みう と 青

みうと青の共同ブログ。
知ってる人には言えないけど、知らない誰かの通り過ぎる場所で呟きたい独り言があるのです。

シーシェパード

2011年02月19日 01時45分25秒 | みう
こんばんにゃ。

シーシェパードの妨害行為が激化して、調査捕鯨が打ち切りというニュースに衝撃を受けています。

捕鯨の是非については、各国がそれぞれの国に都合のいいデータを採用しているからなのか、現状に対する世界的統一見解が出ていないので、今はなんとも言えません。


生物の命の価値を、その個体数で決めるのが正しいのか、はたまた知能の高さで決めるのが正しいのか、すべての生物が平等なのか、平等とはどういうことなのか等々も今はなんとも言えません。


しかーし!
これだけは言える気がする。

シーシェパードのやり方は非道徳的だ。(多分)

あれじゃテロリストだよ(^_^;)


捕鯨が道徳的かどうかはさておき、現段階の地球のルールに則って活動をしている者に対して、気にくわないから実力行使ってのは、子供のワガママと同じ表現方法で、頂けない。


で、ニュースではオーストラリアの環境省(庁?)の代表みたいな人が、
『捕鯨が止まって良かった』的な発言をしてて(゜Д゜)ってなった。

国として捕鯨反対という主張を掲げるのはOKだし、そういう国が捕鯨が止まった事を喜ぶのもよかろう。それを発言したっていいよ。いいけど、それだけ?続きは?

『しかしながら、シーシェパードのようなやり方は好ましくない』
となぜ言わない?
(編集されただけ?)
国がテロチックな行動を容認してるわけじゃないなら、必要な一言だったと思う。


主張の内容の正否に関わらず、暴力的な手段で何かを主張するのは、それ自体が良くないことだと思います!


追伸
自分は鯨料理ラブだにゃあ

南へ

2011年02月19日 01時14分44秒 | みう・しばい
こんばんにゃ。

2月11日(金)に池袋の東京芸術劇場 中ホール S列29番、ようするにキャパ841人の劇場の一階席 中央上手寄り(舞台に向かって右寄り)で、野田MAPの『南へ』を観てきました。

S席9500円よんorz

上演時間は休憩無しの2時間10分。

以下ネタバレ含みます。



さて、内容は…
最近妙に地震の増えてきた火山の麓の観測所に、火口に飛び込もうとしてたとして保護された嘘ばかりついている女と、火山が大好きでたまらない火山観測家(?)の男が出会うところから始まります。

男は火山が噴火すると言い、麓の宿屋の三つ子や、謎の御一行は噴火は無いと言い、その間にも地震は続きます。

絶対に狼少年にはなることが許されない火山観測家。

事実より刺激の匂いに群がるマスコミ。

怪しい帝の訪問に沸く麓の村。

嘘をつきつづける女。

果たして火山は火を噴くのか?


前半で印象的だったシーンの一つ。
他人から聞いた話を、まるで自分の思い出のように語る女が
『学ぶって大切よ。(中略)記憶は学ぶもの♪』
みたいなことを言います。

これが、個人的には後半なかなかのフックになるかなと。

そして火山男は後半、記憶を失います。
名前も忘れた男は、ハッキリしている事は日本人らしいという事だけなので『日本人』と名乗ります。

この『記憶喪失の日本人』が出てくるあたりからは、もう怒涛!
一気にいやな予感とザワザワした感覚が湧き上がり、これでもかというくらいにメタファーのラッシュ。

自分の脳みそはもの凄い勢いで回転数をあげようとして、何度もエンストしかけながら、それでもくらいついてトップギアでアクセル全開。

これは多分、一般的な観客の大半が味わってる感覚ではないかと思われます。

ただ、ここで最後まで追走するのか、途中でエコドライブに切り替えるのか、エンストして不機嫌になるのか、別れ道かなと。

自分はドMなので、この脳みそフル回転の爽快感と疲労感を楽しく味わえました。
脳みそにかかる負荷はハンパないけど。


まあ、とにかく後半は怒涛です!
マスメディアの貪欲さ、太平洋戦争、天皇制、時代の空気や流れを操る人々と操られる人々、北から連れてこられた人々と北に追いやられる人々、南へ向かった人々…


これらのメタファーの奥にあるのは、多分、多くの日本人が学ばない、学ばせない、学びたがらない、日本人の軌跡やルーツに迫り、『で、これから日本人はどうするの?』って事なんだと思う。

そして、それらのメタファーを一纏めにして客席にブン投げてくるのが、妻夫木くんの『おーい、日本人!夢遊病者の日本人!』っていう、ある意味ぶっ飛んだドギツイ台詞かなと。

思いついても、なかなか書けない台詞だなと思う。

んで、そーゆー切り口・テーマなので、どーしたって快いカタルシスとかは得られようがない。
『自分のせいじゃないし』って不愉快に感じる人もいるかも。

だから、評判や客受けはザ・キャラクターの方がいいと思う。
けど、
そーゆーテーマを、あーゆー形で世に出した野田秀樹の勇気みたいなものは、やっぱり凄い!って思います。

特に、『過去、こうでした』という事に留まらず、『ここからどうする?』という未来へ向かう問いかけめいたものを含んでいる(ように自分には感じられたら)のが良い!


ちなみにこれらの事は、全部を見終わってすぐに感じたわけじゃないです。

終わってすぐは、自分の処理能力を完全にオーバーしており半パニック。
カーテンコールが終わってしばらくしてから、なんかよく分からないウルウル。(友達もいたので必死に我慢)
アンケートになにか書きたいのに、指と字が震える。
そんなんでした。

そこから毎日考えて、というか考えずにはいられなくて、今ようやく『こういうことだったのかも?』というところにたどり着けました。(ズレてるかもだけど)

見終えて既に一週間、その間観客に考え続けさせただけでも、野田くんの勝ちです。はい。


まだ謎も多い作品なので、台本読んでもうちょい深入りしたいにゃあ


追伸
ベリーショートの蒼井優ちゃん、かわいかったにゃあ