TPP問題を、農業に特化して議論するのも、大手マスコミに乗せられた様で潔い気分ではないが、(米側の思惑は収奪、日本のシステムを変えよう…と云うこと)、ここではやはり『TPP』によって、農業がどの様な方向に持っていかれようとしているのか、東京新聞の記事を引っ張り出して、その方向性を探って見たい。
*** 以下引用 TOKYO Web 11/19付 ***
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/economic_confe/list/CK2011111902000027.html
― 交渉参加 TPP<5> 食の安全は ―
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Q 食の安全の分野では、何が問題となっているのか。
A 食品に関する安全基準として、食品添加物と遺伝子組み換え作物、
残留農薬の基準のほか、動植物の病気を防ぐための検疫などがある。
TPPで一律のルールが設けられたり、特定の基準緩和が求められた
りした結果、世界的にみても厳しい日本の基準が緩和されれば、食の
安全性や消費者の安心が揺らぎかねない。
Q TPP交渉の現状は。
A 米国など九カ国による交渉では、検疫など輸入に必要な手続きの迅速
化や透明性の向上などが議論されており、個別の安全基準の緩和は議
論されていないようだ。
Q 今後、議論の対象となる可能性はないのか。
A 政府は、個別の安全基準の緩和の議論について「今後、提起される可
能性は排除できない」と説明する。実際に野田佳彦首相が交渉参加を
表明した後、米通商代表部(USTR)のカーク代表は、日本との事
前協議の議題として取り上げる意向を示し、そこには牛海綿状脳症
(BSE)問題をきっかけに設けられた米国産牛肉の輸入制限も、含
まれている。
米国はこれまで、遺伝子組み換え作物の表示や、厳しい残留農薬の規
制の見直しなども求めており、TPP交渉での議論も想定される。
Q 日米の交渉は今後どうなるのか。
A BSE問題では、日本は既に輸入規制の緩和手続きに入っており、米
国産などの輸入条件を現在の「月齢二十カ月以下」から「同三十カ月
以下」に緩和する方向だが、米国は完全撤廃を求める可能性がある。
日本総合研究所の三輪泰史主任研究員は、「TPPの交渉に農産物の
市場である日本が加わったことで、農業分野の議論は活発になる。米
国は従来の主張を緩めないだろう。他の参加国に対し、参加国の中で
最も緩い基準に合わせるよう求める可能性がある」と指摘する。
Q 結局、日本は押し切られてしまうのではないか。
A 小宮山洋子厚生労働相は十六日の参院予算委員会で、「日本の食品安
全基準を下げるような提案を受け入れることはない」と明言した。
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*** 以上引用 終 ***
上記の中で、今、緊急に要求されているのは安全性に大きな変化があったわけではないのに、米国産牛輸入の月齢20ヶ月未満の牛を⇒30ヶ月未満の牛に緩和させようとしていることであろう。
違った観点から、アメリカのBSE事情を調べようとしたら、ネットでは限りない情報が溢れ出して来る。 まして、英語を自在に操れる人にとっては、無限に出てくると言ってもよいのだろう。
忘れては成らないのは、アメリカ国内においてもここ20年で、アルツハイマーが2倍に増えていると言うことと、その可能性を見れば10何パーセントは、ヤコブ病の疑いが消せないことであろう。
アルツハイマー、若年期認知症、ヤコブ病、狂牛病、BSE等々、大手マスコミはアメリカの要求に答える為には、このようないろいろな表記法で我々を霧の中に迷い込ませる。
*** 以下引用 2010/4月、下記URLより ***
http://oujyujyu.blog114.fc2.com/blog-entry-772.html
来日中のビルサック米農務長官は9日、東京都内で記者会見し 「米国では過去3年間、牛海綿状脳症(BSE)が発生しておらず、過去20年間でも3件しか発生していない」として、米国産牛肉の安全性を強調し、米国産牛肉の輸入制限緩和を求めた。
2001年アルツハイマー症で死亡した患者46人の解剖検査を行なったところ、そのうちの6人はアルツハイマー症ではなく、狂牛病だったことが判明。
現在、アメリカ中には約400万人のアルツハイマー症の患者がいますので、この計算で行けば、52万人もの狂牛病患者がいることになります。
日本には今現在、認知症・アルツハイマーの患者さんが約170万人いるとされています。
市民団体アース・アイランドはアメリカ国内では、ヤコブ病が年輩者を中心に多発しているのにそれがアルツハイマー病に似ているため、アルツハイマーと誤診されてた例が相当数にのぼるとしている。
2001年1月25日、アメリカの獣医団体は「狂牛病は、すでにアメリカに広まっている可能性がある」と、衝撃的な警告を発した。
アメリカ政府はこの疑惑をうち消すのに躍起だった。
ニューヨーク郊外の人口1万1千人の町で、わずか9年のあいだに10人が狂牛病に似た症状で死んでいたことが明らかになった。 しかも彼らを追跡調査したところ、全員が同じレストランでステーキを食べていた。
実はチェリーヒル以外にも、クロイツフェルト・ヤコブ病の集団発生が起きている。
1986~90年 ペンシルバニア レイアレン地区で18人
1989~92年 ペンシルバニア アレンタウン地区で15人
1996~97年 フロリダ タンパ地区で18人
1999~00年 ニューヨーク州 ナッソー地区で12人
2001~02年 オレゴン州全体で14人
「アメリカ農務省は他にもBSEの牛がいることを見つけているが発表していない」とある議員が話していたという。 「情報を隠蔽してしまう体質が農務省の最大の問題点です。 また、消費者やマスコミが声を上げて問題を追求することもままならない。
中小の精肉加工業者の6割が全頭検査を望んでいます。検査に反対しているのは農務省を意のままに動かしている巨大な精肉加工業者
日本などに向けた輸出分から順にキットによる全頭検査をしていく計画を示し農務省に許可を申請した。 ジョン・スチュワート社長によると一頭あたりの検査費用は約20ドルで済むという。 だが、農務省はこの申請を却下しただけでなく、もしも業者が勝手に全頭検査に踏み切った場合、刑事責任を含む法的な措置をとると脅かしてきた。
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*** 以上引用 終 ***