡っています

泉涌寺の塔頭(1)戒光寺

2018-01-08 | 仏閣
泉涌寺の塔頭である戒光寺(かいこうじ)は、安貞2年(1228年)、浄業(曇照律師)によって猪熊八条の地に開山し、後堀河天皇の勅願所となり、皇室、庶民の尊崇を集めていました。

しかし、応仁元年(1467年)に勃発した応仁の乱により堂宇を焼失。本尊の釈迦如来は兵火を逃れ、仮に一条戻橋の東へ移されました。
更に三条川東に移築された後、正保2年(1645年)に後水尾天皇の発願により現在地に移転し、泉涌寺の塔頭となり現在に至ります。




泉山七福神巡りの一つである泉山融通弁財天は、「金銭の融通をして下さる。」弁天様で、学芸・商売はもとより「融通を利かせてあらゆるお願いを聞いて下さる。」ということから厚く信仰されています。




尊像は伝教大師作と伝えられており、秘仏ご開帳は年2回、1月の成人の日に行われる七福神巡りと11月3日の弁財天大祭のみに行われています。

本堂



身代わりのお釈迦様

(丈六釈迦如来像の画像:戒光寺HPより)


戒光寺の御本尊である本尊丈六釈迦如来像は、運慶・湛慶親子の合作で、重要文化財に指定されています。宋風をおびた極彩色の木像・寄木造で、台座から後背部を入れると約10メートルの大きな大仏様で、「丈六さん」と呼ばれ多くの人々に親しまれています。

喉元から何か流れているように見えるものは、後水尾天皇が即位争いに巻き込まれ暗殺者に寝首を掻かれた際、身代わりにたたれた時についた血の跡だと伝えられ、以来「悪いことの身代わりになって下さる」「首から上の病気や喉の病気は特によく治して下さる」と、崇められています。

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コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (willy_tsuguo_shikata)
2018-01-09 08:20:13
この寺の「身代わりのお釈迦様」は見事ですね!感嘆!
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四方さんへ (しずか)
2018-01-09 11:50:11
戒光寺を拝観したのは初めてです。
身代わりのお釈迦様は予想していたよりも大きく見事でした!
返信する

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