読書日和

お気に入りの小説やマンガをご紹介。
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デスノートのご紹介3

2007-03-03 19:14:10 | マンガ
今回はデスノートの第二部についてご紹介しようと思います。映画は見たが漫画は見ていないという人は、第一部のクライマックスが映画と漫画で違うというのをご存知ないかと思います。映画も漫画も見た方は映画にどんな感想を持ったのか気になるところです。僕自身は映画は見ていません。仕事が忙しくて見ている暇がないという事情がありました…。いつかDVDで見てみたいと思います。

第二部は、第一部のクライマックスから4年後が舞台になります。世界はすでにキラの行為を認め始めていて、キラに賛成する国まで現れていました。徐々に夜神ライトの思い描いた新世界が出来上がり始めていました。ライトは警察庁に就職し、犯罪者の情報を手に入れやすくなったこともありキラの裁きは勢いを増す一方でした。
この頃、かつてLの育った「ワイミーズハウス」という施設の後輩、「ニア」と「メロ」がキラを倒すために動き始めていました。Lの遺志を受け継いだ二人が、Lの後継者としてキラと対決します。「ニア」が施設のNo.1、「メロ」が施設のNo.2で、この二人は仲が悪く、互いに別々の手段でキラが誰なのかを調べていきます。
第二部の序盤は、ライト対メロを中心に話が進みます。ライトはこの戦いでデスノートをメロに取られてしまいますが、実は第一部クライマックスの戦いで2冊目のノートを手に入れていました。メロはロサンゼルス地下マフィアに身を置き、組織力というものをフルに使い、キラの力の秘密に近づいていきました。ニアも、FBIやCIAの捜査官を中心に組織を作り、キラと対決していきます。ライト対メロの対決が激化する中で、ニアは夜神ライトがキラであると確信します。メロも、夜神ライトがキラだと確信します。第二部のクライマックスでは舞台が日本に戻り、最後の死闘が繰り広げられます。勝つのはライトなのか、Lの後継者なのか、ここでは伏せておきますのでぜひ読んでみて下さい。

第一部ではライト対Lの一騎打ちでしたが、第二部ではライト対ニア、ライト対メロという1対2での対決なので、心なしかライトが押され気味のようです。また、舞台が日本からアメリカに移り、スケールも大きくなりました。第二部では第一部とは比べ物にならないくらいの大人数が死ぬことになります。これほどまでの犠牲を払ってまで新世界を作りたいものなのかと、ライトの考えに疑問を持ちました。第一部ではライトを応援していましたが、第二部ではライトは負けた方が良いのではないかと考えるようになりました。女の子の気持ちを利用したりと、悪どい策略を企てるライトは以前のような純粋さをなくしていて、もはや支持できるものではありませんでした。

本当に色々考えさせられる漫画で、近年屈指の名作だと思います。映画化、小説化など、色々な企画もありました。週刊少年ジャンプという雑誌でこのようなサスペンスを連載するのは珍しく、今までにない新鮮さがありました。この漫画を読んでいると自分も頭が良くなった気になるのが不思議です(笑)。正義と悪の境界線のようなものを考えさせられる漫画で、作者もそれを読む側に投げかけている気がします。みなさんもこの漫画を読んで、夜神ライトの考え方に触れてみてください。ただし、思考が「ライト化」しないように気をつけてくださいね(笑)。「L化」もあまりオススメは出来ませんが(笑)。
それでは、この辺りでデスノートのご紹介を終了します。3回に分けて書いてみましたが、それぞれある程度書きたいことを書けたので良かったと思います。ご意見、ご感想を頂けたら幸いです。それでは、失礼します。

デスノートのご紹介2

2007-03-03 18:13:58 | マンガ
今回は引き続き「デスノート」のご紹介をします。
とにかく展開の面白さ、絵の綺麗さ、ドキドキ感、どれをとってもトップクラスの漫画です。それでは、前回の続きからご紹介していきますね。

探偵Lの登場によってライトの計画にも狂いが出てきます。Lはものすごい手法を使って、大量殺人犯「キラ」が日本の関東にいるところまで割り出しました。さすがに焦ったライトは、Lを始末することを考えます。これは、「犯罪者を裁き心やさしい人だけの新世界を作る」という考えに当てはまらないものです。なぜなら、Lは犯罪者ではなく探偵だからです。しかしライトは、犯罪者だけではなく自分を追うもの、捕まえようとするものも始末するという考えになっていました。犯罪者達を一掃するために、多少の犠牲はやむを得ないという考え方です。
ライトの父親は警察で、階級も上の方なので警察の機密情報を色々知っています。ライトはそれを利用して、Lに近づいていくことを考えました。しかしLも凶悪犯罪者の情報を知っているであろう日本警察の関係者を疑っていて、その家族にも疑いの目を向け始めていました。ある日ライトは、自分が尾行されていることに気がつきました。尾行しているのはFBIで、Lの指示によるものです。ライトはそのFBI捜査官達を皆殺しにする計画を立て、実行します。捜査官殺害時のライトの表情は冷酷そのもので、「悪顔ライト」が始めて登場したのがこのときです。しかしこの事件でFBIが尾行していた「容疑者候補」はライトの予想より少なく、Lに容疑者の数を絞らせる結果になってしまいました。
そしてついにライトとLが対峙する日が来ます。大学の入学式の日に対峙しました。Lはライトに疑いの目を向け、同じ大学に入学してライトのことを探ろうとしました。まだこの時点ではLはライトが「キラ」である確率は5%くらいと見ていました。しかしその後、ライトがL抹殺を仕掛けるものの失敗する事件があり、Lはライトがキラであると確信するようになります。ここで勝負あったかと思われましたが、ライトは逆転の手を考えます。そして物語は第一部のクライマックスに向けて進んで行きます。


第一部のクライマックスは凄まじい展開になり、当時週刊少年ジャンプで読んでいたとき驚きの展開に衝撃を受けたのを覚えています。悪顔ライトやLの「………」がたくさん登場するので読み応え十分です。ライトが勝つのか、Lが勝つのか、互いの掲げる正義のうち正しいのはどちらなのか、色々考えさせられる漫画です。個人的にはライトの考えは間違っていないと思います。犯罪者達がいなくなれば弱い人達は少なからず安心できると思います。しかし犯罪者でもないFBI捜査官を殺したりと、やりすぎる面もあるのでライトの考えの全てには賛成できないです。デスノートを読んだことのある人は、ライトの考えが正しいのか間違っているのか考えたことがあると思います。インターネットでもよく議論が行われているのをみたことがあります。
このブログを読んでくださったみなさんも、デスノートについてご意見など頂けたら幸いです。それでは、今回はこれで失礼します。








「デスノート」のご紹介1

2007-03-03 17:10:16 | マンガ
ブログ投稿2回目です。まだブログの機能を使いこなせていませんが、頑張って良い物を投稿していきたいと思います。今回は僕が近年の最高傑作と確信する漫画をご紹介します。
さて、今回ご紹介するのは、「デスノート」という漫画です。この漫画は週刊少年ジャンプで2003年冬から2006年夏にかけて連載されていました。
主人公の「夜神 月(ライト)」がある日「デスノート」を拾うことから物語が始まります。デスノートというのは死神が持つノートで、人の名前を書くと書かれた人は死ぬという恐るべきノートです。人を殺すにはその人の顔と名前がわかっている必要があります。また、死因を書くこともでき、無理な死因でない限りはその通りに人を殺せます。死因を書かない場合は、心臓麻痺で死ぬことになります。このように、「デスノート」にはいくつかの制約があります。
夜神ライトはデスノートを拾うまでは普通の高校生として、成績優秀で順調な高校生活を送っていました。しかし「デスノート」を拾ったことにより、人生が大きく変わっていくことになります。最初は半信半疑でノートを使ってみた夜神ライトですが、実際に自分が書いた死因の通りに人が死ぬのを見てノートの力が本物であると確信します。そして夜神ライトは、ノートを使って世の中の犯罪者達を抹殺していくことを決意します。もともと正義感の強い少年で、弱い人が苦しむ世の中を許せないと考えていました。世の中から犯罪者がいなくなれば、心のやさしい人達だけの理想の世界ができると考えたのです。

しかし殺人という行為は犯罪です。しかも犯罪者達を徹底的に殺していく大量殺人なので、捕まれば死刑は確実です。だが夜神ライト以外はその存在を知らない「デスノート」を使っての殺人なので、普通に考えるとばれるはずがありません。
また、夜神ライトの「犯罪者に裁きを下す」という考え方も一理あると思います。
殺されても仕方がないような凶悪犯罪者達を憎む感情は、必ずしも間違っているとは思いません。

普通に考えれば夜神ライトは無敵と思われますが、彼は自分の存在を世の中に知らしめたいと考えるようになります。ただ犯罪者達を消していくより、犯罪者達を消している誰かがいるということを知ってほしい、正義の味方の存在を知ってほしいと考えたのです。この考え方は高校生らしく多少幼いものです。ただ、夜神ライトの「心やさしい人だけの新世界を作る」という思いは本物です。ライトは世界中の凶悪犯罪者を次々と殺していきますが、その死因を全て「心臓麻痺」で統一しました。これは正義の味方の存在に気づいてほしいという思いからです。すぐに人々はその存在に気づき、ライトは救世主「キラ」と呼ばれるようになります。世界の警察も馬鹿ではないので、凶悪犯罪者が次々と心臓麻痺で死んでいく状況を見て、すぐに殺しているだれかがいると気づきました。しかしノートに名前を書くだけで人を殺せるので、当然殺人の痕跡は全くありません。どうにもならない事態に、あるとき世界中から警察を召集して国際会議が開かれました。その会議で、世界は1人の探偵にこの大量殺人事件の解決を託しました。その探偵は世界一の探偵「L」と呼ばれ、ライトの最大の壁としてこの先何度も壮絶な頭脳戦を繰り広げていきます。
全く痕跡のない殺人を「L」がどうやって調べていくのか、どこで夜神ライトと対決することになるのか、ぜひ一度読んでみて下さい。
デスノートは一番好きな漫画なので、もっとたくさんのことをご紹介したいと思います。それでは、今回はこれで失礼します。